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印南敦史  - ,,  07:30 AM

「男の婚活」を始める前に、記憶にとどめておきたい基本

「男の婚活」を始める前に、記憶にとどめておきたい基本

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まだまだ先だと思っていても、結婚を意識せざるを得ないタイミングは誰にでも訪れるもの。また現実的に、よい結婚は自信やモチベーションを高め、ビジネスにも好影響を与えてくれます。というわけで、きょうは独身のビジネスパーソンに向け、『はじめての男の婚活マニュアル』(男の婚活研究会著、秀和システム)をご紹介したいと思います。

その名のとおり「男の婚活」について、イラストをまじえながらわかりやすく解説したマニュアル。「外見」「トーク」「出会いの場」「二人きりで会う1回目」「2回目」「3回目」最終的には「プロポーズの仕方」まで、カテゴリーも具体的。デート時のお店の選び方や服装についてなど、細かい部分までチェックできます。

結婚についての基本的なことが書かれた「STEP 1 『婚活』を始める前のアップ」から、いくつかを引き出してみましょう。


結婚のネガティブイメージを消す


たとえば「趣味の時間がなくなる」「自由に行動できなくなる」などの理由から、結婚にネガティブなイメージを持っている人は少なくありません。著者も、完全になくなるとまではいわないまでも、自分の時間は「間違いなく激減します」と記しています。

また多くの場合、結婚すれば小遣い制となるでしょう。ご飯代が別枠支給だったとしても、足りなくなるのはほぼ確実です。ましてや「いつまでもラブラブ」なはずもなく、多くの場合、そんな関係は長続きしないもの。このことについても、「間違いなく続きません。断言できます」と著者。

しかし、だからといって一生独身でいいのでしょうか? 20代のころはともかく、30~40代と歳を重ねていくにつれ、「友だちと遊んでいれば楽しい」という感覚は薄れてくるもの。そうなると、独り身の寂しさに圧迫されることになっていくものです。このことについても著者は「家族が欲しくてたまらなくなります。断言できます」といっています。

たしかに、結婚することによって失われることはたくさんありますし、不自由さも生まれるでしょう。でも、マイナス面を補ってもなお、あまりある程度のプラス面が結婚にはある。このページでは、そんなことが訴えられています。(32ページより)


自分に自信を持つ


自分に自信が持てないことを「結婚できない」理由にする人もいますが、婚活の最重要キーワードは「ポジティブ」。無理矢理にでも、自分を好きになることが大切だそうです。理由は、「変わらなければ、なにも変えられない」から。そして、努力で人はいくらでも変われるもの。だから著者は、「楽観的なまでにポジティブであれ」とエールを送っています。

そこで、ぜひやってみたいのが、自分の周囲にいる「すでに結婚している人」を改めて見渡してみること。そうすれば、「特にイケメンでもなく、むしろ性格に難ありなタイプまでいる」ことに気づくはずだというわけです。だとすれば、自分にだってできるかもしれないと思えてくるのは、当然の流れ。

そして、モテない男とはブサメンではなく、「ネガティブな男」だといいます。特に婚活は、生涯をともに生きる相手を探すための活動。悲観的な思考の男と暮らしたいと思う女性など、いるはずがありません。また「自分に魅力なんて...」と思っていたとしても、いままでまじめに生きてきたというだけで充分に魅力があるということに気づくべき。些細なことでもかまわないわけです。

つまり、人生は思い込んだもの勝ち。「貧乏」ということばが「日々懸命に生きている!」と置き換えられるように、ネガティブなことばの大半は、ポジティブなことばに変換できるといいます。(34ページより)


「譲れない条件」を明確にする


車を買うときデザインや燃費を気にするように、あるいは家を買うときに立地や間取りを気にするように、婚活に際しても「どんな女性と、どんな生活を送って...」という希望をイメージしておくことは大切。

しかし、かわいい人、きれいな人と結婚したいというようなことではなく、結婚の目的を明確化することが大切だと著者はいいます。なぜなら結婚の目的とは、「今後、20年、30年単位で、ともに幸せな人生を歩む」ことだから。顔やスタイルより大切なことは、山ほどあるということです。「断言するが、見た目は大した問題ではない」と著者。

そしてそれは、若さについてもいえること。「男が年上」という組み合わせは普通ですが、だからといって40代で20代の女性を求めるとすればハードルは高くなって当たり前。「5歳下~5歳上」が無難なゾーンだと著者は記しています。

もはや「男だけが稼ぐ」時代ではありませんし、そもそもお金の問題は大切。だからこそ、相手の女性がお金持ちであるに越したことはないのかもしれません。とはいえ、人生とは自分で切り拓いていくもの。相手にお金を期待するなら、「あなたが稼げばいいじゃないですか」と著者はあえて訴えていますが、実はここには大きな意味があるように思えます。

なにより重視すべき条件は、価値観が同じであること。「男と女」でなくなってくるにつれ、価値観共有の有無がとても重要になってくるからです。その点を確認するために有効なのは、とにかく「いろんなことを話す」こと。コミュニケーションはすべての基本。結婚についても同じだというわけです。(36ページより)


貯金を始める


結婚式の費用とか、結婚後の新生活に備えて...というだけでなく、婚活そのものにもお金がかかるのだとか。たとえば服はスーツ、カジュアルともに3パターンずつくらいは新調しておきたいところ。飲み食いも男性が持つのが基本ということで、なにかとお金がかかるということです。

まず外見のための費用ですが、服、カバン、時計、財布などボロボロになってきているものは、婚活に際して新しいものを揃えてもいいかもしれないとのこと。他にもジムに行ってスマートになっておきたいし、美容院にも行きたいし...とお金はかかりますが、人生をかけた自己投資なので、ケチれるわけがないという考え方。

デートについての費用についても、「基本的に男がおごる」というシステムに異論を唱える男性もいるでしょう。それでも、婚活世代におけるスタンダードは「男がおごる」だと著者は断言しています。一概にいえない部分もあるので、なかなか難しい問題でもありますが...。

結婚式や披露宴の費用は、ご祝儀である程度は回収可能。とはいっても、無一文で行えるようなものではありません。しかも男が思い描きがちな「質素な結婚式」を行えるとも限らないでしょう。著者はそれを「地味婚を期待しない方がいい」ということばに置き換えていますが、つまりはここでも「価値観の共有」が重要になってくるといえるかもしれません。

また結婚したら独身時代よりも広い部屋を借りる必要が出てくるため、経済的な負担も大きくなります。ローンを組んで買ってしまうという手もありますが、生活用品にもお金がかかります。つまり、そういうことも含め、「貯金なし」は論外だということ。だから、いまからでも貯金に励もうと、著者はこの項を結んでいます。(38ページより)



このようにコミカルに話は進んでいきますし、そもそも、マニュアルはマニュアルでしかありません。つまり、最終的に結婚まで持っていけるかは結局のところ自分次第。とはいっても、忘れかけていたマナーや考え方などを再認識するという意味においては、決して無駄にならない一冊だと思います。


(印南敦史)

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