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堀込泰三  -   10:00 PM

子どもと「人種」について語ろう

子どもと「人種」について語ろう

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「人は、見た目も出自も違う。でも、誰もが平等で、同じように扱われなければならない」

子どもたちにシンプルにそう伝えるだけで済むのであればいいのですが、最近のニュースを見ているかぎり、現実はそんなに単純ではありません。私たちは、人種と人種差別について、もっと正面から向き合う必要があるようです。


人種について語ることが大切な理由


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子どもたちは、小さな頃から気づいています。自分に似ている子と、そうでない子がいることを。彼らは、どんな些細なことにも違いを見出します。なぜなら、それがこの世界の中で、自分の居場所を見つける方法だから。人種的な帰属意識は、私たちの自尊心に強く結びついていて、他者からの扱いや、社会における自分の役割に大きな影響を与えています。

2年ほど前、当時5歳だった娘がこう言いました。「うちの学校で黒人の先生は1人だけだよ」と。私は「あら、そうなんだ」と、返答に困ったときのお決まりの答え方をしました。娘は、「うん。面白いよね」と言ったきり、口を閉ざしました。彼女にとってその発言は、近所の家はみんな屋根が緑なのに、一軒だけ灰色だよねと言っているのと変わらない、たんなる観測を述べたに過ぎないのです(私は、とてもいい教育の機会を逃したことになります)。その娘ですが、最近はすこし不満げに、「いろんな人に、'あなたは中国人?'って聞かれるの。なんでそんなこと聞くのかな?」と言うようになりました。そろそろ、人種について我が子ともっと話すべき時が来たのだなと実感しています。

しばらく考えてみましたが、どこから話していいのか、まだわかりません。多くの親と同じで、人種について間違った知識を与えてしまうことや、強調しすぎることを恐れているのです。自分では偏見などないと思っていても、誰しも無意識のうちに先入観を持っていて、知らず知らずのうちにそれが我が子に伝わってしまう可能性があることを知っているから。

黒人の子ども(または差別を受けることが多い人種や文化の子ども)を育てているなら、「対話」が必要であると、Janice Fuller-Roberts Dameさんは述べています。それは、非常に繊細なバランスのもとで行なわなければなりません。


子どもたちには、社会の一般的なルールを守るだけでなく、人種によって定められた特別ルールにも従わなければならないことを教える必要があります。そして、自分の尊厳を保つとともに他者から当然の尊敬を得る方法について教えるという、非常に繊細な話をしなければならないのです。


白人の子を持つ親も、うまくやっていける偏見のない子に育てたければ、人種差別について話すべきです。この話題を避けていても、差別を防ぐことはできません。New York Timesの記事にもあるように、むしろ、すでに広まっている先入観を助長するだけでしょう。


誰もが平等であると言葉を濁すよりも、もっと人種について直接的に言及する親を持つ子は、肌の色で人を判断する傾向が少なくなります。


Why are All the Black Kids Sitting Together in the Cafeteria?』(なぜ黒人の子どもたちは食堂で固まって座るのか?)の著者、Beverly Daniel Tatumさんは、文化的人種差別は大気中のスモッグのようなものであると述べています。文化的人種差別は、「白人の優位性という思い込みと有色人種の劣等性という思い込みを強固にする」ような文化的イメージやメッセージのことであり、常に目に見えるわけではないけれど誰もが吸いこんでいるスモッグのようなものであると。

ファーガソンで起こった警察による黒人少年射殺事件や、人種が原因のその他の事件について我が子に語るとき、どんなバックグラウンドを持つ親でも、同じ懸念を抱くのだと思います。人種差別はいけないと言いながら、この現状をどう語るのか? 我が子が差別的発言をしたり、差別を受けたことを知ったとき、何と言ったらいいのか?(3歳から5歳ぐらいの子どもでも、差別的行動をとることがあります。たとえ親に差別の意識がなくても、彼らは社会の空気を察知しているのです)。どうしたら、思いやりと自尊心のある子に育てられるのか?

そこで、子育てや心理学の専門家に、この種の会話を上手にする方法と、「独断的でない物の見方」を教える方法を聞くことにしました。子どもが理想的な平等意識を持つには、できるだけ早い段階で伝えるべきだと思うからです。


話すべき時期


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多くの親が、小さな子にはまだ理解できないだろうという理由で、人種や人種差別について語ろうとしません。でも、「Civilrights.org」によると、会話を始めるのに適した時期は、5歳から8歳ぐらいだといいます。


5歳から8歳にもなれば、社会問題を伝えるのに十分な年齢でもあり、まだ自分の先入観に対して柔軟な年齢でもあります。4年生までに、子どもの人種的態度が固まり始めます。当団体のガイダンスは、その多感な時期にこそ不可欠なものです。


小さな子どもは、生まれ持った好奇心から、この話題に関心を持つようになります。まだ幼い我が子が、「あの人は自分と違う」という見たままの感想を口に出して、恥ずかしいと思うことがあるかもしれません。でも、そんな時に「しーっ」と黙らせるのではなく、その機会に、人と違うことは普通であり、いいことであると教えてあげましょう。「Mommy Masters」のブロガーであり作家でもあるEllie Hirschさんはこう書いています。


親は当惑してしまうかもしれませんが、正しいツールさえ使えば、その奇妙なシチュエーションを美しい学習の機会に転じることができます。我が子の好奇心の芽を、叱ることでつぶさないようにしてください。

例:息子がまだ小さかったころ、プールでアジア系の少女を見て、「ママ、あの子、目がヘンだよ」と大声で言いました。私はとても恥ずかしいと思いましたが、これは大事なことを教えるチャンスだと思い直しました。そして、「そうよね。彼女の目、きれいだと思わない? とてもかわいい女の子ね」とその場で言いました。家に帰ってから、誰かが自分と違っていても、そのことをからかったり、目の前で意見を口に出してはいけないことを詳細に伝えました。「疑問を持つのは素晴らしいことで、私たちはそうやって学びを得る。でも、ママは誰かを不快にさせることのないよう、プライベートな場所で話をしたいな」と。同じような発言は、太っている人、髪の毛が少ない人、年をとっている人が対象になることもあります。子どもは、好奇心旺盛なのです! みんな違っていいんだということを子どもに教えるチャンスは、たくさんあふれています。親はそのタイミングを逃さず、我が子を笑ったり怒ったりせずに、きちんと対話をする必要があるのです。


マーティン・ルーサー・キング・デー、ブラック・ヒストリー・マンスなどのイベントも、この話題に触れるきっかけになります。子どもが学校で学んだことを聞き、それについてどう思ったのかを尋ねながら、対話を深めていきます。いくら学校で人種について教えていても、10代になるまでは、親子で話し合うことが大切だと、心理学者で作家でもあるDr. John Mayerは述べています。親がイニシアチブをとって、「真実を知る者」(学校やメディアで聴いた間違った情報や一般論を正す者)になるのです。

それは継続的なプロセスなので、思春期の子どもたちとの対話も重要です。もっと複雑な答えも理解し、社会的背景や歴史について語り合うこともできます。


人種をめぐる難しい話題について話し合う方法


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早期から対話を始めることや、学校で学んだことに便乗する以外の方法を、いくつか紹介しましょう。


常に子ども優先で

精神科医のJoseph Shrand医師によると、特に現在のようにさまざまな意見が出ている状況においては、「まずは、現在起こっている出来事を子どもがどうとらえているかを知ることが大切です。そうすることで、どこから話すべきなのかがわかる」そうです。

人種に関して、子どもの意見や質問を引き出す方法を見つけましょう。さらに「それについてあなたはどう思う?」といった質問をして、議論を深めます。この方法は、子どもが心ない発言をしたり、実際に何らかの偏見を経験したときにも有効です。反応する前に、どうしてそのような発言に至ったのか、さらにはその意味をどうとらえているのかを聞いてください。

子どもの心の発達を考慮する必要もあります。教育者のMadelein Roginさんは、「PBS」において、幼稚園児がキング牧師の暗殺を知る必要はないが、平和的解決や正義について、順を追って説明することはできると述べています。また、「人種差別に関する忌まわしい真実を伝える」ことをせずに、キング牧師のような歴史上の人物について話すことはできないとも述べています。

メディアを批判的に見る、固定観念を認識する、個人・地域・組織レベルで差別が起こる理由を理解するなどは、どんな年齢の子どもでもできるでしょう。これらのスキルについては、National Association of Independent Schoolsの「What White Children Need to Know About Race」(英語)に詳述されています。


事実の基づく率直な回答を

批判的に答えは避けて、事実のみを話してください。特に、複雑な答えを理解できないような小さい子が相手ならなおさらです。でも、決して会話のレベルを下げないでください。これについては、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校のガイドにも指摘されています


人種にまつわるネガティブな会話や差別的行動が、「異常な」人による仕業だと思わせないようにしてください。ただの「悪い」行動だと思わせてはいけないのです。私たちが生きているこの社会には、有色人種というだけで不公平を受けている人がいて、人種や民族の不平等が根強く残っている。それは不公平であり、モラルに反するのだという事実を、しっかりと伝えてください。人種差別は単純に個人によるものではなく、大きな社会の一部であり、それは正すべきであるとはっきりと教えるのです。


娘にマーティン・ルーサー・キング・デーについて話したとき、黒人はバスの後ろに座らなければならなかったと伝えたところ、娘は信じられないと言いました。私はその点に同意し、当時の法律についても話しました。当時は、自分と違う人を平等に考えていない人が権力の座についており、法律を作っていたこと。そして、それにキング牧師やその他の人々(黒人・白人)が立ち向かったことなどを話したうえで、今後の会話のための種もまいておきました。いまは差別的な法律はないけれど、相変わらず差別や不信感が残っていると。


文化的プライドを持たせる

どんな人種の子を持つ親であれ、あなたの文化の違いと長所を称賛するのはいいことです。ある研究では、「子ども、特に黒人の子どもに、自分たちの文化に対するプライドを持たせることが不可欠である」ことが示されています。また、別の研究では、8歳から11歳の子どもに(人はみな同じと教えるのではなく)多様性の価値を教えることで、人種的な偏見を減らすことができることがわかりました。

Fuller-Roberts Dameさんは、息子にこのように教えたそうです。


息子には、根強く残っている黒人に対する固定観念を受け入れてほしくありません。彼は、自分の価値を自分で理解しています。自分には価値があるのだと。彼は、いつも恐怖にさらされて生きることがないよう、意識的な選択を行っています。自分の肌の黒さ、ドレッドヘア、豊かで美しい伝統を誇っているのです。問題は、彼の外見ではないし、彼がどんな服を着るか、どんな音楽を聴くかでもありません。この国の細部にまで浸透している、もっと陰湿な問題なのです。


異なる人種の間に生まれた混血の子どもを育てている、子育てブロガーであり教師でもあるVanessa Coppesさんは、混血であることの利点を教えるようにしているのだとか。


長男が生まれてから、人種に関する会話が途絶えたことはありません。スーパーで「その子、あなたの子?」と聞かれたほか、この6年間でいろいろなことを言われ続けてきました。

子どもたちに人種間の違いについて聞かれたとき、私はシンプルに答えています。「お母さんとお父さんは恋をしたの。2人が恋に落ちて結婚し、あなたたちが生まれたのよ。お母さんはラテン系で、お父さんはアメリカ人。違う文化や言葉、食べ物を経験できるなんて素敵だと思わない? お父さんはとっても喜んでいるわ!」


そのCoppesさん、他人から非常識な言葉をかけられたときには、相手の無知を笑い、ユーモアとやさしさをもって対応しているそうです。「それは彼らのためではなく、子どもたちのために例を示しているのです」


親族の差別発言を容認しない

親戚や友達でも、すぐに差別的なジョークや発言をする人がいます。そんなときは、同意できない旨を明確にしておきましょう。Dr. Shrandはこう言っています。


子どもには、○○おじさんと自分では人に対する考え方が違うと説明しましょう。誰にでも価値があって、尊敬を受ける資格がある。何かを好きであることと尊敬することとは、まったく別の概念なのです。


これはきっと、最も大事なテーマです。違いはあっても、私たちは同じ人類。誰もが平等で、尊敬と優しさをもって扱われるべきなのです。これではあまりにも単純すぎると思われるかもしれませんが、そう思う人は、ぜひ映画『アメリカン・ヒストリーX』を、子どもと一緒に見てください(子どもが十分な年齢なら)。私はあの映画を見て、食卓で発する言葉次第で、いかに怒り、憎しみ、暴力が生み出されるのかを知りました。


ロールモデルになる

最後に、誰かに自分の意見を信じてもらいたかったら、行動で示す必要があります。毎日の発言や行為ほど、多くを語るものはありません。ハーバード大学の「Project Implicitオンラインテスト」のようなツールを使って、知らず知らずのうちに自分が持っている偏見を知っておくのもいいでしょう。

多様な友達を持つことや、子どもを海外旅行に連れていくのも効果的です。米LifehackerのHeather Yamada-Hosleyは、海外旅行のメリットについて「自分の住んでいる地域だけでは示すことが不可能な、世界の多様性を理解させることができる」と述べています。

子どもたちが気まずそうにしていても、必ず会話をしてください。あなたがいてもいなくても、彼らはすでに自分なりの意見を思っていて、それが彼ら自身や周囲の人々に影響を及ぼすのですから。


Melanie Pinola(原文/訳:堀込泰三)
Photos by Lorelyn Medina (Shutterstock), Cindy Hughes (Shutterstock), jamieskinner00, woodleywonderworks, jacquesy_m

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