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小倉若葉|編集者

 - ,,,,  09:00 AM

マレーシア教育で問題になるのは英語? 日本語? それとも...:「家族で海外移住」という選択・第5回

マレーシア教育で問題になるのは英語? 日本語? それとも...:「家族で海外移住」という選択・第5回

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前回の記事で、マレーシアのインターナショナルスクールの特徴についてざっくりとご紹介しました。実際はそれほど良いことばっかりでもないことが、なんとな~くおわかりいただけたかと思います(笑)。


今回は、インターナショナルスクールでの成果(我が家の子どもたちの場合)と、マレーシアで教育中の家族が共通して抱えている問題などについて書きたいと思います。"隣の芝生"は本当に青いのか、どうか最後まで読んで確かめてみてくださいね!


我が家の学校選びの基準


我が家の息子たち(6歳と3歳)が通っているのは、開校してわずか4年目の幼稚園から小学校(現状では4年生まで)。全校生徒100名ほどの小ぢんまりした学校です。

数あるインターナショナルスクールの中からここに決めたのは、通学圏内であること、学費が支払える範囲であることに加え、マレーシアの学校には珍しく自然豊かな環境下にあり、しっかり外遊びができそうだったから。

年齢が低いうちはとにかくたくさん遊びながら、コミュニケーション力や好奇心、自分で工夫する力を伸ばしてほしい、というのが我が家の教育方針。イギリス式の古いコロニアル建築の建物を上手に改装し、校舎として使っているのも個人的にとても好みでした。ナーサリー部門(編集部注:日本では保育園くらいの年齢にあたる子どもたちが通える部門)があり、兄弟そろって通えることも魅力でした。

余談ですが、兄弟そろって同じ学校というのは、マレーシアにおいては非常にメリットが大きいのです。1つは送迎のロスが少ないこと。2つ目はスクールホリデーが同じであること(前回、年間約半分が休日とお伝えしましたが、学校によって休みが異なるので、兄弟別々の学校だと本当に大変なのです!)。3つ目は学費の兄弟割引があること(学校によって異なりますが、大体5~10%くらい)。

カリキュラムや先生・生徒の国籍は、それほど重視しませんでした。小学校までしかないのでどこかのタイミングで必ず転校しなければならないし、将来どんな進路を選択するかは、いずれ本人と相談して決めたいと思ったからです。


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我が家が選んだのは、トラックやプールなど、学校らしい施設はないけれど、その代わり緑がいっぱいの小さなインターナショナルスクールです。


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校庭には大きな砂場も! 実はマレーシアの公園には砂場がありません。
でも、ここなら毎日存分に砂遊びができます!


長男、まさかの小学校入学ならず!!(汗)


さて学校が決まったら、長男が1年生になる2014年9月に照準を定めて、4月に願書を提出し、入学面接を受けました(入学テストは学校によって異なりますが、小学校前は面接のみ、小学生以上は筆記試験+面接のことが多いです)。

その結果、我が家の長男(当時5歳)は「会話はできるけれど、アルファベットの読み書きと足し算が不十分」という理由で、year1(1年生)に入ることができず、学年1つを落としてプリスクールからのスタートになりました。とほほほ...。

実はマレーシアの学校は、インターナショナルスクールに限らず私立・公立ともに学習進度が早いのが特徴で、小学校1年生で掛け算・割り算まで教える学校や、なかには学習内容を1学年先取りして教えている学校も。そのため、幼稚園やプリスクールでは、かなりしっかりと「お勉強」させる傾向があります。

理解するどころか、興味ももてずにいることを無理やり詰め込むスタイルにどうしても抵抗があって、面接当時は息子たちを勉強より遊び重視のモンテッソーリ系の幼稚園に通わせていました。しかし、結果的にそれがアダになってしまったかたちでした。


学費と学力レベルは反比例する!?


とはいえ、マレーシアでは学年を落としたり、逆に早めたりすることはよくある話。特に日本から来たばかりで英語力が十分でないお子さんの場合、最初は1〜3学年ほど落としてスタートするケースが多いです。もちろん、本人の頑張り次第で、途中から本来の学年に上がることも十分に可能です。

多くのインターナショナルスクールの場合、小学1年生の年齢は「9月1日の時点で5歳」なので、日本と比べると半年以上も早いことになります。ですから、長男には早く本来の学年に上がってほしいとは願いつつも、まずはしっかり理解することを優先にしたいと考えています。

しかし1つ不思議なのは、インターナショナルスクールの場合、スタート時期も学習進度も早いのに、なぜか途中で日本の学校に抜かされてしまうんですよね(苦笑)。小学校高学年以上になると、日本から来たお子さんは「算数が簡単」と口をそろえます。

前回も少し書きましたが、マレーシアのインターナショナルスクールには「学費の高さ=学習レベルの高さ」という図式が当てはまりません。むしろ学費が高い学校ほどのんびりしている傾向があり、学費の安い学校のほうがIGCSE(国際中等普通教育証明書)といった共通試験の成績が良いことが多々あります。

したがって学校を選ぶ際は、学年が上がるほど、在校生・卒業生の試験のスコアや進学先なども考慮する必要がでてくるかと思います。しかし、どんな学校であれ、学校まかせにするのではなく、結局本人の努力と親のサポートが重要になることを肝に銘じる必要があります。


インターナショナルスクールで得た成果


子どもたちが学校に通いはじめてまだ3カ月ですが、それなりに成果も感じています。まず、もともと社交的な性格の長男は、外交術にさらに磨きがかかりました(笑)。

幼稚園よりはるかに多様な国籍の先生・生徒に囲まれているのですが、あっという間に友だちをつくり、英語でコミュニケーションをとっています。私自身は英語で早口でまくしたてられると、いまだにひるんでしまうことがよくあるので、その敷居のなさに驚くと同時に、うらやましい! と思ったり。

また、幼稚園での「お勉強」時間(少ないながらも、モンテッソーリ系でも英語や算数、北京語、マレー語などのクラスがありました)は、長男にとってはただ苦痛で退屈だったようなのですが、「学校=学ぶところ」という意識があるせいか、英語力・算数力ともにぐっとアップしました。算数は特に簡単に感じるらしく、個別にやや難易度の高いものに挑戦させてもらっているようです。

「個別に」対応してもらえるのには訳があって、1クラス12名の生徒に対して担任の先生がなんと3名もいるから! たとえば長男のクラスには、メインの担任の先生(フィリピン人)のほか、アシスタント(ニュージーランド人)とマンダリン(北京語)の先生(中華系マレーシア人)が、次男のクラスは全員中華系マレーシア人ですが、やはり子ども11名に対して3名の先生がついています。

この手厚さを日本で再現しようとしたら、一体どんな学費になることやら!! 人件費がまだまだ安いマレーシアだからできることと言えそうです。


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毎月のように学校行事があり、親はそのたびに足を運びます。ボランティアをすることも。
写真は「世界子どもの日」に校庭でピクニックしているところ。


手厚いのに実は適当!? 日本では考えられない学校運営


そんなに手厚いなら、さもすばらしい学校なのだと思われるかもしれませんが、そうでないところがマレーシアだったりします(笑)。

たとえば、長男の担任の先生、9月に入学した時点ですでにかなり大きなおなかが大きくなった妊婦さんだったのです。ところが、産休代理の先生が一向に来ない。さすがにおかしいな...と思っていたら、内定していた代理の先生は別の学校のオファーを受けてしまって、結局誰も来ないことが産休突入直前になって発覚。

産休中は、隣のクラスのメイン担任とアシスタントがフォローするかたちで乗り切りました。ちなみに担任の先生は出産ギリギリまで働いて、産後はなんと1カ月半で復帰を果たしました。(これには別の意味で驚きました!!)

このように学校運営がいかにもマレーシアらしい大らかな、というか適当な(もっと悪くいうとずさんな)エピソードには事欠きません。今日も年明けに3人の先生の異動や退職の通知がありましたよ...と思ったら、そのレターを書いてる校長先生、アンタも辞めるんかい!! みたいな(苦笑)。

実はマレーシアでは、先生が学校を辞めることは日常茶飯事。今いる学校より良い条件でのオファーがあれば、別の学校にいとも簡単に移ってしまうのです! 「えっ、生徒たちのことはどうするの!?」と思うのは日本人。マレーシアでは「教育=ビジネス」のため、そのあたりはとってもドライでシビアです。ですから、校長先生だって辞めてしまうのはある意味当然。日本の熱血先生が聞いたら卒倒しそうですね! 

しかし、同時に生徒の転校も非常によくあること。大体、どの学校にも転校先の学校が気に入らなくて戻ってきた場合の入学金の設定があるくらいですから!

実際、息子たちの学校でも学年が上がると、人数の少なさや施設面でもの足りなくなるせいか、生徒がどんどん転校して数が減っていくので、現在、year3とyear4は合同クラスです。我が家の場合は、次男が小学校に上がる3年後を1つの節目と考えつつ、今から次の学校を検討しています。


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クラスメイトの誕生会もユニークで、トランポリン施設で行いました。お金持ちの子が多いインターナショナルスクールでは、一流ホテルが会場になることもあるそう!!


海外留学してもバイリンガルになるのは難しい!?


「マレーシアに来ていろいろあったけど、ここまでトータルではよかったかも」と思っている我が家ですが、問題がないわけではありません。大きな不安の1つは、母語の問題です。

「外国で暮らすだけでバインリンガルになれる」。なぜか日本人はそういう幻想を抱いている人がとても多くて、しかもそういう人に限って「バイリンガル」の定義について「日本語も英語も"ペラペラ"な状態」と考えている節があります。

しかしご存じのとおり、言語には「聴く」「話す」だけでなく、「読む」「書く」の要素も含まれます。"ペラペラ"というのは、前者の「聴く」「話す」ができるというレベル。後者の「読み」「書き」をおろそかにすると、バイリンガルどころか、英語/日本語、どっちつかずの「ハーフリンガル(セミリンガルともいいます)」になってしまう可能性が高いのです。

そもそも、母語である日本語をとっても、本を読むのが好きな人/嫌いな人、文章を書くのが得意な人/苦手な人、弁が立つ人/口下手な人、いろいろなグラデーションの人がいることを考えれば、英語のレベルも"ペラペラ"かそうでないかで二分してしまうのは、非常にナンセンスということがわかります。


中国語が書けない、読めない華僑たち


マレーシアでは、マレー語のほかに、英語、北京語、広東語、福建語、タミル語などが使われているため、2カ国語以上話せる人はゴロゴロいます。ローカルの友人たちのなかには、4カ国語、5カ国語を操る強者も。

ところが、一見すばらしいようでもその実態は「すべての言語が中途半端」という場合が非常によくあります。実際、華僑である中華系マレー人のなかには、北京語や広東語は話せるけれど、漢字の読み書きはまったくできないという人も珍しくありません。では、その人の英語レベルがネイティブ並みかといったら、マレーシアなまりがあるうえ、語彙力もネイティブにははるかおよばないということがあります。

この現象は日本人にも十分起こりうるし、実際、海外で教育を受けた日本人たちの間で起こっていることでもあります。インターナショナルスクールに通えば確かに子どもたちの英語力は上達しますが、その一方で日本語の読み書き能力はもちろん、日本人らしい考え方などまでもが犠牲になる可能性があります。

さらに両親ともに日本人の場合、ネイティブレベルまで英語力を高めるには、相当な努力とお金と時間が必要になるでしょう。つまり、バイリンガルの道は険しく、ハーフリンガルへの道はたやすいと言えます。


マレーシア教育の良いところと悪いところ、どちらも俯瞰して選択を


日本語であれ、英語であれ、インターネットや書物からどこまで知を集め、どこまで深く思考できる大人になれるのか。母語以外で教育を受ける限り、この課題は続きます。親子で試行錯誤しながら取り組みたいと覚悟は決めているつもりですが、果たして結果がついてくるかどうか...。

もし望む結果とは別のことになった場合、海外で教育を受けさせることを決めた親の責任は...。とてつもなく重たい話ですが、言語が知力と思考力の鍵を握る以上、正面から取り組まなくてはならないと思っています。(もちろん、他人に委ねるべきところは委ねますが!)

こんなふうに海外での教育も、日本での教育も、必ず良いところもあれば、悪いところもあります。良いところだけをうのみにせず、かといって悪いところに臆して踏み出す前に諦めてしまうのではなく、個人的には両方を俯瞰して見て、そのうえで自分や家族に合った選択をすることが大切なのかなと思っています。

さて、次回はいよいよ最終回。マレーシア移住・留学を実現するにはどうしたら良いのか? たくさんの移住・留学希望者を見てきた経験から、実現できた人といまだに実現できていない人、その考え方や行動の違いなどについて書きたいと思います。


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2014年のクリスマス会。体育館がないので、校庭にテントとステージが出現しました。毎日外遊びしている子どもたちのほうが元気で、親のほうがバテ気味に。こういうときはエアコン付き体育館のある学校がうらやましいです!


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サンタクロース(保護者が変装)が来るあたり、小さい子向けの学校だなあと思います(笑)。しかしこのサンタには、子どもたちが家から持ち寄ったプレゼントを養護施設に届けるという重要な役割が! 写真はその後、今度は子どもたち自身がサンタからプレゼントを受け取っているところ。


小倉若葉(おぐら・なおよ)
神奈川県生まれ。WAKUWAKU MALAYSIA SDN. BHD.代表取締役、有限会社デュアル取締役。編集者、ディレクター。青山学院大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、1999年独立。2000年より東京・渋谷区恵比寿に拠点を構え、広告やウェブサイトの制作をする傍ら、NPO法人などでも活動。アートプロジェクトやチャリティイベントなどを立ち上げてきた。2011年3月より徳島に、2012年12月よりマレーシアに拠点を移し、クアラルンプールと東京を行き来しながら、マレーシアの生活情報や教育情報などを発信している。
主宰する「ワクワク海外移住」では、デイジーのニックネームでブログ「クアラルンプール、ときどき東京。」を書いている。

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    香川博人

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