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yamasaki  - ,,,,  11:00 AM

投資で負けると、なぜ私たちは引くに引けなくなるのか~マネーハック心理学25

投資で負けると、なぜ私たちは引くに引けなくなるのか~マネーハック心理学25

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こんにちは、FPヤマサキ(@yam_syun)です。人間が非合理的な行動を取ることを経済学的に分析をした行動ファイナンス(行動経済学)のエッセンスをもとに、賢いお金のやりくりルールを考える「マネーハック心理学」、今回は「投資の損を投資で取り戻す」について考えてみたいと思います。


投資で負けると投資で損失を取り戻したくなる


リスクを取った資産運用は元本割れする可能性があります。そのためいつも確実に収益が上げられるとは限らず、収益があがることと損失を被ることの両方が生じえます。

これは定期預金でしかお金を増やしたことのない人からすれば戸惑う経験です。銀行も破綻リスクがありますが確率は高くありませんし、銀行が融資した企業が倒産しても預金の利率に影響することはないからです。

それでも投資のほうが有利と考えられる理由のひとつは、平均的なリターンは投資のほうが預貯金の利回りより高くなるからです。

しかし、個別の局面では投資で負けるとマイナスであり、その後はプレーンな判断を行うことが難しくなります。「投資で負けた損を投資で取り戻そう」、と考えてしまうのです。「それは当たり前では」と思う人もいるかもしれませんが、そうした心理にとらわれてしまうとむしろ投資の勝率が下がる恐れがでてきます。


サンクコストを見誤る


サンクコスト(埋没費用)という考え方があります。企業でよくある失敗例として「X億円もかけた新規プロジェクトだから、コケたとしても一気に撤退せず事業縮小しながら方向性を探る」というようなものがあります。まさにサンクコストの呪縛にハマっている状態です。

たいていの場合、事業縮小するのでコストをかけてリニューアルをすることもできません。赤字を解消できない状態(あるいはもっと赤字が拡大した状態)でずるずる事業を続けてしまいます。

新規事業のマーケットそのものに問題があったのか、自社の新規プロジェクトのほうに問題があったのかは検討の余地がありますが、撤退を検討する議論に「今までかけた予算」は入れてはいけません。入れると「回収をしたい」という発想が判断を歪めてしまうからです。

しかし、人にはメンツというものもありますから、社長や役員は「ここまでの失敗は認めて全部捨てる」という判断をなかなかできません。サンクコストは経営者を縛るわけです。

個人レベルで使われる例えとしては「つまらない映画にかけたコスト」と「見るのをやめて劇場を出るか」という判断を天秤にかける例です。三田紀房さんのマンガ『インベスターZ』でもそんなネタがありました。

これも「ここまで見たのだから」とか「今出ても料金は戻ってこないのだから」と判断することに、実は意味がないわけです。回収できないコストであれば目の前の判断だけを行うべきなのです(個人的には、1時間程度のムダは投資の判断に比べればたいしたことない気がしますけれど)。


負けると投機的になり、また勝率を下げる


投資においても、サンクコストによって非合理的な投資判断をしがちです。

仮に100万円を入金して株式投資かFXを始めたとします。2~3万円儲かったと思って強気に出たところ、90万円まで一気に値を下げ、焦って決済してしまった状態を考えてみてください。

このとき、「今自分は90万円の資産で売買をする」とだけ考えることは難しいでしょう。「100万円の初期投資額からマイナス10万円の状態にある」と考えてしまいます。これこそまさにサンクコストの呪縛に陥っています

「マイナス10万円」が頭にちらつく限り、投資で負けたお金を投資で取り戻そうとムキになってしまいます。しかし、勝率を考えてもあまりいい方法ではありません。

まず、通常であれば可能かもしれない冷静な判断ができなくなります。株式や為替の値動きそのものの判断に「10万円を取り戻す」というマーケットにはまったく意味のない判断軸を加味してしまうからです。

また、損失を急いで取り戻そうと考えてしまうのもデメリットです。通常であればとらない高いリスクを選好するようになるからです。

一日負け続けた競馬の最終レースでは、「今日のマイナス分を取り戻せる倍率の馬券」を選んでしまったり「今日のマイナス分を取り戻せるだけの金額」を突っ込んでしまったりします。どちらも勝ち負けゼロなら考えなくてすむ余計なノイズがあなたの勝ち馬判断を歪めています。

実際、競馬の倍率を調査したところ、最終レースは大穴狙いに馬券が偏るそうです。つまり、大穴狙いのメリットは薄れています。しかし、個人の勝手な思惑に世の中が応じてくれるはずもなく、たいていの場合は傷口を広げます。こういうミスは避けるべきです。


投資ではまず負け方を考えてから臨むこと


さて、このコラムでは「行動ファイナンスなお話紹介」だけでなく、「すぐできる対策」も最後に紹介するのがウリです。最後にサンクコストで失敗しない対策を考えてみます。

まず、サンクコストを意識せずにすむ投資にする、ということです。それは損を出してからではなく「損を出す前」に準備できていることが必要です。そのための対策は、以下の3点。


1.自分の投資はどれくらいのマイナスが生じうるか、それは許容できるものかを投資「前」に把握しておく:平均的な株式の騰落率は統計データがありますが、リーマンショックの起きた2008年度は日本株マイナス34.8%、外国株マイナス43.3%の急下落でした。

いずれも現在では回復していますが、短期的にはそれだけの損失があり得ることを覚悟して投資するのと、無邪気に「軽く売り買いして2倍ねらえるんじゃね?」的トレードをするのとでは、負けた後の心理がまったく違ってくるでしょう。もちろんFXでは全損がありうる覚悟が必要です(25倍でFXすれば、4%のマイナスで元本は全損する)。


2.損失可能性を自分が受け入れることのできる投資額に設定する:儲かったときに気分がいいのは当たり前ですが、問題は損をしたとき冷静でいられる投資額に設定することだからです。仮にマイナス30%のとき10万円の損失くらいにしたければ、33万円が投資の上限ということです。


3.「投資の勉強代」を織り込んでおく:投資においては素人向けハンディキャップはありませんから、自分でリスクの低いものを買うか、金額を抑えるしか対策はありません。それでもうまくいかないことはありうるわけで、手痛い経験をして学ぶという「授業料」を少しは設定しておくといいでしょう。


どんなにがんばっても、人はサンクコストの呪縛を解くのは大変だと思います。しかし、3つの対策を予め講じておけば、呪縛からはずいぶん離れて、頭をリセットした投資のリスタートができるはずです。マーケットがおおむね右肩上がりで稼ぎやすい状況にある今のうちに、対策を講じておくことをオススメします。


(山崎俊輔)
Photo by Shutterstock.

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    友清哲

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