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印南敦史印南敦史  - ,,  07:30 AM

「一歩を踏み出せない若者たち」へ...元アップルジャパン社長が伝えるビジネス生存戦略

「一歩を踏み出せない若者たち」へ...元アップルジャパン社長が伝えるビジネス生存戦略

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答えを探さない覚悟』(山元賢治著、総合法令出版)の著者は、IBM、オラクルなどの外資系企業で実績を積み重ねる過程でスティーブ・ジョブズから声をかけられ、アップルジャパンの社長を務めた人物。現在は「コミュニカ」という会社を立ち上げて「山元塾」を主宰し、次世代リーダー育成事業を展開しているそうです。そんな中でよく目にするのは、自分の進路に明確な方向性を見出せず、さまよっている20~30代の人たちだとか。しかしそれは、義務教育で「ひとつの答えを探すこと」ばかり追求してきた弊害ともいえると主張しています。


私が強く言いたいのは、「答えは決して一つではない」ということ。そして、万人ウケする道を目指しても、心から目指したいと思わない限り、永遠にあなたの血や肉にはなりませんよ、ということです。(中略)「多くの人が思う幸せ」や「多くの人が目指す成功」に振り回される時間の余裕など、一分一秒たりともありません。そんなことを考えるヒマがあったら、「自分だけの幸せ」「自分だけの成功」を見つけるべきなのです。(「はじめに」より)


つまり本書は、「30代を前に一歩を踏み出せない人たちにも伝えられることがあるのではないか」という思いを軸に書かれたもの。きょうは第4章「生き抜くために知っておくべき現在と未来」から、いくつかを引き出してみたいと思います。


自分を主語にして話す


これからの世界を生きていくためには、いま、時代がどう動いているのかを知る必要があると著者はいいます。そして、もっとも心に留めておいてほしいのは、「当事者意識(=自分のこととしてとらえる気持ち)を持つこと」だとも。逆から見れば、「いま、会社で実力を発揮できていないのは、あの上司のせい」「行きたくもない高校に進んだのは親のせい」「英語を話せないのは教育のせい」などというのは、すべて当事者意識が欠如した考え方だというわけです。

また著者は日本のビジネスパーソンの話を聞いていても、まるで他人事のような、当事者意識の欠如した口ぶりが多いことをしばしば残念に思うといいます。たとえば、「私はいいけど、会社が」「上の方針なので」「いつかやりたいですね」などです。

けれども、これからビジネスを有利に進めたいのであれば、当事者意識のない日本人の態度はまったく通じないとも断言しています。なぜなら、会社に入って給料をもらったら、すでに当事者。「部長が勝手に決めたこと」などといっていたら、他社の人から違和感を持たれても当然だからです。

しかし、ほとんどの人が当事者意識を持っていない現状は、見方を変えればチャンスだとも考えられるそうです。当事者意識のない人たちのなかにあって自分さえ意識を強く持てば、リーダーになれるし、さらなるチャンスも巡ってくる。つまり、世の中を変えていけるということでもあるといいます。

「私が決めました」「私のプロジェクトです」「私が責任をとります」── 常に主語を「私」でいうと、自分の心持ちもポジショニングも変わってくるもの。逃げないことで、見える風景は変わり、周囲も変わる。この人の意見を聞きたい、この人に仕事を任せたい、この人と仕事がしたいと感じてもらえるようになるといいます。被害者意識で文句ばかりいっていても、なにも進まないのは当たり前の話。だからこそ、当事者意識を持つことが、ますます求められる時代になってきている。著者はそう主張しています。(130ページより)


決断のスピードは情報の質と量で決まる


現代ではインターネットによって、圧倒的な量の情報を入手できるようになりました。いま求められているのは、膨大なデータの中から、必要な情報、適切な情報と、「誤った情報」を取捨選択する能力。インターネット上には有益な情報と同様に悪意も存在し、腕力ではなく知力と情報で暴力がふるわれることも少なくないからです。

そこで膨大な情報量とつきあうためには、英語力とスピード、感覚が必要になるというのが著者の考え方。サイトを見た瞬間に、「そのサイトが本物かどうか」を見抜く感覚でもあるといいます。ずらっと並ぶリストのなかから、見るべきサイトと見ないサイトはある程度判別が可能。しかし、それを英語でできるようにならないといけない。そう主張する著者の感覚は、まさに外資系企業で培われたものなのでしょう。

事実、著者がこれまで出会ってきた世界のリーダーたちは、目を見張るほど決断が早かったそうです(それをここでは「瞬断」ということばに置き換えています)。地球がひとまわりしている間に、いろいろな国で次々と新しい戦略に対する評価や検証が上がってきている。私たち日本人が寝ている間にも、世界のどこかはビジネスのまっただなか。そのような状況に後れをとらないためには、スピードが不可欠だということです。

そんな現状でのリーダーの仕事は「決断すること」。なぜなら決断できないと、部下達全員が「待ちの態勢」で立ち止まっていないといけなくなるから。ただし単に早いだけではなく、正しい判断をする必要がある。そのためには、「情報」が欠かせないという考え方です。

さらに忘れるべきでないのは、決断はリーダーだけに求められるものではないということ。よって、「日々の仕事でも情報力が求められる時代になっていることを自覚してほしい」と著者は結んでいます。(141ページより)


人は「もっといいもの」を求め続ける


The only constant is change.


このことばを「世界でたったひとつの真実は、変わり続けることだけ」と解釈し、座右の銘としているという著者は、「心地よくなったら次の変化を求めてここまで来ました」と記しています。なぜでしょう? つまり心地がよいということは、変化がない、成長がないということだから。いまは気持ちよくても、変化が止まればいつか衰退するというわけです。

昔は変化の速度がゆっくりだっただけに、企業はひとつのヒット商品で約30年生きることができた。それでも、生きられる期間はたったの30年。つまり、一度の人生でひとつかふたつということ。次のヒット商品がなければ、その会社がどんどんダメになっていっても当然です。しかも変化のスピードはますます早くなっているため、かつて10年かけて起きていた変化はいま、5年程度に短縮されている。ヒット商品のサイクルも30年どころではなく、世に出た瞬間に古くなるといっても過言ではありません。加えて企業にとって厄介なのは、ふたつ目のヒット商品を出すことが非常に難しいということ。

事実、ほとんどの企業が、最初のヒットのあと苦戦に陥るといいます。そんななか、ひとつ目のヒット商品であるiMacに次いでiPodをヒットさせ、iPhone、iPadとヒットを生み出し続けたスティーブ・ジョブズ復帰後のアップルは奇跡といえるかもしれない。著者はそう表しています。しかしアップルといえど、この状態が30年以上続くことはないかもしれない。人間の求めに応じ、もっとワクワクするものを開発する誰かが登場してくるものだからです。つまり、そういう意味でも変わっていかなければならないということ。(146ページより)



「なりたい自分」に近づくための考え方が書かれた1~4章に続き、5章では20~30代の人たちに多い悩みと、それらに対する著者の考えも記されています。1~4章のみならず、Q&A形式になったそちらもきっと役に立つはずです。

(印南敦史)

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