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印南敦史  - ,,,,  07:30 AM

イノベーションのスタートで注意したい10の問題

イノベーションのスタートで注意したい10の問題

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イノベーションと無縁でいられる組織はもはや1つもない。しかしながら、イノベーションプロジェクトの80%は途中で頓挫してしまう。多くがプロジェクトの序盤でつまずいてしまうのだ。(「イノベーションの探検へ」より)


START INNOVATION ! with this visual toolkit.〔スタート・イノベーション! 〕―ビジネスイノベーションをはじめるための 実践ビジュアルガイド&思考ツールキット』(ハイス・ファン・ウルフェン著、高崎拓哉訳、ビー・エヌ・エヌ新社)の冒頭には、こんな一節があります。

では、どうしたらいいのか? その答えをグラフィカルに、わかりやすく解説したのが本書。ターゲットはマネージャー、コンサルタント、起業家、組織のリーナーなどのイノベーター。そして目的としているのは、アイデア創出のインスピレーション(ひらめき)を得るための実用ツールを示し、プロジェクトの効果的なスタートの切り方を教えることだといいます。

コロンブスやマゼラン、ケネディ大統領などの偉人の功績にまでさかのぼってイノベーションの軌跡を探り、以後は各プロセスのメソッドを示しながら解説が進められていきます。しかし、なにより大切なのはスタート前の失敗を回避すること。

そこできょうは2章「探検の出発前に」から、「イノベーションのスタートで起こる10の問題」に焦点を当ててみます。


イノベーションのスタートで起こる10の問題


新製品やサービス、ビジネスモデルをつくろうとすれば、その過程ではさまざまな問題が起こるもの。ここで紹介されているのは、著者が実際に経験した10例だそうです。しかし著者以外にも、身におぼえのある人は多いはず。「もしそうなら、安心してほしい。そう感じたのは、きっとあなただけじゃない」、著者はそう記しています。


1. 方向性の欠如
なんの準備もせず、アイデアを出すプロセスが始まることはよくあるもの。多くの場合は、なにか問題が生じたり、売り上げが突然に落ちたり、予想外の強豪相手が参入してきたときだといいます。しかし方向性がなければ議論はまとまりませんし、フラストレーションがたまるだけ。だから、プロジェクトが進んでいくと急に目的が変わったりするわけです。まさに本末転倒。

2. アイデアの固定化
新しい製品やサービスのアイデアを出すため、ブレインストーミングが行われることに。ところが集まった面々は、顔ぶれがいつも同じ。お互いに性格や好みがわかっているから、枠を飛び出すことができない。結果、前回と同じ結論に結びつき、成果はゼロ。全員を包む敗北感からは、なにも生まれません。

3. 常識への固執
組織は顧客の情報を大量に持っており、顧客と日々コンタクトをとっていますが、それらはルーチンワークになりがち。それどころか、現在の市場シェアや、競合他社の動向にばかりつい目が行ってしまいます。結果、誰もが成功した商品の真似をし、似たり寄ったりの商品が市場にあふれることに。こうして市場に「常識」が生まれ、顧客の本当の望みには目が行かなくなる。視野が狭まり、そこに目をつけた新たな競合相手が、需要の変化に合わせた新しいタイプの商品を投入してくる......。

4. 仕切り屋の存在
ブレインストーミングでは、経験豊富なファシリテーター(司会者)が進行担当を務めないと、参加者の間に力関係が生まれるもの。なぜなら、社交的な人間や上層部の人間が、場を仕切りがちになるから。これは、プロジェクトの責任者にとってはとてもやりにくい状況。

5. 負のスパイラル
本来、ブレインストーミングは全員が発言する場。注意深く聞けば、どんなアイデアにも参考になる部分は必ずあるからです。しかしブレインストーミングには、アイデアがすぐに却下されやすいというリスクも。ネガティブな発言のオンパレードが、クリエイティビティーにふたをするということ。負のスパイラルが生じ、全員が黙り込み、クリエイティビティー発揮の場が失われると突破口がなくなります。

6. 付せんはたまった。じゃあ次は?
ブレインストーミングでアイデアが次々と出され、壁には付せんがびっしりと貼られた状態。しかし多くの人は、「次にどうしたらいいか」がわからず立ち往生してしまう。付せんのなかにいいアイデアが眠っているのはわかるが、それをどう活用し、どうコンセプトへつなげればいいかがわからない。そして付せんは何週間も放置され、最終的にはごみ箱へ。ブレインストーミングのセッションには、こうした難所がいくつもあると著者。

7. アイデアのあいまいさ
ブレインストーミングが順調に進み、クリエイティビティーも発揮されたときこそ用心すべき。なぜならそのとき、自分で掘った落とし穴にはまりかかっているかもしれないから。特に、「いま流行のモバイル・マーケティングを活用し、10代の少年少女にリーチできるアプリケーションの制作」というような、あいまいな表現のアイデアには要注意。この段階のアイデアは、無限の可能性を持っている一方で、まだ、「なにものでもない」から。

8. 上層部による封殺
プロジェクトの早い段階で、アイデアは上層部によってふるいにかけられ、プロジェクトの優先順位が変わる可能性も。真剣にイノベーションを起こすことが目的のはずなのに、上層部はいちばん大胆なアイデアを「馴染みがない」「突拍子もない」などの理由で除外しがち。だからイノベーターは、途方にくれることに。

9. 開発チームによる改変
新製品の開発にゴーサインが出て、製品コンセプトが、アイデア創出チームから開発チームへ。しかし、実はアイデアがいちばん骨抜きにされやすいのがこの段階。なぜなら、開発チームが自分たちの意見に基づいてアイデアをいじるから。決して悪いことではないけれど、問題は、どこかで見たような、開発チームにとってつくりやすいものに改変されがちだということ。大事なものが捨てられてしまわないように、コンセプトの受け渡しには細心の注意が必要。

10. 生産ラインからの抵抗
イノベーションプロセスが最終段階まで進むと、製品の生産と売り出しを行うのは生産ライン。ところがこの段階でイノベーションが評価されることを期待していると、生産管理部から返ってくるコメントや質問の嵐に辟易することも。なかには、建設的な議論をしたいからなのか、アイデアを潰すことが目的なのかわからないものもちらほら。内部サポートがなかったばかりに、アイデアが凍結されるのはよくある話。(以上、62〜63ページより)


いかがでしょうか? 「あるある!」とうなずいた方も多いのではないかと思います。つまりイノベーションにトラブルはつきもので、それらはだいたい似通ったものだということ。だからこそ、それらを乗り越えていくことが重要なのであり、そこから可能性が広がっていくというわけです。

このように、ここに書かれていることはどれもが具体的。まったく難解ではなく、非常にわかりやすいので、ページをめくるたびに多くの気づきを得られるはずです。またデザインも秀逸なので、幼いころ、絵本や百科事典を手にしたときに感じたようなワクワク感を味わえると思います。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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