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印南敦史  - ,,,  07:30 AM

資生堂で初めての女性執行役員常務が身につけた「壁に負けない心のつくり方」

資生堂で初めての女性執行役員常務が身につけた「壁に負けない心のつくり方」

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資生堂で学んだまごころの仕事術』(関根近子著、朝日新聞出版)の著者の経歴には、注目に値するものがあると思います。なにしろ山形の高校を卒業後、地元の資生堂販売に入社して美容部員を10年間務めたのち、次の10年は教育係に。38歳で子会社のディシラに出向し、56歳のときに国際事業部へ異動して海外の美容部員に対する教育を担当。そして現在は、美容領域全般を担当する女性初の執行役員常務となったというのですから。

しかも24歳で結婚し、翌年に出産。子育てや家事をこなしながら、仕事でも実績を積み上げていったわけです。ことばにするのは簡単ですが、なかなか実現できるものではないはず。いわば本書では、80年前に日本ではじめて美容部員を誕生させた企業であり、140年以上の歴史を持つ資生堂で実績を打ち立ててきた著者が実践してきた仕事術を紹介しているわけです。

特にビジネスパーソンに役立ちそうな第4章、「壁に負けない心のつくり方」に目を向けてみましょう。


変わることを怖がらない


配置がえや転勤を告げられて不安や抵抗感を抱くのは、私たちの脳が「生きること」を最優先にするから。身を守るため、できるだけ変化を避けようとするわけです。とはいえ、変化を避けて生きていくのは無理ですし、変化から逃げ続ければ、自分の器を大きくすることは不可能。

むしろ人間のそうした"特性"を理解したうえで、「この不安の5割は本能からくるもの。実際はそんなに心配しなくて大丈夫」くらいに考え、新しいことに挑戦すべきだと著者は主張しています。しかしそれは、著者自身が経験から学びとったものでもあります。

たとえば、ディシラへ出向を命じられたときは、それまでの仕事に誇りを持っていたからこそ泣いて拒否したのだとか。ところが思い切って飛び込んでみた結果、予想もできなかったやりがいやよろこびがあることを知りました。50代半ばにして、英語のできない状態で国際事業部へ異動したときも同じ。不安もあったけれど、「自分が培ってきた経験を活かし、新しい自分に出会えるチャンス」だと考えたそうです。

だからこそ、経験する前から想像だけで心配したり、不安になったりするのではなく、変化を受け入れ、最大限の努力をするほうが有意義。そして変化を楽しめば、それが新たな出会いにつながり、人間的な魅力を一段と高める近道になる。著者はそう記しています。(148ページより)


失敗のすすめ


失敗やミスをしない人はいません。著者も同じで、約40年もの経験のなかで数多くの失敗をしてきたといいます。でも、失敗してきたからこそいまの自分があるのだと考えてもいるそうです。

失敗すると、「なにが悪かったのか」「どうすればよかったのか」と自分の行動を嫌でも振り返って分析することになります。しかし逆に成功したときはよろこびが勝り、うまくいった理由や課題を考えたりしない場合が多いはず。経営では「好業績は七難隠す」というそうですが、うまくいっているときは悪い点に気づかないわけです。

けれども逆に失敗は、次につながる学びや気づきを得られるチャンス。著者も、お得意先のお店の社長から怒られたエピソードを引き合いに出しながら、「あのとき相手が怒ってくれたからこそ、多くの気づきを与えてくれたのだ」と、いまでは感謝しているとか。(155ページより)


自分をあえて「脇役」にしてみる


人は悲劇のヒーロー(ヒロイン)になりがたるもので、とくに感情が豊かな人は、嫌なことがあるとすぐ「悲しい」「つらい」と考えがち。でも感情や先入観にとらわれていると、まわりが見えなくなってしまうもの。だから壁にぶつかったり、つらい出来事があったときは、視点をずらしていま起きている事象を見るようにするとよいと著者はいいます。

著者自身も、義母との関係に悩んで嘆くだけの日々があったといいますが、あるとき「人はみな主役であり、脇役でもある。他人にとって自分はどんな脇役であるか」という意味のことばに出会ったのをきっかけに考えが一変。「義母が主人公のドラマだったら、自分はどんな脇役なんだろう」と考えてみたところ、気持ちが楽になったというのです。自分だけが不幸なわけではなく、義母も嫌な思いをしているかもしれないと、相手を思いやる気持ちが持てるようになったということ。

そしてそれは、仕事の場でも同じ。「デキの悪い部下」も、その部下を主人公にしてみれば、自分は「部下のよさに気づけない上司」かもしれない。自分の置かれている状況や自分自身を俯瞰してみれば、相手の立場を理解でき、それだけで気持ちが楽になったりするもの。自分の問題点や反省点も見えてきて、成長につながるという考え方です。そこで、つらいときこそ、一歩引いた視点で自分を俯瞰してみるといいと著者は記しています。「いま、悲劇のヒロインモードになっていたな」と気づくだけでも、自分や状況を変える第一歩になるからです。(161ページより)


困難をよろこぶ


物事を俯瞰してみるクセをつけると、困難にぶつかったときも、必要以上に自分を追い詰めなくて済みます。なぜなら、置かれた状況を客観的にとらえることができるから。そして大変なプロジェクトを任されたり、仕事がうまく進まなかったりしたときは、「大変だ」と自分を追い込むのではなく、「いま、自分は試されているんだ」「ここで、心をまたタフにすることができる」と別の視点でとらえてみる。すると、「どうすれば状況をよくできるのか」という思考にシフトチェンジできるというわけです。

著者も、全国一の売り上げを誇っていた大阪支店を任されたとき、お得意さまから手厳しいことばをかけられたのだといいます。そんな中、最初は「やっていけるだろうか」と不安になったものの、「自分を成長させるチャンスだ」と気持ちを切り替え、「与えられた場所で、自分なりに自分らしくがんばればいい」と考えるようにしたところ、気持ちが楽になったとか。そして困難はあったものの、大阪でも気負わず、自分らしく仕事ができ、それがその後の自信にもつながったそうです。

困難な状況は、全力を尽くさなければ乗り越えられないもの。だから頭をフル回転させ、行動し続けることが大切。そうやって自分のベストを尽くそうとするからこそ、眠っていた潜在能力を引き出せるというわけです。(165ページより)



本書は、「女性目線での、女性だけを対象にした書籍」ではありません。女性であろうと男性であろうと仕事に求められる、基本的ではあるけれどとても大切なことが書かれているわけです。ですから男性も女性もきっと、なにかを得ることができると思います。

(印南敦史)

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