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庄司真美|ライター

 - ,,,  09:00 AM

「世界でもっとも気持ち悪い男」に聞く 自分や身近なものをコンテンツ化して 世界に発信する方法(2)

「世界でもっとも気持ち悪い男」に聞く 自分や身近なものをコンテンツ化して 世界に発信する方法(2)

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彼女がいる風のセルフィーを掲載した自身のコンテンツが世界中で拡散されて、2013年には、イギリスのガーディアン紙で「世界でもっとも気持ち悪い男」の称号を得たライターの地主恵亮さん。前回に引き続き、今回も「ひとりデート」発案者として、今や日本だけでなく世界でも広く顔を知られる地主さんに、自分や身近なものを素材にコンテンツを企画し、世界に発信する方法を伺いました。


地主恵亮(じぬし・けいすけ)

ライター。1985年福岡生まれ。2009年より人気ポータルサイト「デイリーポータルZ」で執筆。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に『昔のグルメガイドで東京おのぼり観光』(アスペクト)がある。


身近にあるものをコンテンツ化する方法


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『妄想彼女』(地主恵亮、鉄人社、税込1296円)ひとりデートマスターとして名高い著者が書いた架空の彼女との妄想恋愛小説。上段に妄想、下段にはエッセイという構成になっており、自作自演の「ひとりデート」写真50点もオールカラーで収録されている。


──「男らしいあやとり」や「ジャンプを使ってモテる男を作る」など、身近なものを素材にコンテンツをつくっていますよね。企画を練るときの流れはどんな感じですか?

地主:今、「1人焼き肉」がはやっていたとしたら、その対局にあるようなもの、たとえば「デートスポット」と組み合わせたうえで、「やってみた」「がんばってみた」というアクションを付加するんです。このとき、あえてその後の広がりの狭さを意識しています。

また、「あやとり」+「男らしさ」で「男らしいあやとり」になるので、アクションとしては、「がんばってあやとりをやってみた」ということになります。結果、「多摩川のなかでずぶぬれになりながらあやとりをする」という企画に落とし込んだりします。もっとうまい広げ方があるとは思うんですが(笑)。

それから、身近なものを駆使しているのは、低予算ゆえに工夫して編み出した結果で、多摩川の土手などは近所ですし、格好のロケ地です。本当は海外ロケとかやりたいんですけど。『妄想彼女』でも、「白い砂浜、青い海」と原稿にありながら、ハワイでのハネムーンのシーンを撮ったのは、対岸に平和島のボートレース場が見える東京・大田区の海ですからね(笑)。

──逆に予算があったらやりたいことってありますか?

地主:おもしろさを追求すると、結局身近なところで小さくまとまりそうですね(笑)。それに、海外ロケなんてすると完全に"リア充感"が出てしまい、楽しい旅行をしていると思われて、ユーザーが離れていくんです。

──リア充すぎてもダメなんですね。

地主:だってリア充って鼻につくじゃないですか。個人的には多摩川には着衣で入水するんじゃなくてバーベキューをしに行きたいですよ(笑)。でも、そんなことしてもコンテンツとしておもしろくないんです。


笑えるものをつくるようになった原点


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──地主さんのコンテンツに共通する、笑えるものをつくりたいと思う原点は?

地主:単純に笑える方が楽しいというだけなんですが、特にウェブコンテンツに関しては、まじめなものを読んで疲れるよりも笑える読み物の方が楽しいじゃないですか。

学生時代、美大で映像を先攻していたのですが、美大生って本当にまじめな作品ばっかり作りたがるんですよ。これは"美大生あるある"なんですけど、たとえば、どんな映像を撮るか? というときに、陸で魚をはねさせたりするんです。それで、やる気がある生徒ほど、使う魚を大きいものにするという定説がありまして。僕はそれの何がいいかさっぱりわかりませんでした。そのときから、僕だけコメディ映画ばっかり撮ってましたね。たとえば、かりんとうをひたすら踏んづける映像を8mmフィルムで撮ってみたり(笑)。そんなばからしい映像をわざわざ8mmフィルムで撮ったらおもしろいかなと思ったんです。しかも8mmフィルムって音声が入らないので、後からアフレコしないといけないんですよ。結果、このときはムダだってことがわかりましたけど(笑)。

──シュールすぎますね(笑)。でも、そうやって子どもみたいに身近な素材で遊ぶところが、今に通じてますよね。

地主:このあいだ小学校の同級生に会ったら、あのころのまま変わってないって言われました。鹿児島の田舎で育ったので、子どものころはドブ川で泳いだり、魚を釣ったり、セミの抜け殻を抜いてみたりしていました。身近にあるささいなもので遊び倒すのが好きだったので、今やっていることの本当の原点はここだと思います。

今でも企画を考えるとき、まずは身近なものに着目して、これで何かできないかなと考えますね。このあいだ、ものすごく地味なんですけど、家で紙についた紙魚(シミ:人家などに住み、書物などを食害する昆虫)を見つけて。「本に棲む紙魚を野に放つ」って企画を考えついたんです。なんかまるで寺山修司の『書を捨てよ町を出よう』みたいでかっこいいじゃないですか。それで、神保町に紙魚を探しにいったら、古書店の店主に「そんなのいないよ」って言われてあっさりボツになりました(笑)。紙魚って英語だと「シルバーフィッシュ」っていうんですよ。夏の季語にもなっていて、しかも7~8年生きるので季節関係なくいるはずなんですけどね。大体そんな感じで、途中でボツになるパターンが多いです。
 
最近は東京農大の講師をやっている関係で、ある田舎の村に撮影に行きまして。その田舎を背景に、たとえば、「"具だくさんのオリーブオイル"みたいなこだわりのある商品を撮ると、その村の特産品みたいに見える」というようなふざけた企画をやっています。いつか村の人から怒られると思いますけど(笑)。


※3回目に続きます

(庄司真美)

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  • 妄想彼女
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