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庄司真美

 - ,,,  01:00 PM

「心の中身」はルーツを探ることで見えてくる:20万人の支持を集める「別視点」コンテンツの作り方(2)

「心の中身」はルーツを探ることで見えてくる:20万人の支持を集める「別視点」コンテンツの作り方(2)

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人面石をずらりと展示している秩父の「珍石館」
今は亡き館長さんが、50年かけてコツコツ集めた石たちは、展示総数900点以上と見ごたえ満載。
ゴルバチョフ、研ナオコ、プレスリーなど、古今東西のさまざまな有名人似の石が勢揃い。


立ち上げから3年半にして、今や月間約70万PV、UU約20万人を誇る人気ブログメディアに成長した「東京別視点ガイド」。日本中に点在するユニークな珍スポットを紹介するコンテンツとして、マニアのみならず、幅広い層から支持を集めています。「東京別視点ガイド」の切り口は、ガイド本などには載っていない"珍スポ"(一風変わったスポット)。

同サイトを単独で運営しているのが、編集長の松澤茂信さんです。これまで、お蔵入りした店も含めると通算800店を自ら取材。そんな「東京別視点ガイド」をベースに新たな珍スポを取材・撮影した本『死ぬまでに東京でやりたい50のこと』(青月社)も出版しました。

珍スポという"別視点"を武器にするコンテンツの作り方について、松澤さんに3回にわたってお話を伺っています。サイトをはじめる経緯を伺った初回に続き、第2回目は「東京別視点ガイド」で取材してきたスポットとそのルーツについてをまとめました。


── 800店ぐらい取材してきて「ここは良かった!」という店はありますか?

松澤:全国をまわって来ましたけど、僕が一番好きなのは、東京・新橋にあるバラエティ居酒屋「かがや」ですね。あそこは本当に最高です。夜な夜な店主が真顔でめちゃくちゃなパフォーマンスをする居酒屋なんですが、開店2~3年の店でなく、もう20年ぐらい同じことをやり続けてるんですよ。店主はすでに50代で、大学を出てすぐに開店したそうなんですが、そういうことを何十年も続けている精神力に驚きました。


「なんか変わったお店ないかな~」
とぐるなびを徘徊していたら、とんでもないページがブラウザに表示された。


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TOPページから、コレである。
本来なら、店の内装や自慢料理を載せるべきところに、拙いクレヨン画のひょうたんと、ぬいぐるみのお食事会が貼られてる。
その下の説明文には

かがやは、バラエティー居酒屋です。ともかくへんちくりんさを追求しています。でもゆるいよ

とある。


なんだ、なんだこの店は!?

禁断の地を見つけてしまったのではないだろうか?

東京別視点ガイド : 東京でもっとも狂気にみちた居酒屋「かがや」【新橋】より)


── かがやは、たしかにすごいですよね。

松澤:あれを毎晩サービスとしてやっているのが、能とか狂言みたいな領域にも通じるすごさがあると思いました(笑)。型の形式美というか。何なんだろうな、このルーツは?と、ずっと思っていたんですけど、店主の話だと、べつにお笑いや漫画が好きというわけじゃないんです。今回出版した書籍でインタビューさせていただいたのですが、店主のお母さんが日舞の先生だったようで、子供の頃から歌舞伎を観て育ったんだそうです。それを聞いて、今につながるルーツはそこだったのかという発見がありました。非常に腑に落ちましたね。


はっきり見えない人の心を、珍スポットを通じて追体験する


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東京別視点ガイド 編集長 松澤茂信さん


── 店主のルーツは毎回気になりますか?

松澤:かなり気になりますね。毎回、珍スポットにふれるたび、「なんでこんな発想するの?」と思わされるんですよ。たどってみて、どこに原点があるのか知りたいんですよね。そうすると、かならず何かがあるので、それがわかると謎ときみたいな感覚で楽しいですね。


── そのほか、店主のルーツを聞いて納得したケースはありましたか?

松澤:最近だと、青森・下北半島の恐山の近くにある旅館に行ったのですが、旅館とは別に、物置小屋のような「下北妖怪ハウス」というのを店主が作ってまして。そこには、自分で作った水木しげる的な世界観の妖怪のオブジェが並んでいるんです。それが2階にあって、1階には、なぜか幻の商店街のオブジェを作っていたんです。店主に話を聞いたら、長年、地域の商店街の人たちと折り合いが悪いそうなんです。その店主はかなりのアイデアマンで、恐山が近いので、地域復興のために水木しげるさんを関連づけて妖怪のイベントを企画したりしたこともあったらしいのですが。でも、毎回おもしろい企画をするたびに、世間の注目がその店主の方にばかり集中して、地域の人に反感を買ってしまうということを、何十年も繰り返しているそうなんです。その話をふまえて、下にある幻の商店街を見ると、すごく切なくなってしまって。この人、地域の人に認めてもらえないから、自分で理想の商店街を作っちゃってるんだな。かわいいな~と思ってしまって(笑)。


── 店主のアンチテーゼが込められてるんですね(笑)。

松澤:まさにそうなんですよ。珍スポットって、店主や作った人の精神を具現化したものだと思っているんです。人の心の中って、普段ははっきりと見ることができないものですが、珍スポットを実際に訪れることで、いろいろなものを想像しながら、追体験できるのが楽しいんです。なので、店主のルーツをたどっていくと、それぞれの思い出とか挫折などのさまざまな体験が理解できて楽しいんですよ。でも大体、挫折体験が多いですけどね(笑)。


── なかなか奥深いですね。ただ単に奇怪なことをやっているわけじゃないという。

松澤:珍スポットのオーナーは、どこかしら悲しみを背負っている人が多いと僕は思っています。たまに純粋に天然の方もいるんですけど、それはそれで非常にレアなので、すごいなぁといつも圧倒されます。


学校で評価されること自体、自分には不可能だと思っていた


── 松澤さん自身のルーツも聞いていきましょう。小さい頃はどんな子供でしたか?

松澤:小学生時代は明るくて目立つタイプで、ひょうきん者だったんですけど、中高時代は完全にドロップアウトして、内向的な方向に転換しました(笑)。アイスホッケー部に入ったはいいけど、1年半ぐらいで辞めたり。中高一貫校の早稲田実業に通っていたんですが、今思えば思春期ゆえですが、「何で生きてるんだろう」という壁にぶち当たって、学校に行く意味もよくわからないし、当然、勉強もしたくないので、授業中はひたすら寝てましたね(笑)。


── 中高時代に自分の好きなものを見いだせなくて苦しんでいたということですか?

松澤:だって、中高時代の一般的な評価基準って、せいぜい2~3個ぐらいしかないですよね? 勉強や運動ができること、それから社交性やコミュ力があって誰とでも楽しく話せることぐらいじゃないですか。自分はそのどれも素質がないし、そこに重点を置く気のない人間だから、学校で評価されること自体、不可能だと思いました。だから学校生活はツラくてツラくて仕方なかったですね(笑)。


── 大学入学後はどんな活動を?

松澤:男子校出身なので、大学に行ったら女子がたくさんいて、ハーレムみたいなところだと勘違いしていまして(笑)。案の定、大学に行っても全然モテませんでしたが。さらに進学した上智大学は、カトリック系の学校なのでサークルもまじめでおもしろくないものばかりで。そこで、大学1年のある日、友人3人と会議した結果、「なにかサークルを立ち上げてその代表になればモテるんじゃないか?」という仮説がもち上がったんです。藁にもすがる思いでサークルをつくって2年から始動しました。


── どんなサークルを立ち上げたんですか?

松澤:昼休みにみんなでランチとかするぐらいで大したことはしてないんです。でも、文化祭のときに、サークル内に料理が上手な人がいて、けっこうリアルなかたちの「巻きグソパン」をつくって販売したら、100個ぐらいあっとういう間に完売したんです(笑)。


── (爆笑)それは松澤さんのアイデアですか?

松澤:いいえ(笑)。当初、文化祭初日に焼きそばを作って売っていたんですが、全然売れなかったので、起死回生の策として、友人が考えたんです。ココアを入れて黒っぽくして、パサパサした感じのパンで、かなりリアルに表現したパンでした。僕は傍らでこんなのが売れるんだと思って、笑ってただけですけど、とにかく盛り上がりましたね。


内定を断ったのは、自身の素質とやりたいことが見えたから


── 良くも悪くもインパクトがありますね(笑)。そのあたりから今につながる片鱗が見えてきたような気がしますが、大学卒業後は?

松澤:実は僕、学生時代はずっと司法試験の勉強をしてたんです。理由は、卒業後は会社員ではなく、なんでもいいから自営業がしたかったからなんです。僕の場合、会社に勤めてもダメだろうなと思っていて、確実に食べて行ける資格といえば司法試験ということで。ロースクールに入るにあたり、合格率の低さやリスクの高さを考えた結果、諦めて就活し、小さなコンサルティング会社から内定をもらったんです。その会社も含め2、3社経験して何か好きなことをすればいいと思っていました。なんですが、卒業が近づくにつれて、それがすごく遠回りに思えてきて。もういきなり自営業の道を模索してもいいんじゃないかと決意し、内定を断ることにしました。


── 早々に自身の素質とやりたいことが見えていたわけですね。

松澤:はい、そうですね。卒業後は、半年ぐらいバイトをしながら友人とカフェをやろうという話をしていました。とりあえず毎週末物件めぐりをしていたら、高円寺にビル1棟3フロア分を使用できるすごくいい物件がみつかりまして。平日の夜だけ営業する「心躍るカフェ」をオープンして、連日イベントをやっていました。


── どんなイベントを企画していたのですか?

友人は出会い系のパーティやDJイベント、僕は大喜利などのお笑い系のイベントとを開催していました。なんですが、そのなかで、一番集客力があったのが、友人が企画する出会い系のパーティだったんです。収益が大きいので僕も手伝っていたんですけど、そういうことに矛盾を感じて、次第に解散する方向をたどって行きました。



次回は、東京別視点ガイドの新たなビジョンとビジネス展開について話を伺います。

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(庄司真美)

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    香川博人

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