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印南敦史印南敦史  - ,,  07:30 AM

弁護士が教える、めんどうな人を説得、反論、かわすときのコツ

弁護士が教える、めんどうな人を説得、反論、かわすときのコツ

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相手はAというつもりで発言した。あなたはBという趣旨だと受け取って反応した。このようなコミュニケーションロスで多くのトラブルが起きている。目の前の相手を「めんどうな人だ」と思うとき、多くはこのロスが原因である。あなたが「ラクだから」とフツーにしている反応は、相手にとってはフツーではないかもしれない。(中略)ちょっと違う反応をして真意を探ってみると、めんどうな人との関係が変わる。(「はじめに」より)


弁護士としてさまざまな事例を目の当たりにしてきた著者による『めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法』(石井琢磨著、総合法令出版)は、つまり「世にはびこるめんどうなシーンを集め、ありがちな反応と、その場をもっとうまくやり過ごせる反応を紹介した」書籍。

まじめな人ほど、めんどうな人に反応してストレスを抱えてしまうもの。逆にストレスが少ない人ほど、めんどうな人をサラリとかわし、もっとテキトーにつきあっている。だったら、後者の術を身につけようということです。

とはいえ、めんどうな人に反論するとめんどうなことになりそうでもあります。そこで第6章「めんどうな人に反論する」から、いくつかのコツを引き出してみましょう。


古いやり方を変えたいとき


ウチはこういうルールなんだ

こういわれたとき、フツーの人の反応は「そっか、じゃあ仕方ないですね」。
上級者は、「そのルール変えられないですか?」。
達人なら、「なんのためのルールですか?」。


どう考えても非効率的な仕事のやり方を、効率よい方法に変えようとしたとします。しかし上司は、「うちはこういうルールなんだ」といって変えることを許さない。よくある話です。なかには、「おかしいのではないか?」と感じるルールも少なくありません。しかし、そういうとき「仕方がない」とあきらめていては、なにも変わらないと著者。

ルールがあるのは、「もしもルールがなければ、集団に秩序がなくなる」から。集団で動いたほうがラクなのに、集団に属する人から迷惑をかけられてはたまったものではない。だから被害を防ぐため、ルールがつくり出されたということです。

しかし、人はよりラクなルールがあれば、そちらを採用するもの。ルールが変わったらラクになることもあるので、過去のルールは捨てるべきだということ。だから盲目的に「ルール」を持ち出されたときは、あっさり引き下がらず、「そのルール、変えられないですか?」と提案してみるべきだと著者は記しています。

ただし、行動を起こす前に情報を集めることは必須。そのルールがなんのためのものなのか、趣旨はなんなのか、上司に確認して情報を集めてから動くほうが安全だからだそうです。機能していないルールに従うのはムダなので、新しいルールを機能させたほうがいい。一時的にめんどうかもしれないけれど、長期的にはラクになるといいます。(191ページより)


ダメもとの提案を断られたとき


なんでこっちがそんな提案に
応じなきゃいけないんですか?

こういわれたとき、フツーの人の反応は「やっぱりダメですか」。
上級者は、「なんでかといいますと......(苦しい言い訳)」。
達人なら、「え? 逆になんでダメですか?」。


仕事の場においては、成立する確率が低くても提案しなければならないケースもあります。取引先に悪い条件しか出せないとき、無茶なスケジュールを要求するときなど、「ダメでもともと」だというスタンスのときがそれ。

ただし、ダメもとの提案をすること自体は悪いことではないと著者はいいます。提案自体に罪悪感を持つと、のちの交渉でも罪悪感に縛られてしまうもの。なにもしないより、わずかでも自体が動く可能性に賭けて行動したほうがいいというわけです。

そして、相手から「ダメ」といわれても落ち込まないことが重要。人格が否定されたような気持ちになるのではなく、「ダメでもともと」という最初のスタンスを忘れないようにするということです。

多くの場合、ダメもとの提案は、他の選択肢を探るためにするもの。たとえば無茶なスケジュールでも、こちらが一部の作業を負担すれば応じてくれるかもしれない。そうした可能性につなげるために、相手の欲求を探るということ。そんなとき、「なんでダメなんですか?」と質問すると、相手はなにか答えようとするので、情報が集まりやすく、相手の欲求を知るヒントがもらえるといいます。

相手の欲求は、目に見えるものに限られないもの。ダメもとの提案はそれを探るための一歩として有意義だからこそ、断られたくらいで落ち込んではいられない。むしろそれをチャンスととらえ、相手の欲求を探るきっかけにすればいいという考え方です。(195ページより)


人に合わせるよう求められたとき


みなさんはこの基準で
承諾してくれているのですが

こういわれたとき、フツーの人の反応は「うーん、みんながそうなら......」。
上級者は、「本当ですか?」。
達人なら、「だからなに?」。


「みなさんはこの基準で承諾してくれているのですが」といわれたとき、「みなさんがそうなら」と合わせるのはラク。なにも考えなくていいからです。しかし、なにも考えないということは、相手が悪用者だった場合に不利益を受けるということでもあるはず。

そこで有効なのは、「みなさんが承諾」という話に対して「本当ですか?」と疑うこと。そもそも「みなさん」ということばが曖昧で、承諾したのは1、2名かもしれないし、ウソをついているかもしれない。だからまず、前提となっていることばの内容や事実について疑う姿勢が大切。

でも疑う前に、そもそも、「それ、関係ないよね?」という視点を持ってほしいと著者は主張しています。私たちはラクをするために、他人に合わせるようにできているもの。しかしそれは、判断を他人に委ねるということでもあります。

本来、他人の動向は自分自身の判断基準にならないはず。重要事項は自分で判断すべきで、「だからなに?」と、他人の判断に左右されない孤高の人間であることを伝えておくことが重要。「いくら他人の例を持ってきてもムダ」「他の説得材料を持ってこい」、そう伝えれば判断材料が集まるので、そこからがスタートだということです。(199ページより)



内容の説得力もさることながら、本書のもうひとつの魅力は文章のうまさです(冒頭の、幼少時に家族が次々と壺を買わされ、自身も会員権などを買わされそうになった話は必読)。

まじめなことをトボケた表現でさらっといってのけるので、思わずニヤッとしてしまうような感じ。だからスラスラ読めますし、読み終えたときには、めんどうな人のかわし方が身についているというわけです。オススメです。

(印南敦史)

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