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堀込泰三堀込泰三  - ,,,,  06:30 PM

教員からCEOへ:3Dプリンターブームの立役者、ブレ・ペティスの仕事術

教員からCEOへ:3Dプリンターブームの立役者、ブレ・ペティスの仕事術

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敏腕クリエイターやビジネスマンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ第81回。クラウドファンディングサイト「Indiegogo」のスラヴァ・ルービン(Slava Rubin)CEOに続く今回は、「MakerBot」の共同創設者であるブレ・ペティス(Bre Pettis)氏にインタビューしました。


3Dプリンターはここ数年で急激な発展を遂げ、いまやニッチではなくメインストリームになっています。シンプルかつ安価な3Dプリンターを大衆に広めたパイオニア、「MakerBot Industries」を創業したブレ・ペティス氏は、業界の発展に大きく貢献した人物のひとりと言えるでしょう。

ペティス氏は先ごろ、MakerBotのCEOを降り、MakerBotを2013年に買収した親会社「Stratasys」の新たなイノベーションを追求すると発表しました。新天地「Bold Machines」では、3Dプリンターの新たな可能性を探求しています。そんなペティス氏は、どんなツールやソフトウエアを愛用し、どのように仕事を進めているのでしょうか。気になる仕事術を聞きました。


氏名:ブレ・ペティス(Bre Pettis)
居住地:ニューヨーク州ブルックリン
現在の職業:Makerbot共同創設者、Bold Machinesイノベーター、StratasysのInnovation Workshop

現在のコンピューター: 職場では大きなiMac、自宅では小さなMacBookとWindowsネットブックを使っています。Windows機は、趣味のアマチュア無線用。無線機「Elecraft KX3」を使ってPSK31のメッセージをモニター、送信、ログ記録するためのソフトウエアを走らせるのに使っています。現在、Elecraftの標準である10Wの無線機だけを使って、100カ国の放送局と通信することを目指しています。PSK31という変調方式は極めてシンプルかつ軽いので、ヨーロッパやカリブ海の人たちと、電球よりも少ない電力しか使わずに話せるのが魅力ですね。コールサインK2BREでやってますので、もしよかったら、オンエアーで会いましょう。

現在のモバイル端末:使っているiPhoneの充電状態が最近あまりよくないので、新しいものを探しているのですが、なかなかいい物が見つからなくて。探しているのは、電話として機能して、「Fitbit」か「Runkeeper」を使える、できるだけ小さいデバイス。携帯電話は、まだまだミニマルかつ、エレガントにはなっていないと思います。だから、ブランド以外の携帯電話も視野に入れて、私の心をわしづかみにしてくれるものを探しています。いつか誰かがミニマルな携帯を作ってくれるか、私が折れて新しいiPhoneまたはAndroidを買うまではリサーチを続けようかと。

仕事スタイル: ひとことで言うなら、「クリエイティブに」でしょうか。私は、クリエイティブな探求者にイノベーションを与えるツールの構築に人生を捧げています。これまでに、アートの教師として教えたり、3Dプリンターとプロダクトの製造・販売を行っているStratasysでBold Machinesを立ち上げたり、Stratasysで新しいイノベーションワークショップを行ったりして、それを実現してきました。Bold Machinesでは、3Dプリント技術の最先端を開拓しながら、複数のイノベーターと協業して、Stratasys、Makerbot、Solidscapeの3Dプリンターの可能性を探っています。


── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

2次元でアイデアをスケッチする際は、今でも「QCAD」を使っています。市販されている中で、最も基本的なCADツールだと思います。3次元では、「SketchUp」が多いですね。これは、3次元モデリングの入門に最適なソフトです。手軽な3Dプリントには、タブレットでMakerbotの「PrintShop App」を使います。簡単なので、誰でもすぐにデザイナーになれますよ。Makerbotの3Dプリンターの操作には、Makerbotのモバイルやデスクトップのアプリを使います。3Dデザインコミュニティでシェアされているクールな作品は、「Thingiverse.com」で探します。個人的には、「Runkeeper」と「Fitbit」を使ってウォーキングやランニングを記録しています。カメラは最近、「Canon 5D」から「Leica Monochrom」に乗り換えました。白黒専用のデジカメです。若いころはNikonの35mmカメラで撮っては自分で現像していたものですが、Leica Monochromはあの日々を思い出させてくれます。シャッターを押すことは、フィルムに焼き付けることなのだというあの頃の感覚が、戻ってきたのです。


── 仕事場はどんな感じですか?

Bold Machinesは、古いMakerBotのガレージ兼オフィスからスタートしました。Makerbotを立ち上げたころ、たくさんの粋なイノベーションが生まれたその場所に戻れたのは、とてもいい気分でした。現在の私のオフィスはワークショップスペースに格上げされたので、オフィスというよりは木の上に住んでいるような感じです。席のすぐ後ろには、3Dプリントされた機関車「Big Boy」が飾られています。これは、Paul Fischerが設計し、3Dプリントと組み立てに2000時間かけて作ったもので、全長6フィート(183cm)もある大作。Paulは、このように大きくて複雑な機械の3Dスケッチを趣味でやっています。


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他にもたくさんのアートがあります。世界中の古典的彫刻をスキャンして回っているCosmo Wenmanの彫刻作品から、ニューヨークのミュージアム・オブ・アート・アンド・デザインに招かれたこともある優秀な未来派アーティストMicah Ganskeの絵や写真、ブルックリンを拠点に活躍するジオラマ専門の写真家Lori Nixの作品に至るまで、非常に広範囲にわたるコレクションになっています。MakerBotの3Dプリンターもたくさんあります。MakerBot Replicator Mini、MakerBot Replicator、MakerBot Replicator Z18などですね。現在、Stratasys、MakerBot、SolidScapeの3Dプリンターをフル稼働して、映画向けのキャラクターを量産しているので、そこかしこに腕やら手やら頭が転がっています。


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── お気に入りの時間節約術は何ですか?

25年前、David Spanglerの『Laws of Manifestation』を読みました。筆者はスコットランドの国際コミュニティであるFindhorunに住んでいました。その本から得られたのは、アイデアを書き留めることと、毎日それを実現するために働くこと。私は、明確な成果を追うことは諦めていて、物事を前に進められる冒険やつながりを大事にしています。そうすれば、面白いことは起こるものです。私が、ただの裏方からイノベーターになった道のりは、そういう方法でしか説明できません。


── 愛用中のToDoリストマネージャーは何ですか?

同時に複数のことができないので、1つのことを終わらせてから次のことに取り組むようにしています。以前、2年にわたり毎週1本、インターネット用のビデオチュートリアルを作っていた時期があったのですが、その経験から、限界を乗り越えて結果を受け入れるリズムを身につけることができました。2009年には、Kio Starkと一緒に、「Cult of Done Manifesto」を作りました。これは、私の仕事へのアプローチを的確に表現した文章だと思います。ぜひ、読んでみてください(訳注:英語ですが、わかりやすい図も付いています)。


── 携帯電話と PC 以外で「これは必須」のガジェットはありますか?

手に届く範囲に素晴らしいペンがあると、幸せな気持ちになれます。鉛筆やボールペンは好きではないのですが、「Rotring Art Pen」や、ヘビーデューティながらエレガントな「CW&T Pen Type A」などは大好きです。


── 趣味で3Dモデリングをする時間はありますか? ソフトウェアは何を使っていますか?

娯楽用の3Dモデリングツールとしては、「123D Catch」が気に入っています。写真測量法を利用して、複数の写真から3Dモデルを作ることができるものです。この間、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島を旅したとき、巨石群を訪れて、たくさんの巨石をスキャンしてきました。そして、帰ってきてそれらのコピーを作り、デスクに置いています。データは、私の「Thingiverse」ページからダウンロードできますよ。3Dスキャンは、冒険や旅を記録する新しい手段として、これからどんどん発展していくと思います。


── 日常のことで「これは他の人よりうまい」と感じることは何ですか?

スタートアップで働く人の多くは、あまりにも時間とリソースがなさすぎると思います。私は幸運にも、1990年代に、ジム・ヘンソンの「Creature Shop」と一緒に、プラハで映画撮影に携わることができました。週6日で連日16時間におよぶ撮影。撮影が終わるとクルー一同で外出するのですが、ディレクターとプロデューサーが翌日の撮影に関して、お金かアートかという昔ながらの水掛け論を毎晩のように繰り広げていました。そのときの経験から、仕事仲間との食事ほど、生産的な時間はないことを知りました。その中でいろいろな課題が解決され、物事が前に進むのです。


── 仕事中、どんな音楽を聴いていますか?

1日の大半を、会話をして過ごしています。でも、プロジェクトが終わったときなどは、リプレイスメンツザ・シーアンド・ケイク、昔のダフト・パンクなどを聞いていますね。リラックスしたいときは、バンジョーをクロウハンマー奏法で弾きながら、懐かしい曲を歌います。


── 現在、何を読んでいますか?

『Napoleon's Buttons』と『Violinist's Thumb』を読んでいます。現代の私たちの生活における、特定の分子とDNAリサーチの影響について書かれた本です。つい先日読み終わったのが、『The Boys in the Boat』。ビジネスでチームワークの文化を育てたいなら必読ですよ。


── あなたは外向的ですか、内向的ですか?

外向的です。人と交流したり、アイデアやストーリーを共有することで、エネルギーを得られます。


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── 睡眠習慣はどのような感じですか?

寝ることはあまり得意ではありません。睡眠時無呼吸症を持っているので寝ている間呼吸が止まり、1時間のうち30分間は起きている状態なのだそうです。ですから、きちんと休めた経験がありません。目が覚めると体が休まっているという一般的な人たちがうらやましいです。今は、呼吸改善のためにトレーニングをしています。睡眠時無呼吸症が唯一役に立ったのは、娘が赤ちゃんだったとき。あまり寝てなくても何でもできるので、夜泣き対策は、ばっちりでした。


── あなたが受けた質問と同じ質問をしてみたい相手はいますか?

Yves Beharとジョナサン・アイブです。


── これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください

MakerBotを立ち上げた当時、たくさんの人から「自分よりスマートな人を雇え」と言われました。私は何でも屋で、学ぶことが大好きなので、このアドバイスは非常に役に立ちました。その結果、今では世界で最もスマートなベストチームと一緒に仕事をし、毎日多くのことを吸収できていて幸せです。


── そのほかに読者に伝えたいことがあればどうぞ

私は、どんなことでも達成できると信じています。今まさに、次なる産業革命が始まろうとしています。個人個人が、かつての産業と同じぐらいの力を持つ時代です。陳腐な言い方かもしれませんが、誰もがどんな課題にも取り組めるだけの力を持っていると思っています。私はこれまで、個人がクリエイティブな力を発揮できる世界を実現することに、人生を捧げてきました。教員として、ビデオグラファーとして、そして今はMakerBotで。元教員が500人の従業員を抱える会社を経営しているのですから、誰もが何でもできるのだと思います。世界をクリエイティブに探究することほど、素晴らしい時間はありません。


Andy Orin(原文/訳:堀込泰三)
Additional photos by MakerBot, Gizmodo, Thingiverse.

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