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印南敦史印南敦史  - ,,,,  07:30 AM

「出る杭は打たれる」の真の意味を知って、会社で正しく戦う人材になるには

「出る杭は打たれる」の真の意味を知って、会社で正しく戦う人材になるには

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僕たちは「会社」でどこまでできるのか? ~起業家のように企業で働く 実践編~』(小杉俊哉、塩見哲志著、クロスメディア・パブリッシング)は、「企業にいながらでも起業家のように自己成長を続けることは可能」だと説いた『起業家のように企業で働く』(小杉俊哉著、クロスメディア・パブリッシング)の続編。

「モーニングピッチ」(ベンチャーの社長5名が毎週木曜日の7時~9時に、企業の事業開発担当者、ベンチャー・キャピタル、メディア関係者100名を前に自社事業のプレゼンを行う取り組み)の立ち上げ例を軸としながら、「会社でどこまでできるのか試行錯誤しながら模索した経験」を綴った内容です。

しかしモーニングピッチに関することだけではなく、随所にヒントが隠されています。そこできょうは、CHAPTER5「企業を巻き込むために必要なこと」のなかから、特に印象的だった部分、「出る杭は打たれる」という言葉についての考え方を引き出してみたいと思います。


出る杭になる


「出る杭は打たれる」ということばを、「目立つと恨みや妬みを買い、叩かれる」というネガティブな意味で捉えている人は多いはず。事実、著者も以前はそうだったといいますが、最近は「出る杭は打たれるという行為が案外大切なのでは」と思うようになってきたのだと記しています。

そもそも、このような現象が起こるのは、企業でイノベーションを起こす際のスタートラインに「既存のビジネスモデルは優秀である」という考え方があるから。いわば、既存のビジネスモデルが継続的に利益を出し、何十年もかけて効率化を図ったからこそいまがあるということ。それを理解せず「間違っている」と主張しても、あまり意味がないというわけです。

では、既存のビジネスモデルが優秀なら新たなビジネスモデルはいらないのかといえば、それはまた違うと著者。なぜなら既存のビジネスモデルは、決して永久的なものではないから。


時代が変化するように、既存のビジネスモデルにも変化は必要不可欠です。よって、誰かが新しいビジネスモデルに挑戦し、出る杭が出現することは、企業が更に成長する上では必要なことだと思います。(156ページより)


「杭に対しての認識」が違うから叩かれる


では、なぜ出る杭は打たれるのでしょうか? このことについての理由のひとつとして、著者は「杭に対しての認識の違い」をあげています。日本で出る杭は英雄とみなされがちで、その共通点としてあるのは「現場側」だということ。しかし現場側の人間から英雄に仕立て上げられてしまうと、打たれるのは当たり前。なぜなら経営側は、既存のビジネスモデルを支持しているのだから。

ただし最終目的はコミュニティのなかで英雄になることではなく、正面から経営側に意見を運び、彼らに伝わるまで訴え続けることです。だとすれば、彼らが認めるまでやり続け、振り向いてもらえないならさらに価値を上げて再度持っていくということを繰り返し、あくまで経営側の一員として戦うという姿勢が大切。

だいいち、経営側から敵と見られながら勝負するのはあまりに分が悪すぎます。むしろ本気で企業を変えたいと考えているのであれば、正々堂々と王道を攻めることが必要。そしてそのアプローチ先は、間違いなく経営側だといいます。

それから、出る杭が打たれてしまうもうひとつの理由は、「そこに価値を感じることができないため、中途半端に出ている杭を叩く」という純粋な行為だと著者はいいます。

なにか新しいことに取り組んでいるとき、人は無意識のうちに自分本位になってしまうもの。自分ではよかれと思っていても、もしかしたら見当違いの提案をしているかもしれないということです。また、企業としての優先順位があまり高くないことを提案している可能性もあるでしょう。

意識すべきは、経営側はなにも考えずに出る杭を叩いているわけではないということ。逆から考えれば、経営側がしっかりと価値を認めることさえできれば、叩かれなくなるわけです。


この状態を「出過ぎた杭は打たれない」という状態と呼ぶのだと思います。経営側に伝わるように堂々と戦い、価値を生み出すという行為を続けていれば、最初は叩かれていてもそのうち叩かれなくなると考えます。(158ページより)


叩かれているうちが華


また著者は「これは私の勝手な推測ですが」と前置きしたうえで、経営側から叩かれている間は華だとも主張しています。つまり、叩くからといって、本気で潰しにかかっている経営側は少ないということ。そして、その裏側にあるメッセージはふたつあるのだとか。

まずひとつは、「このビジネスモデルは実現可能性が低いため早く見切って、既存のビジネスモデルに戻りなさい。そしてまたチャンスが来るので、そのときを待ちなさい」ということ。もうひとつは、「実現可能性は低くないが、まだ工夫が必要なので出なおしてきなさい」というメッセージ。これらは、鋭い指摘だといえるのではないでしょうか?

人は叩かれているうちに磨かれていくもの。試行錯誤を繰り返すことによって、精度が高まっていくということです。だからこそ、「出る杭は打たれる」ことを否定的に捉えるのではなく、「打たれているうちが華だ」と思って行動することが大切。そうすることで、結果は大きく変わるといいます。


もし、全体を見渡しても自分のやっていることは正しいと考えるのであれば、叩かれても更に精度を上げてやり続けることが大切だと思います。(158ページより)


企業を巻き込むと、当然のことながらさまざまな壁にぶつかります。つまり、その最初の壁が「出る杭は打たれる」ことだと考えるべき。だとすれば、仮に「出る杭として打たれているな」と感じたときは、そのメッセージをしっかり理解することによって乗り越えられるということ。

会社において本気でなにかをやりたいのであれば、戦うべき相手の変化を経営側に伝える。経営側にそれをきちんと伝え、経営側と戦うのではなく味方として警告を送る。そして、経営側に納得して仲間になってもらえたとき、私たちはさらに成長できるというわけです。(154ページより)



実践のなかから学んできたことをベースとしているだけあって、他のメッセージにもそれぞれ強い説得力があります。働くことの精神的な価値を再認識するためにも、読んでおくべき一冊といえるでしょう。

(印南敦史)

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