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堀込泰三堀込泰三  - ,  08:00 PM

経験豊富な幼稚園教師(4児の母)に学ぶ、しつけの極意6選

経験豊富な幼稚園教師(4児の母)に学ぶ、しつけの極意6選

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学校や幼稚園でわが子を見ると、家での姿とまったく違っていて驚くことがあると思います。幼稚園の先生として、親からよく聞かれるのがしつけについての質問。そこでこの記事では、14年間の教員経験と4児を育てた経験を持つ母として、現場と家庭で学んだしつけテクニックを紹介しましょう。


「うちの子が、すすんで教室の掃除をしてる! しかも、喜んでおもちゃをシェアしてるなんて!」

そんな光景を目にすると、保護者はたいていこう言います。


あの子、家ではいつも散らかしてばかりだし、弟にもおもちゃを貸してあげないんですよ! 一体どうしたら、あんな風にしつけることができるんですか?


私自身、4児の母なので、その気持ちはわかります。幸い私の場合、長年教育現場で培ったテクニックがありました。それをわが子にも適用したところ、教室と同じ効果を家庭でも得ることができたのです。

そこで、しつけに特に役立つ6つの秘訣を紹介したいと思います。


1. しつけと罰則は別物


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しつけを意味する英単語「discipline」の語源は、ラテン語で「教える」を意味する「disciplinare」。つまり、しつけと罰則は元来まったく異なる概念です。しつけとは、子どもに行動の指針を示すことを意味するのです。

しつけがうまくいくかどうかは、保育者(幼稚園では先生、家では父母)と子どもの間の関係性にかかっています。保育者からの反応を常に受けている子どもは、信頼、強い愛着、必要とされている感覚が育ちます。これが、行儀のよさと効果的なしつけの基礎となるのです。

ここで大切なのが、尊敬しあえる相互関係を築くこと。

互いに尊敬しあえる有意義な人間関係を築くためには、日々の習慣と頻繁なコミュニケーションが不可欠です。それが直接、子どもの行動と学ぶ力に影響を及ぼすのです。

たとえば私は、登園してきた子どもとは、必ずドアのところで挨拶を交わします。送迎の時間帯に、カリキュラム作成や出欠確認、誰かとの会話、書類作成、何かの修理などで「忙しい」ことは絶対にないようにしているのです。預かった子どもに注意を払わないことは、「あなたには時間をかける価値がない」と言っているようなもの。そんな状況では、信頼関係は育ちません。

家庭でも同じで、尊敬しあえる相互関係を築くために、娘が学校の準備をしなければならない時間の30分前には起きるようにしています。そうすることで、静かに一日をスタートできるだけでなく、娘をやさしく起こしてやることができるのです。

まず部屋の明かりをつけて、娘の名前を呼びながら、そろそろ起きることを考え始める時間であることを伝えます。2,3分後、再び部屋に行き、掛布団と顔にかかった髪をよけながら「そろそろ起き始める時間だよ」と伝えます。すると娘は、「いま起きようとしてるところ」とブツブツ言いながら、私の身体にまとわりついてきます。私は娘を強く抱きしめてから、頭にキスをして「トイレに行ってらっしゃい」と言います。

たいていの場合、数分後にトイレに見に行くと、ひざの上に肘をつき、頭を抱えて半分眠っている娘を発見します。「さあ、もう目を覚まして歯を磨いて」と言い、立ち上がる娘を見届けてから、私はお弁当を作りにキッチンに行きます。

頭の中で、「朝にそんな時間があるわけないじゃない!」と叫ぶ声がこだまします。でも、想像してみてください。あなただって、ぎりぎりの時間に起きろとまくしたてられ、無理やり布団をはぎ取られ、ベッドから押し出され、トイレに行かされるなんて嫌でしょう。

娘は、気難しくしようとしているわけでもなければ、夜更かしをしていたわけでもありません。ただ、心の準備ができるまでに、少しばかりの時間が必要なだけなのです。

罰則を与えるのではなく、こう動いてほしいという期待を調整してやることで、いろいろなことがスムーズになっています。


2. 具体的な正の強化を与える


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聞いたことがあるかもしれませんが、もう一度言わせてください。子育てのカギは、正の強化です。正の強化は、笑顔、ハイタッチ、効果的なほめ方などのさまざまな形で表現できます。

ただし、気持ちの伴わないうわべだけのほめ方は避けてください。私が教室で学んだ効果的なほめ方は、選択的かつ具体的で、励みになるポジティブなほめ方です。比較や競争はNG。比較をするのであれば、他の子どもとの比較ではなく、本人の過去に対する進歩という形で行います。口調は、思いやりのある、自然な感じがベスト。大げさにほめても、子どもはすべてお見通しですから。

「すごいね」「えらいね」の類の発言も避けてください。もっと具体的に、行動をほめるのです。

何よりも効果的な方法は、良い行動や優しい行動をしている瞬間をとらえること。そこですかさずほめて承認すれば、後づけでほめるよりもずっと大きな効果を発揮するでしょう。

教室で、ある男の子が、年下の女の子の靴ひもを結んであげているシーンに遭遇したことがあります。私は男の子に、その行為は思いやりと優しさに満ちた行為であると伝えました。次に、女の子の表情に注意を向けさせ、女の子にどう感じたかを尋ねました。彼女はにこにこしながら、「うれしかった」と答えてくれました。

これを家庭でやるには、きょうだいを比較しない、レッテルを貼らない、適当に「すごいね」などと言わないことに気をつけましょう。

正の強化は、ステッカーやご褒美などの形あるものでも構いません。ただし、これらは慎重に、なるべく短期間で使うのがベストです。


3. 模範を示す


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正の強化と同様に重要なのが、模範を示すことです。子どもと話すときだけでなく、誰と話すときでも、発する言葉と口調には気をつけてください。

模範を示すことで、望ましい行動の視覚的ヒントを与えることができ、間接的に子どもの適切な行動につながります。

たとえば、車の運転中に後続車にあおられたら、あなたはどう反応しますか?

汚い言葉を吐いて、ブレーキを踏みたくなる気持ちはわかります。でも、それを抑えて、道を譲ることを考えてください。

なぜなら、いつも「丁寧な言葉を使いなさい」と言っているあなたが汚い言葉を使うと、子どもが混乱してしまうからです。自制心を失ったあなたの発言は、「怒っているときは丁寧な言葉を使わなくていい」というメッセージになってしまいます。それよりも、冷静を保って誰も危険にさらすことなくその場を切り抜けるという、適切な課題解決スキルを示してあげましょう。

私が犯していた最悪のミスは、子ども用テーブルやその他の家具によく腰かけていたこと(子どもサイズなので大人が座るのにちょうどいい高さなのです)。ある子どもに指摘されるまで、まったく自覚がありませんでした。子どもたちに「家具に上ってはいけない」と言いながら、自分がそれをやっていたのです。


4. 直接的な指針を与え、理由を説明する


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子どもに指示を与えるときは、直接的な表現を心掛けてください。ルールを教えるときには、できるだけシンプルに理由と説明を加えることが大事です。

また、指示を出すときには、やっちゃダメなことを言うのではなく、やるべきことを言うようにしましょう。

たとえば私は、教室で子どもたちに「走るな」と言わずに、「歩いていればけがをしにくい」という理由を説明して、「自分の足で歩く」ように伝えていました。家でも、走ってけがをした経験を思い出させることで、同じやり方が可能です。

我が家では、10代の息子にもこの方法を適用しています。たとえば、「もう遅いし、明日朝練があるんだから、疲れないようにあと15分で寝なさい。先週、夜更かしして寝坊したじゃない」という具合に。時には15分後にリマインドが必要になるときもありますが、過去の失敗例を挙げれば、たいていはことが足りています。


5. 悪い行動は未然に防ぎ、サポートを求める


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5番目の「しつけ」テクニックは、親の正気を保つためのものと言えるでしょう。赤ちゃんに階段から離れるように何千回も言うぐらいだったら、ゲートを設置すればいい話では? シンクに届かない子どもに手を洗わせるのに毎回抱っこするのが億劫なら、踏み台を買えば済むのでは?

予防は素晴らしいしつけの手段であり、子どもの自立と自信につながります。

予防の肝は、計画にあります。あなたの計画不足は、子どもを混乱させるだけ。お昼寝の時間帯に買い物に行かない、親の都合で子どもの遊びを不意に中断させないなど、あなたの計画不足のしわ寄せが子どもにいかないように気をつけましょう。

また、事前の行動も必要です。子どもに見せたくないテレビ番組やチャンネルがあるなら、ペアレンタルコードを設定しましょう。テレビだけでなく、コンピュータや携帯にも設定が必要です。

事前に対策をとることで、不要な議論や交渉を避け、子どもとの大切な時間を増やすことができます。予防については、以下のヒントも参考にしてください。

  • 遠くから話しかけない。聞き逃しや無視などにより、余計な問題が発生します。
  • 外出や予定変更があるときは、できるだけ早めに情報を伝える。幼稚園では、「もうすぐ音楽の時間だから、あと5分でお片づけですよ」などと言うようにしていました。家でも同じように、上の子たちを学校に迎えに行くとき、下の子たちには、「あと5分でクレヨン片づけて、お兄ちゃんお姉ちゃんのお迎えに行くよ」と伝えるようにしています。
  • 小さい子どもは具体的なことを言葉通りに受け止めることしかできないので、時間の概念はあまりにも抽象的すぎます。ですから、タイマーをかけるか、時計の長針がどこを指すと片づけというような伝え方をしましょう。あるいは、時間を一切使わずに、子どもたちでも理解できる概念を導入しても構いません。たとえば、公園から帰るときには、「あと2回滑り台を滑ったら帰ろうか」という具合です。


事態がエスカレートしそうなときには、いったんその場を離れ、別の大人に任せることも必要です。

幼稚園で、初めて行動障害の子どもを受け持ったときのことをよく覚えています。その子は、横になってお昼寝することができませんでした。お昼寝タイムは、テーブルでジグソーパズルをしたり、ゲームをしたりして過ごします。

でも、お昼寝タイムは、教員にとっての休憩時間であり、計画を立てる時間でもあります。私が保護者や他の先生と話していると、その子が必ず割り込んできて、休憩も計画もできない状況でした。そこで他の先生と話し合い、お昼寝タイムが始まってすぐの寝かしつけの間に、私が休憩をとることに決めました。休憩から戻ると、もう他の子は寝ていて、私はその子とUnoをしたり、パズルをしたりして残りの時間を過ごしたものです。

わが子に対しても、定期的に誰か(配偶者、祖父母、ナニー、ベビーシッターなど)に責任を委ねて、ケア責任から自由になれるようなサポートシステムが必要です。


6. どれもダメなら、「タイムイン」


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学齢期までの子どもには、「タイムイン」も効果的です。タイムインは、問題の源となっている状況から子どもを離すという意味でタイムアウトと同じですが、1人でじっと座らせて反省を促すタイムアウトとは異なり、静かに遊べる空間を作っておくという方法です。

その空間はプライバシーが保たれたクラスの片隅のスペースで、柔らかい大きな枕、クラス写真のアルバム、絵本、らくがきボードなどが置かれています。

タイムインの時間はタイムアウトと同じで、年齢×1分。子どもが望む場合、もっと長くしてもかまいません。

時間が来たら、隔離された理由がわかっているかを尋ね、もっといい問題解決方法がなかったのかを考えさせます。家でも、リビングに同じような空間を設けています。ひとりで静かな活動をしているうちに、子どもが罪悪感を感じたり罰則を与えられたりすることなく、落ち着きを取り戻すことができるのです。


以上が、幼稚園の現場から学んだ、家庭でも役立つしつけの秘訣の一例です。これらを実践すれば、子どもの基本的ニーズにこたえながら、学習と成長の機会を与えることができ、子どもの自信につながります。

叩いたりタイムアウトなどの負の強化は、最初はショックによって効果を発揮しますが、だんだん効果が薄れてしまうのでお勧めできません。

どんな方法を試すにせよ、行動はすぐには変わりません。私のような教員であれば、毎日のようにたくさんの子どもたちと触れ合っています。それでも、しつけテクニックを学んで実践して習得するには、何年もの年月が必要でした。

つまり、わが子以外と接する機会が少ない保護者にとって、しつけは本当に難しい問題なのです。だからこそ、時間にゆとりをもつことと、他者の助けを求めることが大事。パートナー、家族、友人に子どもを任せて、充電の時間をとることも忘れないようにしてください。


6 Secrets of Highly Effective Discipline From a Seasoned Teacher | A Fine Parent


Stephanie Byrne-Biancardi(原文/訳:堀込泰三)
Image adapted from Anna Kukushkina (Shutterstock). Additional photos by woodleywonderworks, Kari, Chicago 2016, Ilmicrofono Oggiono, Regal+Lager, Kei Noguchi (Flickr).

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