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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  -   05:30 PM

科学で判明した、人が恋をすると愚かになる理由

科学で判明した、人が恋をすると愚かになる理由

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2014年1月26日公開記事を、編集・修正して再掲載します。


恋人ができると、嬉しくてわくわくしますよね。普段は冷静沈着で理性的な人が愚かな行動に走ってしまうのもまた、恋のなせる技です。

原因はどうやら、脳のしくみにあるようです。


なぜ人は恋をするのか


人を好きになる理由は、科学的にはまだ解明されておらず、大きな謎のままとなっています。誰にどの程度の魅力を感じるのかを決定づける要因は数多くあり、性格の好みから文化的な傾向、社会的なプレッシャー、さらには、どんな相手が恋人になりうるか、など実にさまざまです。とはいえ、生物学的にいえば、誰かに心ときめいた時の感情や反応を生み出しているのは、いろいろな脳内物質やホルモンなのです

簡単に言ってしまえば、恋をした時とドラッグを使っている時の状態は非常によく似ています。脳内や体内にある種の物質が放出され、精神状態が変化し、物事のとらえ方や言動も普段とは異なってきます。ただし、たったひとつの物質が人を操っているわけではありません。魅力的な人に出会った時に、どんな物質が脳内を駆け巡り、いかに作用するのか、お話ししましょう。


アドレナリン:魅力的な人に出会うと、アドレナリンが分泌されます。心拍数が上がったり手に汗をかいたりするのは、アドレナリンが原因です。アドレナリンが出ると、身体は警戒態勢に入り(英文記事)、酸素を豊富に含んだ血液を全身に送り込んで、すぐに行動が起こせるよう備えます。また、緊張感とストレスレベルが上昇(英文記事)し、ドーパミンとエンドルフィンの分泌も活発化します。

ドーパミン:気分が高揚したり、目がくらむほど嬉しかったり、喜びを感じたりするのは、ドーパミンの仕業ですが、その働きは両刃の剣です。ドーパミンは、「報酬刺激」(英文記事)を引き起こしますが、この刺激には習慣性があるのです。恋愛を前向きに進めていく上では役立つかもしれませんが、その反面、欲望が抑えられなくなったり、薬物を乱用したり、といった好ましくない行動にも結び付く刺激なのです。つまり、誰かにのぼせあがった時は、正しい方向に向かうか間違った方向に向かうかとは無関係に、身体が快楽物質を生み出してしまうのです。

セロトニン:気になる人のことが頭から離れないのは、セロトニンのせいです。正確には、セロトニンが欠乏した状態(英文記事)です。強迫性障害を持った人にも、同じようなセロトニンの欠乏が見られます。脳内物質に関して言えば、恋をしている時と、専門的な治療を必要とする精神状態は、非常に似かよっているわけです。ロマンチックコメディ映画を見たことがある人なら、どういうことかおわかりですよね。

テストステロンテストステロンの量は定期的に変化しており、男女を問わず、恋愛に影響を与えています。テストステロンのレベルが高い時の男性は、より「女性的な」顔をした女性に惹かれやすくなります(英文記事)。また女性は、テストステロンのレベルが高い男性に対して、魅力と男らしさを感じることが研究からわかっています(英文記事)。ただし、こうした第一印象はあまり長続きしません。

エストロゲン:数々の調査から、女性の魅力は、さまざまなかたちで、エストロゲンと排卵周期の影響を受けていることがわかっています。ある研究によると、排卵期の女性が身につけていた衣服のにおいをかいだだけで、男性の体内でテストステロンの分泌量が著しく増加したそうです。


言うまでもなく、ここで述べた脳内物質や反応のどれかひとつだけで、人柄や言動が決まってしまうわけではありません。テストステロンひとつを取ってみても、分泌量の増加や減少を引き起こす要因はたくさんあります。ですから、ひとつの物質と特定の反応を直接関連づけることはできません。人間の性格は、脳に分泌される化学物質の量だけで決まるわけではないのです。

しかし、お話しした内容は、ほぼ間違いないといえるでしょう。気になる人がそばに来ただけで、突然頭がくらくらするのはなぜだろうと考えたことはありませんか。それは、脳内で喜びとストレスがごちゃ混ぜになり、互いに競い合っているからなのです。


人を好きになると、行動はどう変化するのか


さて、素敵な笑顔を目にすると、口ごもったり気恥しい言動に走ったりと、かくもまぬけな状態に陥ってしまうのは、脳内の化学物質による共同作業であることがわかりました。そして、こういった物質の分泌の仕方によって、私たちの言動は信じられないほど大きく左右されます。いくつか例を挙げてみましょう。

  • 男性は、女性に見られているとわかるとテストの成績が下がる(英文記事)。男性にとっては嬉しくない固定観念ですが、残念ながら、若干の真実が含まれていると言わざるを得ません。男女別に行われた研究によれば、認識力テストを行っている様子を女性が1名観察している、と告げただけで、男性被験者のテスト結果が悪くなったそうです。逆に女性の場合は、観察者が女性であろうが男性であろうが、結果に違いはありませんでした。かっこいい姿を見せなければならないという社会的プレッシャーが男性にはかかるからなのか、生物学的な要因があるのかは、わかっていません。
  • 好きな相手とは、実際よりも共通点が多いように感じる(英文記事)。「僕たちはふたりとも映画の『アベンジャーズ』が好きなんだ。一心同体って感じだね!」などというのろけはダサイかもしれませんが、それは脳がそう言わせているだけなのです。アイオワ大学が実施した調査によれば、人は、恋に落ちた相手と実際以上に共通点があると思い込んでいます。そして、恋愛にどっぷりと浸っている時は、相手に対してより好意的な評価を下す傾向にあるそうです。
  • 好きな相手のちょっとした悪い習慣をいつの間にか身につけてしまう(英文記事)。実験社会心理学に関する学術誌『Journal of Experimental Social Psychology』に掲載された2件の研究によれば、新しく恋人ができると、相手の悪い行動をわれ知らず真似てしまうそうです。とはいえ、以前よりも整理整頓をしなくなったとか、「Netflix」でストリーミングビデオを見まくるようになった、というようなささいな行動に限られるようです。嬉しいことに、こうした傾向は好ましい行動にも当てはまります。それに、悪い習慣をもともと持っている場合は別ですが、最悪の結果を招くほど悪い習慣が身につくことはなさそうです。
  • 男性も女性も、恋人のいない人間になりたくないばかりに基準を下げてしまう(英文記事)。ひとりになりたくないという気持ちが強ければ強いほど、つき合う相手に対するハードルを下げることが、トロント大学の研究から明らかになっています。専門家でなくとも、想像に難くありませんよね。
  • 望ましくない相手であっても、失われる心配があると、関係を続ける。需要が高く供給の少ない製品が高値で取引されることは、経済学者にとって周知の事実です。行動経済学者 Dan Ariely 氏は、人間関係にもそれが当てはまるといいます。恋人候補が数人いる場合、人柄を抜きにして、恋人になる可能性がなくなってしまいそうな人を求めてしまうそうです。

感情が判断力を鈍らせる例を挙げたらきりがなく、ここで述べた行動はほんの一例にすぎません(しかも、科学的に十分な解明が試みられたケースはごく一部です)。しかし、はっきりしている点があります。人間がふたりいて、そこにホルモンと少量のドーパミンやアドレナリンが加わったら、奇妙な行動が見られるのです。


誤った判断を下さないためにはどうすればいいのか


良い知らせと悪い知らせがありますが、良い知らせからお話ししましょう。感情のせいで判断力が鈍っているとしても、できるだけ良い判断を下せる方法はあるのです。まずは、不安や緊張、恐怖は自分の心が生み出すものであり、必ずしも現実とは限らないということを念頭に置いてください。以前にもお話ししたように、自分の感情にばかり目を向けていると、問題は悪化するだけです。


結局、ネガティブな感情というのは隠されてしまうことが多いのです。ネガティブな感情に抗ったり、それを隠したり、変えようとしたりする時には、苦痛を感じます。

そうすると、再び感情に執着するようになります。その感情にさらにストレスを感じたり、強く意識したりするようになり、逃れられなくなります。覚えておいてください、思考や感情を手放せば、新しい思考や感情が押し寄せます。


感情を知覚して制御し、より良い判断を下す能力は、心の知能指数と呼ばれています。研究によれば、心の知能指数が高い人は、感情的な反応を引き起こすようなストレス要因が存在している場合であっても、冷静な判断を下せるようです。エール大学の研究(英文記事)によると、心の知能指数が意思決定に与える影響は非常に大きいといいます。


被験者にはまず、即興でスピーチをするように指示を出して、緊張感を持ってもらいました。その後、インフルエンザの診断に申し込むかどうかを尋ねました。

すると、心の知能指数が高い人は、緊張感は意図的に引き起こされたものであり、医師の診断を受けるかどうかという決断とは無関係である点に気がつく可能性が高いという結果が出ました。

医師の診断を受けると答えた人の割合は、心の知能指数が低い人の場合はわずか7%でしたが、心の知能指数が高い人の場合は何と66%に達しています。


心の知能指数は、訓練次第で高められます。一般的な知能指数と同様、時間とともに身につきますし、自分の気持ちを書き記したり、人と話し合ったりしてもいい(英文記事)ようです。HelpGuide.org.によれば、心の知能指数を高める上では、いくつかの基本的なスキルの向上が大切だそうです。

  • その時々のストレスの原因を見極め、和らげる:ストレスの要因をつきとめ、落ち着きを取り戻すための呼吸法を習慣づけ、軽はずみな行動を避け、身体の力を抜けば、頭が冷やせるはずです。
  • 心に押し寄せる感情を認識し、寄せつけないようにする:感情を自制する力は、怒りの抑制に対してのみ効果を発揮するわけではありません。怒りと恋愛はかけ離れた感情ですが、対処法は同じです。自分がどんな気持ちを抱いているのかを自覚し、心を落ち着けましょう。
  • 非言語コミュニケーションの基本を身につける:周囲の人間はみな、言葉を発していない時でも、絶えず何らかのメッセージを発信しています。そういったシグナルを読み取り、状況をより的確に判断できるようになりましょう
  • ユーモアを活かしてコミュニケーションを図り、問題を解決する:コメディアンの Louie CK のようなおもしろい人間になろうとする必要はありません(場合によっては逆効果です)。でも、問題を解消するためのユーモア活用術を身につければ、きっと役立つはずです。
  • 争い事は上手に解決する:人と争うことと、実際に問題を解決すること。この2つには大きな差があります。ケンカを避け、いかにうまく問題を解決するかという方法については、いくらでも記事が書けるほどです。ということで、ぜひこちらをお読みください。

さて、最後に悪い知らせです。心の知能指数を高め、より良い決断を下す術を身につけるのは非常に有意義なのは確かです。ただし、恋に落ちて周りが見えなくなった人(もしくは、欲望に目がくらんだ人)につける「薬」はありません。そうなってしまう理由を理解すれば多少は納得できますが、結局、答えは「何百万年にもわたる人類の進化」にあるようです。がんばってください!


Eric Ravenscraft(原文/訳:遠藤康子、吉武稔夫/ガリレオ)
Photo by Shutterstock.

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