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matonomatono  -   12:10 PM

プロジャーナリストに学ぶ、会話から多くを引き出す「質問の極意」

プロジャーナリストに学ぶ、会話から多くを引き出す「質問の極意」

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私の小さないとこが、何に対しても「なんで?」と聞いてきます。そういう年頃なのでしょう。

質問をすることは学ぶことです。人から人へと経験をつなぐことです。顧客の行動を理解するために、影響力のある人や相談役になりそうな人と同席して、新しい友だちや知り合いをつくるためなど、正しい質問をするのは成長するためには欠かせません。

では、どうして質問がうまくない人が多いのでしょう?


ジャーナリストに学ぶ、あらゆる会話から多くのものを引き出す方法


一応言い訳しておきますが、私はジャーナリストになりたいとはまったく思っていませんでした。大学時代に、英文学よりも実質的なスキルが身につきそうだからと思って、「プロの執筆術」という講義を受講したのです。

その2年後、社会人として初めて就職したのは、イギリスの雑誌の出版社でした。

ジャーナリズムのクラスを受講していたから就職できた訳ではありませんでしたが、ここでの仕事で考え方も話し方も変わりました。人をよく観察するようになり、声の微妙なトーンやニュアンスの違いや身振り手振りからも、相手の考えていることを読み取るようになりました。世界の見方が変わり、より細かなものに目を配るように変わりました。色、匂い、音などリアルな世界のあらゆるものが、より大きな世界の一部として見られるようになりました。

しかし、一番大きかったのは質問の仕方を教わったことです。

質問の仕方やインタビューのやり方がわかるだけで、ビジネスを発展させたり、つながりたい人とつながることができる訳ではありませんが、話すのがうまいとか、一緒に話していて楽しいと思われるようになります。

今回は、何年もインタビューをしてきた経験を踏まえて、正しい質問の仕方とすばらしい人との会話から学ぶ方法をお教えしましょう。


人と会う前にやっておきたい2つの「P」


ジャーナリストの間では、2つの「P」がいいインタビューをつくると言われています。それは「Persistence:粘り強さ」と「Preparation:準備」です。

粘り強さというのは、質問に対して相手が答えるまでの間や、質問に対して的確に答えないことなど、会話以外の部分に自分の知りたいことがあるということを理解することです。

準備というのは、文字通りの意味ですが、ここでは準備をする際のコツをいくつかお教えします。誰かと話す前は、できるだけその人の経歴やバックグラウンドの情報を集めなければなりません。過去のブログやツイート、出版物や記事、昔のインタビューなどを読むと、共通のテーマが浮かび上がってきます。

新聞記者から米誌「The New Yorker」に転身した有名なレポーター、A.J. Lieblingさんはこのように言っています。


外交官だろうが、ジョッキーだろうが、魚類学者だろうが、どんな人にインタビューする時も準備は同じです。相手の背景を知っている前提の質問をすると、相手は答えたくなるものです。


下調べを十分にしたいとか、インタビューに対してできる限りの準備をしたいと思うのは当然ですが、人生とは面白いもので、何の前触れもなく大事な会話に踏み込むこともあります。

ジャーナリズムの学校で学んだことの1つに、質問用のメモを用意しておくというのもあります。相手の現在や過去の仕事や経歴についてだけでなく、相手がどういうタイプの人かを書いておくのもいいです。例えば、会社の創業者と話をしていたら、どのように会社を興したのかという、創業に関する質問が最初に浮かぶでしょう。同じ業界の影響力のある人と話をしていたら、どのようにして今のような立場に辿り着いたのか、自分にとって一番大きなインパクトのあった行動は何か、憧れの人やモデルにしている人は誰か、などを知りたいと思うでしょう。

特定の人に対して、聞きたい質問が10〜15個浮かんだら、その人に対する会話の準備ができたと言っていいです。


質問を考える時は「DOS」システムを使う


誰かに質問をする理由はなぜかと考えると、とても簡単な答えにたどり着きます。欲しい情報をその人が持っているからです。だったら、複雑な質問にする必要はありません。

これは、私が質問を考える時に個人的に使っている公式です。


1. Direct:率直に

長々とした回りくどい質問が一番よくありません。質問をした相手に「それで?」と聞き直されてしまいます。答えが欲しいのであれば、自然に答えられるような質問をしましょう。投資家のBrad Feldさんは「答えが欲しいなら、具体的な質問をしよう」と言っています。

最初は怖いと思うかもしれませんが、自分の求めているもの(答え)を得る一番簡単な方法は、一番の近道であることが多いです。ですから、自分の聞きたいことをはっきりと単刀直入に聞きましょう。


2. Open-ended:答えがオープンな

答えがオープンな質問というのは、単に「はい/いいえ」では答えられない質問のことです。大体「どうして」「なぜ」「どのように」というような言葉から始まります。このような形式で質問をすると、「はい/いいえ」のような簡単な答えよりも、相手の思いをより反映した答えをもらうことができます。

しかし、オープンな質問とクローズドな質問は、どちらも用途に応じて使われます。一般的にジャーナリストはオープンな質問から始め、徐々にクローズドな質問に移行します(繊細な内容を聞く場合は特に)。


3. Short:短く

質問はとにかくシンプルに短く。Contentlyの共同創業者(そしてすばらしいジャーナリストでもある)Shane Snowさんは、Digg FounderのKevin Roseさんと、PBS/CBSのベテランインタビュアー Charlie Roseさんが、イーロン・マスクさんにインタビューした時の質問の違いをまとめていました。


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上の画像を見れば一目瞭然です。(Kevinさんの質問は長く、Charlieさんの質問は短い)端的に質問をしましょう。それだけです。相手が答えそうなことを言ってはいけません。相手がはぐらかしたりそらしたりできそうな選択肢を与えてはいけません。

「今日は何をして欲しい? 毎月のまとめか、来月の予定を入れるか、明日のプロジェクトについてか、どれがいいですか?」と聞くのではなく、ただ「何をして欲しいですか?」と聞きましょう。

相手にあなたの考えを押し付けると、相手の頭の中に考えるスペースがなくなります。質問をすることで、あなたの仕事は半分終わっています。あとの半分は答えを待つことだけです。


沈黙を受け止める


質問をし終わって、ぎこちない沈黙が流れると、間を埋めたくなるかもしれませんが、それはしてはいけません。質問がどうなるのかを見届けましょう。質問を補うようなことがしたい気持ちはわかりますが、しっかりと考え抜いた質問であれば、今はそれがどのようなことを起こすのかを見届けるべきです。

うっかり無意味なフォローしないように、相手が話し始めるまで頭の中で数字を数えていたことがあります。そうすると,相手に考える時間を与えている間、頭の中を別のことでいっぱいにできます。

それに、沈黙は必ずしも悪いものではありません。沈黙は、相手に質問について考える時間を与えているということでもあります。ですから、どうか慌てずに落ち着いて!


会話を通して導くという高等技術


どんな会話でも、最初はお互いにやりとりする時間があります。特定の質問に対して相手がどのように答えるかを観察している間、相手はあなたがどの程度下調べをしてきたかをチェックし、誠実に答えるに値する人間かどうかを判断しています。

どんなにしっかりと準備をして、粘り強く対応していても、思い通りに会話が進まない時もあります。特に影響力のある人の場合、警戒されることも多く、信頼関係を築くのに時間がかかります。

時間がある場合は、一般的な質問から始めて、本当に聞きたい質問に答えてもらいたいと思っているだけでなく、一人の人間としても興味があるというところを見せるのも一つの手です。誰でも自分のことについて話すのが好きなので、あなたのことをいい人で信頼できると思うようになります。

それでもまだ相手がリラックスせず、準備してきた質問に答えてくれそうにない時はどうしますか?

ピューリッツァー賞を受賞したことがある調査ジャーナリストWendell Rawls Jrさんは、自分の聞きたい方向に会話を持っていく方法として「ジャンク・クエスチョン」を使うのをすすめています。


自分の知っていることを相手に話さず、質問をしてください。それから少し引いて、遠回りをします。私は、自分の知らないことについて相手に質問するという、この方法が好きです。とても重要そうな質問をして、それから少し別の話をします。2〜3個、くだらないジャンクな質問をして、それから本題に戻り、また別の大事な質問をします。


もちろん、要らないおしゃべりしたり、くだらない質問をする時間がいつもあるとは限りません。空気を読んで、この作戦が使えそうな時は試してみましょう。何かしら得られるものがあると思います。


身振り手振りから読み解く


実際に目の前に相手がいる場合は、身振り手振りやボディランゲージのような言葉以外の手がかりも、相手がどのように感じているのか、相手から最高のものを引き出せるのか、の大きな指標になります。


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ウォーターゲート時間を暴いた新聞記者のCarl Bernsteinさんは、「優れた記者は優れた聞き手だ」と言いましたが、優れた記者は状況を読んだり、言葉以外の手がかりを見つけるのも上手いのです。

あなたの質問を相手はどのように感じたのでしょう?

気まずいと思っているのか? それともほくそ笑んでいるのか? 痛いところを突いてしまったのか、それとも幸せな記憶を呼び起こしたのか?

腕組みをしているか? 体の向きはあなたの方を向いているか、それとも反対側に変わったか?(その場合は会話を終わらせたがっているサインです)元気になるようなポーズを取っているか?

目はどうなっているか? 黒目が小さくなったか(怒っているサイン)、それとも大きくなったか(興奮しているサイン)?

発言以上に、相手が気付かずに発しているサインによって、本当に聞きたいことがわかることはかなり多いです。


***


ジャーナリストとして人にインタビューする時は定形がありますが、人に質問をしたり、相手の話を引き出すのは、誰もが自然とやっていることです。

インタビューをするにしろ、質問をするにしろ、知らない人と話すことにしろ、私にとって一番大事なヒントとなるのは学ぶことです。相手の言っていることがわからない場合は、うなずくのをやめて、さらに質問をしてみたり、「すみません、もう少し詳しく説明してもらえますか?」と言ってみましょう。

それで馬鹿だと思われることはありません。最後には、全体の大事なポイントがわかるはずです。


You're asking the wrong questions: How to interview like a journalist|Crew

Jory Mackay(訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.

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