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長谷川賢人  - ,,,  05:00 PM

これからの仕事を作り、解決に導くのは「共創」アプローチ:富士通×学生「あしたラボUNIVERSITY」成果発表会レポート

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これからの仕事を作り、解決に導くのは「共創」アプローチ:富士通×学生「あしたラボUNIVERSITY」成果発表会レポート

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2015年3月9日、東京・蒲田の富士通ソリューションスクエアを会場に、「あしたラボUNIVERSITY」の成果発表会が開催されました。この取り組みは、「富士通グループの技術と学生がもつアイデアを掛け合わせ、新たな価値を生み出す」ことを目的に、約4か月間にわたって行われたプロジェクトです。ライフハッカーが以前に、富士通と協催した学生向けトークイベントも、この一環でした。

この他、ソーシャルイノベーションを議題にした上智大学や大分大学での出張授業や、「私のまちの魅力を100倍にする」ことをテーマにした関東・関西でのアイデアソンなどを実施。プロジェクトには述べ236名(学生190名、社員46名)が参加。その様子は、関東大会編関西大会編大会総括と、これまでに紹介してきました。

今回の成果発表会では、東西アイデアソンの上位4チームによる決勝プレゼンが行われました。どのアイデアも、学生の生活体験と富士通の持つICTを掛けあわせ、地域の課題を解決しようとする意欲的なものばかり。中に審査員から「大きなビジネスチャンスになる」「このアイデアは世界に売れる」と評されたものもありました。


関東・関西の優秀アイデア4つが集結!


決勝プレゼンでは、各チーム10分間のプレゼン(発表5分、質疑応答5分)のみの一発勝負! 審査員に向けて審査基準となる「新規性」「拡散性」「生活者目線」「ビジネス性」「課題の着眼点」をアピールしました。審査には、社外審査員として株式会社enmono代表取締役の三木康司さん、富士通株式会社から松本端午執行役員常務、香川進吾執行役員常務が参加。


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今回の成果発表会審査員のみなさん
(左から富士通株式会社 香川進吾執行役員常務、松本端午執行役員常務、株式会社enmono 三木康司さん)


4チームそれぞれが工夫を凝らした体当たりのプレゼンを行い、場内は笑顔とフレッシュな空気に満ちていました。発表会全体の様子は「あしたのコミュニティーラボ」の記事で詳しく紹介されています。今回は、グランプリを射止めたアイデアと、惜しくも受賞は逃したものの、とても興味を惹かれたアイデアの2つを主に取り上げます。


観光業者と観光客だけでなく、地域住民を巻き込むアプリ


今回、グランプリに輝いたのは、チーム「STST~Special Team~」のアイデア『Monche(Monster知恵袋)』。関西大会では次点の優秀賞ながら、見事に巻き返してグランプリを射止めました。


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チーム「STST~Special Team~」のアイデア
Monche(Monster知恵袋):人気スポットへの観光客集中を避けるニッチ情報提供アプリ。地域の隠れた魅力を発掘し、定番スポット以外へも人を呼ぶ。探索しながらその場所でスマホを向けるとモンスターが出現し、地元住民の声をベースにした豆知識を披露。「いいね!」を押すと自分が育てているモンスターが進化する。また、地域が抱える「改善してほしい課題」を見つけた場合は"モンスターの卵"を設置できる。行政が"卵"の多い箇所を改善するきっかけづくりにも寄与する。


Monche(モンチェ)のアイデアは、メンバーが実際に住んでいる街の雰囲気、そして直面する課題から端を発していました。たとえば、次のように。


「日本における観光産業は成長産業に捉えられているけれど、私の住む街、竹田城のある兵庫県・朝来市は、人が来てくれているにお金になっていない。なぜなら、大きな観光スポットにだけ人が来て、そのまま帰ってしまうからです...」
「私の地元である滋賀県・大津市おごと温泉は、魅力的な施設や旅館はあるのに、ニュータウンからの移住者が多いので、地元意識が少ないという課題があります。おごと温泉観光公園の人も、PRしているけれど、人がなかなか来ない...」


そこで、チーム「STST~Special Team~」は、自分のモンスターを連れた観光客が、地域住民のイチオシスポットに到着すると、情報をつたえてくれ、その行動によってモンスターが育っていくアプリを考案。従来は観光業者と観光客しかいなかったところに、地域住民という枠を加え、3者の協力を生むことを目的に掲げます。また、外国語にも対応し、海外からの観光客も視野に入れているといいます。


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このアイデアに対して、審査員の三木さんは「ワクワク感とビジネスの視点もちゃんとあるスマホアプリで、拡張性も有り、バランスがいい。地元愛もあり、自分ゴト化できてい点もよかった」と評価。他にも、「住民の人に新しい価値を提供しよう、巻き込もうというのが良い。そういうのを含めて、みんなが楽しい思い出をつくる、地元の大きな宝物をつくるというのがいちばんのポイントになる。悪いモンスターの制度もいい」という声もありました。

一方で、「外国人と高齢者に『歩いて!』と言うのもなかなか大変。観光客をもっと定義して、その対象の属性に合ったわくわくを提供できると、もっと面白い世界がつくれるのでは」「もう1つ『時間軸』とアイデアを入れたらどうかな。ここが昔、どういう風景やお店が合った、というのを入れ込む。地域の人が持っている古い写真などを登録し、切り替えて景色が見られると、より年配の方にも受けるのでは」など、講評をする審査員から"さらなるアイデアの提案"もあり、その場がひとつのアイデアソンのように機能していたのが印象的でした。


マンホールが僕らの安全と観光を助ける?


今回、惜しくもグランプリを逃したものの、とても興味を惹かれたアイデアがありました。関西大会で最優秀賞を獲たチーム「まん!ほーーーる!」の『LIVEPASS』です。


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チーム「まん!ほーーーる!」のアイデア
LIVEPASS:スマホなどが使えなくなる震災時、マンホール型コンパス「LIVEPASS」の上に立つと、あらかじめ購入しておくセンサー入りの"お守り"の中のRFIDから、個人情報を識別。避難するのに最適な場所までの方向を、マンホールが光で知らせてくれる。たとえ土地勘がなく、頼れる人がいない場所で被災しても、最適な避難場所へ誘導してくれる。また、平常時にはスマホアプリでのサービスを提供。LIVEPASSの上に立つと、豆知識や歴史を教えてくれたり、買い物につかえるクーポンなどを発行する。アプリはマイナンバー制度と結びつけ、家族や親族だけでなくSNS連携することも検討。


「今一度思い出してみませんか? 311の大震災を。こういった震災は忘れてはいけません。いつどこで起きるかはわかりません。あなたの『まち』だったらどうしますか」

問いかけからはじまったプレゼンには、それまで賑わいを見せていた会場も一瞬、静まり返りました。「まん!ほーーーる!」が着目したのは「災害時の避難における3つの社会課題」を解決することでした。


1.スマホや通信手段が使えなくなる
2.被災地に頼れる知り合いがいない可能性がある
3.土地勘のない場所だと、どこに行けばいいかわからない


これらを解決し、安心に導くためのマンホールセンサーソリューションが『LIVEPASS』というわけです。日本のいたるところにあるマンホールを活用し、安全と地域活性化の両面を助けるアイデアです。


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審査員から「マンホールは本当に安全でしょうか? 津波の逆流で浮いてしまったという話もある」と問われるも、「仮にマンホールが外れた場合は『被害情報』として届き、迂回ルートを算出できるようにする」と思わず膝を打つ返答は見事でした。

鎌倉に住んでいるという審査員の三木氏は「鎌倉は海が近くて、いかに津波から逃げるかを自治体も考えている。老人の徘徊も多く、3日に1回呼びかけのアナウンスもかかる。その人が、いまどこにいるかを伝えられる手段として機能するとさらに良くなる。安全な避難、高齢者の徘徊問題、観光と複数の目的で使えるデバイスだと思います。富士通としても可能性を感じているのではないか」とコメントしました。


"私が、俺が、世界を変える"という自分ゴト化の重要性


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また、残り2つのアイデアにも光るものがありました。プレゼンに向けて「ホームセンターに通ってドローンを自作した」という関東アイデアソン最優秀賞のチーム「ばすっち」は、ドローンを活用した交通インフラ改善サービス『ばすのす~Bus stop Not stop~』を考案。仙台市が抱える、交通事情の悪さと渋滞損失の大きさを改善しようとするアイデアです。市民がバスに乗りたい場所をアプリ上で投票し、その投票数の多さから最適なルートを算出し、バス停をドローンで配送。ルートに従って仙台市がバスサービスを提供するというもの。


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関東アイデアソン優秀賞のチーム「FUJIパーク」は、公園の活性化に着目。彼らの調べでは「公園のある場所と犯罪の発生箇所は近い」というデータがあり、なおかつ危ない場所だからこそ公園には人がいなくなっていると指摘。そこで、富士通のICTを使い、公園に人を集めるアイデア「ふじぱーく」を考案。公園に設置されたボタンを押すと、誰が押したかを監視カメラの情報などから判別し、友達のスマートフォンに「公園においでよ」というお誘いが届く仕組みです。


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4チームを通じての講評では「どのチームもIoTは織り込んでいる。ワクワク感もあり、自分ゴト化もできていた。特に"私が、俺が、世界を変える"という自分ゴト化できていないとアイデアには意味が無いのですが、それがみんなしっかりできていた」と三木氏。テーマが地域課題、言い換えれば「自分がいま暮らす場所の問題」を考えさせるものだったのは、アイデアソンに不慣れな学生にとって、自分ゴト化しやすかったポイントといえそうです。


共創によって「新しい仕事のつくり方」を見つける


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決勝プレゼンの熱も冷めやらぬままには閉幕したアイデアソン、そして2014年度の「あしたラボUNIVERSITY」。2015年度は装いも新たに富士通フォーラムを皮切りに継続が決まっているそうです。詳細な課題設定はこれからとのことですが、「最新技術×学生×社会人のアイデアをいかに掛け合わせるか」というテーマは変わらないようです。

もともとは、富士通のインターンシッププログラムのひとつとして開催された取り組みではありましたが、学生はもちろん、開催した富士通社員にとっても実りの多い機会だったようです。

「今回は富士通の仕事を体験するだけでなく、一緒に作っていくことができました。学生と社会人が対等な目線でアイデアや意見を出し合えた。技術の変化は急速で、8年間でAppleは世界を変えた。iOS/Androidデベロッパーや、ビッグデータサイエンティスト、クラウドサービススペシャリストなど、5年前まで存在しなかった職業は10個もある。このように、これからの仕事づくりは、課題の発見や設定からスタートすることが重要で、その解決アプローチが共創にある」

折しも就職活動の実施時期が変わり、以前よりもインターンシッププログラムにより積極的に取り組む企業も増えてきたようです(それも、5年前とはずいぶん異なる景色でしょう)。学生を囲い込むだけでなく、お互いにとってプラスになる体験を生み出し、共創によって「新しい仕事のつくり方」を見つけようとする富士通の試みから、「時代を変える何か」が生まれる日もあるのかもしれません。


あしたラボUNIVERSITY|あしたのコミュニティーラボ

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(長谷川賢人)

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