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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,,,  09:00 AM

「インターネット依存症」って本当の病気なの? 専門家に聞いてみた

「インターネット依存症」って本当の病気なの? 専門家に聞いてみた

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拝啓 ライフハッカー編集部様

誇張ではなく、文字どおりの意味で、「インターネット依存症」ってありうるんでしょうか? 何が言いたいかというと、誰でもスマホが大好きで、私も通知があるたびにチェックしている気がしますけど、それってアルコールやドラッグの「依存症」と同じことなのでしょうか。ネットゲームに熱中するあまり、食事がおろそかになったり、子どもの面倒を見なくなったりみたいな話も聞いたことがありますけど、こういうのってどこまで心理学的な裏づけがあるんでしょうか? ネット嫌いの人たちが、大げさに言っている部分もあるのでは?

ガジェットに首ったけ(Glued to My Gadgets)より


首ったけさんへ

インターネット「依存症」に関する記事、確かによく見かけますよね。広くインターネット全般を指して使う場合と、もう少し対象が限定された場合(「Facebook依存症を克服するには」「スマホ依存をやめるには」みたいな)があるようです。中には、本当に依存症と言って良いケースもありますが、ほとんどの記事では、依存症という言葉をもう少し日常的な意味で使っています。つまり、インターネットにアクセスできないと困る、というくらいの意味であって、病名のつくような状態ではないのです。

それはそれとして、ほんとうの「インターネット依存症」というものはあるのでしょうか。米Lifehackerではおなじみ、結婚セラピーや家族セラピーを専門とする精神科臨床医のRoger Gil氏に、この質問に対するファイナルアンサーを聞いてみました。


依存症とは、正確にはどういうことか


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質問者もどうやら、「本物の」依存症(アルコール、ドラッグ、ギャンブルなどが対象)と、「口語表現としての」依存症(チョコレートとか、特定のテレビ番組などが対象)の違いはわかっているようですね。とはいえ、「インターネット依存症」というのが、この2つのどちらに分類されるのか(あるいは、どちらもありうるのか)を見極めるには、診断基準を知っておく必要があります。

精神医学の世界では「依存症」ではなく「嗜癖」(addiction)の語を使うのですが、これは、きわめて厳密に定義されています。米国嗜癖医学協会(ASAM)による定義は次の通りです。

嗜癖とは、報酬、動機づけ、記憶などに関わる脳の回路の慢性的な原疾患です。これらの回路の機能不全は、生物学的、心理学的、社会的、精神的に特徴のある形で現れます。薬物使用などの行動によって得られる報酬や安心感を病的に求める患者を見れば、どういった特徴かわかるでしょう。

嗜癖の特徴は、「対象をずっと我慢していられない」「行動の制御がきかなくなる」「対象を切望する」「自分の行動や対人関係に重大な問題が生じても気づきにくい」「情緒面の反応の機能不全」などです。ほかの慢性疾患と同様、嗜癖にも、症状の再発と軽減のサイクルがみられます。しかし、受診やリハビリに積極的に参加しない限り、嗜癖は進行していき、障害や、早すぎる死につながることもあります。

簡単に言えば、嗜癖とは、なんらかの物質や行動に心理的または肉体的に依存するあまり、それを手に入れることが最大の関心事になり、通常の生活に支障が出てしまう状態を指します。Gil氏の説明によると、嗜癖の患者はその物質や行動を我慢するのが難しく、手に入れたい一心でしばしば間違った選択をしてしまいます。その結果まずいことになるとわかっていても、やめられないのです。また、対象を取り上げられたときには、肉体的、精神的に多大なストレスを感じます。

この説明は、複雑な問題をかなり単純化したものですが、ポイントはつかめたでしょう。例えば、「Facebookを使わずに丸一日過ごすなんて想像できない」という人は大勢いるでしょうが、「Facebookの使用を前提に活動計画を立てる」「Facebookを使わないよう求められる可能性のある活動を避ける」「Facebookが使えないと深刻なストレスを感じる」「Facebookのチェックがふさわしくない場面でもやめられない」などとは、また別の話です。


「インターネット嗜癖」について、専門家の見解


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米国心理学会(APA)の大著『精神疾患の診断・統計マニュアル』(DSM-5)には、そもそも「インターネット嗜癖」という項目はありません。これを個別の障害として載せるべきと主張した専門家もいましたが、また別の陣営は、「インターネット嗜癖」という言葉にはさまざまな状態が含まれるため、治療を要する行動の原因として、特定のメディアを攻撃するという過ちを犯すことになりかねないと主張しました

実際には、インターネット嗜癖とみなされる行動のほとんどは、注意欠陥多動性障害(ADHD)、抑うつ状態、強迫性障害(OCD)といった別の障害や疾患によって説明がつくもので、インターネットというメディアはそこに介在しているにすぎません。例えば、オンラインギャンブル嗜癖の人は、そもそもギャンブル嗜癖なのです。ギャンブルをするのにインターネットを使った方法を選んでいるという事実は、治療法の選択には影響を与えますが、診断そのものを変えるものではありません。

現時点では、DSM-5は「インターネットゲーム障害」(IGD)を、さらなる調査研究が必要な分野のひとつとして挙げています。その理由の一端は、ビデオゲームへの熱中が原因で怪我をしたとか死亡したとかいった極端な事例が、世界各地から報告されているためです(これとかこれとかこれとか)。

けれどもGil氏は、だからといってビデオゲームの嗜癖性が高いということではないし、そもそもインターネットも嗜癖性が高いわけではないと言います。これは単に、「ビデオゲームは強迫行為などの心理状態のはけ口のひとつとなりうる」「こうした事例の登場人物は、すでに治療の対象となりうるなんらかの精神疾患を抱えていた」という話でしかないのだそうです。Gil氏は次のように説明します。

「インターネット嗜癖」のように見える要素のある人は、多くの場合、ほかの精神医学的障害や疾患の特徴と言える症状も示しています。例えば、ADHD傾向のある人は何時間もオンラインに没頭していられるでしょうが、この人の症状を総合的に見れば、やはりADHDと言ったほうが筋が通るのです。

ご指摘のように、インターネットのコンテンツはさまざまです。サイバーセックスに没頭している人と、チャットにハマっている人に同じレッテルを貼るのは、どちらの状態にとっても、正しい扱いとは言えません。「インターネット嗜癖」という名称は、その人の執着の対象を示すものではないのです。

嗜癖や薬物乱用障害を専門とする研究者仲間とも話しましたが、彼らも「インターネット嗜癖」を個別の診断名として取り上げることには反対しており、ほかの診断名をつけたうえで、対象を特定する意味で「インターネット」の語を追加するという使い方を支持しています。つまり、ギャンブルの嗜癖があり、主としてオンラインでギャンブルをしている人の場合は、それを明確にする意味合いで、通常の診断名に「インターネットの」「インターネット型の」を付けても良い、というわけです。

またGil氏は、嗜癖と強迫行為は同じではないと知っておくことも重要だと言います。強迫行為(compulsion)とは、非合理な反復行為(頻繁に手を洗うとか、鍵を閉める前に必ずドアを3回叩くとか)を指します。一般の人からはおかしな行動と思われるでしょうが、これはまた別の問題です。強迫行為の場合も、嗜癖と同様に、我慢が難しい状態ですが、一般的には、それが患者の「行動の原動力」になったり、「人生の主目的」になったりはしません。

ただし、アジアでは、また別のアプローチをとっている組織もあります。中国、韓国、タイ、ベトナムなどアジアのいくつかの国では、「インターネット嗜癖」または「ゲーム嗜癖」の対策をめざす「トレーニング・キャンプ」が登場し、議論を呼んでいます。けれども、こうしたキャンプについては、少なからぬ数の怖い話が聞こえてきます。主に死亡事故や、劣悪な環境、運営側のプロ意識の欠如などに関するものです。

先に触れたように、「インターネット嗜癖には、すでに治療方法の確立されたほかの精神医学的問題とは違った、厳しい対応が必要」という見方は誤りですが、こうしたトレーニングキャンプはまさにこの見方に基づいて運営されており、そのことがさまざまな問題を生んでいるようです。


結論:「ネット上の何か」を対象とする嗜癖はありうるけれど、それはネットのせいじゃない


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結局のところ、「インターネット嗜癖」についてはまだ見解がわかれています。ただし、議論の争点は、「そうした症状が実在するかどうか」ではありません。問題は、インターネットという要素によって、「すでに治療対象となっている嗜癖などの障害の特定や診断において、これまでと根本的に異なる、新しい課題が生じているかどうか」です。Gil氏は次のように説明しています。

インターネット関連の「障害」や「嗜癖」に関してはまだ結論が出ておらず、特定のレッテルを貼るのは時期尚早です。今のところ、精神医学の専門家ならばたいてい、ほかの精神医学的障害として診断を下し、それらに向けた治療を行いながら、インターネットの使用に関する問題にも対応を試みる、という形をとるはずです。

たいていの精神科医は、オンラインショップでの買い物嗜癖がある人も、リアルな店舗での買い物嗜癖のある人も、根本的な問題は同じで、現れ方が違うだけと見ています。従って、同じような治療法が有効です。前者の患者に対しては、オンラインという要素が関わるぶん、実際に買い物に出かける人とは違った対応が必要ということはありますが、これらは同じ障害です。

もちろん、これは熱い議論の繰り広げられているトピックですから、数年後にはまったく違った見方が主流になっているかもしれません。でもそれこそが、科学研究の良いところです。新たな情報が明らかになれば、その時に手に入る限りの情報に応じて、仮説を修正し、適応することができるのです。

とはいえ、今のところ「自分はインターネット依存症なんじゃないか」「Facebook依存をやめなくちゃ」というのは、悩み方としてズレています。「自分はオンラインで時間を使いすぎている、これは不健康だ」と思うのなら(あるいは、身近な人がこの状態なら)、対処法はいくつもあります。とはいえ、おそらくこの場合、根本的な原因はほかにあって、その影響でこうした症状が出ている可能性があります。根本的な原因に対応が必要ですし、インターネットやFacebook、ビデオゲームなどとは無関係なところにも、なんらかの影響が出ているかもしれません。専門家に相談しましょう

ライフハッカー編集部より


Alan Henry(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)

Title image made using Tachyglossus (Shutterstock) and Nemo. Additional photos by Melanie Tata, Michael Mandiberg, and Marcos Mesa Sam Wordley (Shutterstock).

  • ,,, - By 松尾仁LIKE

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