• GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

印南敦史印南敦史  - ,,,  07:30 AM

組織づくりの基本は「トライアングル経営」。失敗しない起業を華僑のビジネス術に学ぶ

組織づくりの基本は「トライアングル経営」。失敗しない起業を華僑のビジネス術に学ぶ

150518book_to_read.jpg


失敗のしようがない 華僑の起業ノート』(大城 太著、日本実業出版社)の著者は、30代の初めにサラリーマンをやめて起業し、現在は医療機器販売会社や医療機器メーカーなど、グループ5社のオーナーになっているという人物。

起業するにあたっては、とある華僑の富豪に弟子入りし、華僑流のビジネス、華僑流のお金儲けを学んだのだそうです。なんでもその方は、華僑社会では知らない人はいないというほどの、日本にいる華僑のボス的存在なのだとか。


本書の内容はすべて、ボスの教えを綴った「起業ノート」から抜粋しました。そんな本書のいちばんのメリットは、通常日本人には明かされることのない大物華僑直伝の成功術を、弟子入りなしで(笑)学べることです。(「はじめに」より)


でも、なぜ華僑なのでしょうか? そのことについて著者は、「成功の秘訣のひとつは、中国人の権謀術数を駆使した駆け引きのうまさ」だとしています。中国人と華僑は同じではなく、わかりやすくいえば中国人は「攻め」、華僑は「守り」なのだということ。

もちろん、漢民族としての攻撃的な性質も持ってはいるものの、現地に根づいて商売をする華僑にとってトラブルは命取り。最優先すべきはお金儲けをするという目的の達成なので、常に細心の注意を払い、自分から攻撃せず、相手からも攻撃されないように「守り」に徹しているというのです。

いい換えれば、表面的な勝ち負けよりも自分の利を取るということ。だとしたら、たしかに日本人のビジネスにもそのメソッドを活かすことができるかもしれません。

第2章「起業1年で結果を出す『華僑流ビジネス』のスタートアップ」内の「華僑流ビジネスの組織作り」から、いくつかをピックアップしてみましょう。


「作業する人」を確保する


「作業する人」は、華僑ビジネスに欠かせない三大要素のひとつだと著者は主張しています。自分自身は考えることに徹し、作業そのものは他の人にやってもらうことが大切だという考え方(なお、「作業する人」はアルバイトで充分だと著者)。

著者も、「とにかく作業する人を探してください。じゃないと絶対うまくいかない。ホントですよ」といわれ、すぐにアルバイトを雇ったのだそうです。そしてその結果として、もしもボスのいうことを聞いていなければ、現在経営している会社のいくつかは存在しなかったかもしれないと記しています。

いわば、スタートアップ時の少しの違いが、のちのち大きな差を生むということ。(48ページより)


「トライアングル経営」とは


華僑流ビジネスはプロジェクト制で、「プロジェクトごとに人材を集めてチームをつくるところから始まる」のだと著者。

誰かが儲かるビジネスプランを考えた。じゃあ、誰がお金を出すか、誰が実行するか。「やりたい人この指とまれ」でメンバーが集まり、あっという間にビジネスをスタートさせる。どんなビジネスでも、ひとりでやることはないのだといいます。ひとりでやっているように見えても実は違って、実際には「忙しく動き回っているのがひとりだけ」にすぎないということ。

著者が彼らのやり方、ボスの教えの正しさと価値を本当に理解したのは、経営者としてある程度経験を積んでからのことだったといいます。教えを守れば成功し、守らなければ失敗する。いわば現実の結果がすべて。そこで著者が行なったのは、華僑のメソッドを図で表すこと。それが、華僑流・著者流の「トライアングル経営」だということです。

「アイデアを出す人」「お金を出す人」「作業をする人」の3つを三角形の図で表したもの。そして、チームづくりの鉄則、それも「基本中の基本」をシンプルに表したのが下の図だというわけです。(49ページより)


150518book_to_read002.jpg


「アイデア」「お金」「作業」でチームをつくる


「アイデア」「お金」「作業」は、すべてビジネスに不可欠な要素。お金があっても、アイデアやビジネスプランがなければお金の使い道がなく、アイデアがあってもお金がなければ絵に描いた餅。そしてアイデアとお金があったとしても、作業をしなければなにも進まないというわけです。

そして、これらをチームの人材として考えると、「アイデアを出す人」「お金を出す人」「作業をする人」ということになるはずです。それを前提として、スタートアップ時にそれぞれ最低1人ずつ確保するのが、華僑のチームづくりの鉄則なのだと著者は説明しています。それどころか、必ず3人揃わなければやらないのだともいいます。

華僑流で重要なのは「人数よりも役割」という考え方ですが、3人という数にも意味が。1人は個人、2人は相棒・パートナー、3人が揃って初めて組織・チームになるということ。

「1人は点」「2人は線」「3人は面」と考えるとわかりすいといいます。広がるのは面だけなので、最初に3人揃えることで可能性がまったく違ってくるということです。(52ページより)


「アイデア」「お金」「作業」の役割分担を徹底する


アイデア、お金、作業。それぞれの役割を担う人材が揃ったら、次にすべきは役割分担を徹底すること。自分の役割に徹し、他の役割を兼ねない。これも、「トライアングル経営」の鉄則だといいます。たとえば自分がアイデアを出す人であるならば、お金は出さない、作業はしないということ。

日本に多いのは、自分が考えたビジネスプランと自己資金で起業し、初期は実務作業も自分でやるという人かもしれません。しかし華僑にいわせれば、それは間違いなく失敗する最悪のパターンなのだといいます。

このことについて著者は、「起業後10年以内に90%以上の会社が廃業・倒産するといわれますが、ひとりでなんでもやろうとするところに原因があるのではないでしょうか」と分析しています。(53ページより)


「お金を出す人」はどこにでもいる


「お金がない」「チャンスがない」という人は少なくありませんが、華僑流の考え方なら、チャンスは誰にでもあるということになるのだと著者はいいます。自分は「アイデア」「お金」「作業」の3つのうちどれかひとつを提供できればOK。あとの2つは他から探してくればいいということ。

ちなみに、起業家の多くは「アイデア」担当なのだとか。でも、そうだとすれば多くの人は、「『お金を出す人』をどうやって探せばいいのか? それがいちばんの問題だ」と考えるでしょう。

しかし、実はまったく問題ではないと著者は断言しています。なぜなら「お金を出す人」は、特定の個人を指すわけではないから。著者の場合も、大勢の親戚から少しずつお金を出してもらったのだそうです。ごく普通の年収で普通の生活をしている人ばかりでしたが、みんな無理のない範囲で快く出してくれたのだといいます。

あるいは、もし知り合いが少ないなら、銀行に「お金を出す人」になってもらうというのも考え方のひとつ。なぜなら、重要なのは役割を兼ねないことだから。

お金に限らず、もし自分が「作業」担当として起業したいのであったら、「アイデア」担当は社外のコンサルタントでもOK。つまり堅苦しくならず、柔軟に考えることが重要。それが「華僑流」だというわけです。(61ページより)


❇︎


華僑の教えをもとに起業した著者が、実際に成功しているということ。本書の説得力は、そこに集約されているといっていいでしょう。起業を考えている人はもちろん、ビジネスを活性化させたいと思っている人にとっても、きっと役立つ一冊だと思います。


(印南敦史)

MORE FROM LIFEHACKER

powered by

Kotaku

Recommended

© mediagene Inc.