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柳内啓司

柳内啓司

 - ,,  06:00 PM

トーマス・エジソン先生の講義「私が成功した3つの理由」~偉人大学シリーズ(1)

トーマス・エジソン先生の講義「私が成功した3つの理由」~偉人大学シリーズ(1)

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ここは生前に偉業を成し遂げた人物たちを、1日限定で「この世」に呼び出し、講義をしてもらう「偉人大学」。生徒である「あなた」は、毎回異なる歴史の偉人から、「人生やビジネスに大切な教訓」を学べます。今回は世紀の発明王・エジソン先生が登壇。なぜエジソンが、電球や蓄音機などの大発明をし、ビジネス的にも大成功を収めることができたのか?「成功の秘訣」が詰まった講義が今、始まる...。


やあ、諸君。私の名前はトーマス・エジソン。私のことを知っている人も多いかもしれないね。

信じられない話に聞こえるかもしれないけど、私はあの世から1日限定で呼び出され、ここにいる。呼び出された理由は、この偉人大学で講義するためだ。私の上司である"神様"からの指令だから、歯向かうわけにもいかない。

教壇に立っておきながらなんだが、私はあまり教えるのが得意じゃない。というのは、私は生きていた頃に「成功の理由」を他人に簡単には話さなかったからだ。決してケチなわけじゃないよ。生き馬の目を抜くビジネスの世界では、当然のことだ。ただ、もうこの世から去った今、もったいぶる理由はない。だから今日は、あなた達に「私の成功の秘密」を3つに絞って伝えたいと思う。

さあ、講義のはじまりだ。


1.よきマーケターたれ


ここで質問したい。私の肩書きは何だと思う?

(と言って、生徒の一人を指差すと、生徒は「発明家」と答える)

ありがとう。君が答えたように、多くの人はおそらく私のことを「発明家」と認識しているようだ。たしかに私は、蓄音器・白熱電球・映画など、数々の発明をしてきた「発明家」だ。しかし、ここだけの話、正直に言って自分のことを「発明家」と思ったことは、ほとんどない。むしろ私は、人々の生活を細かく観察し、そこで得たインサイトを元に作るべき商品開発を行うタイプなんだ。

つまり、私は「作りたい」という思いから動くアーティスト気質より、「課題は何か?」から入るマーケター気質が強かった。もしも私が単なる「モノ作り好きなオジさん」だったら、あれだけたくさんのヒット商品をこの世に送り出せなかったはずだ。成功したいのなら、よきマーケターたれ。


「1日3食生活」を提唱し、私は○○を売った

参考までに、マーケッターとしての私の才能が爆発した話をひとつ紹介させてほしい。

私は1893年にトースターを発明した。着眼点はいいと思ったが、売れ行きがイマイチだった。その時、私が考えたキャンペーンが「1日3食生活キャンペーン」だ。1日2食が常識だった時代に、「1日3食は健康にいい」というキャンペーンを張り、朝にトーストパンを食べる習慣を広めたのだ。このキャンペーンが大ハマリし、私はトーストを売りまくることに成功した。

「いい物を作っていれば、いつか売れる」と信じているお人好しがいるが、あれは大間違いだ。商品がよくても、マーケティングをしっかりしないと、物は売れない。その逆も然り。プロダクトとマーケティングは、ビジネスの両輪なのだ。ちなみに、最近あの世にやって来た、スティーブ・ジョブズ君という経営者がいるが、彼なんかその辺りをよく理解してるね。Apple製品も商品力とマーケティング力、非常にバランスがいい。


2.志は大きく、器は小さく


私が仕掛けたキャンペーンをもう1つ紹介させてくれ。

私の後輩に、発明家のテスラというのがいる。彼はとても優秀で、私が推進している直流電気よりも効率がいいとされる交流発電機を開発した。その時、私は思った。「この交流発電機、かなりイケてる発明だな。このままだと私の構築してきた直流電気のインフラが食われる可能性がある。これは潰さねば!」

私は交流の危険性を唱え、交流電源による"電気椅子"を作り、メディアの前で、犬や猫を処刑して見せるという、えげつないネガティヴキャンペーンを行った。この行動を諸君はどう思うだろうか?「器が小さな人間だ」と批判するかもしれないな。しかし、私はそれで構わないと思っている。時にはネガティヴキャンペーンを張ってでも、相手を徹底的に叩く。ビジネスは仲良しクラブじゃない。そのくらいの厳しさがないと勝てないのだ。それが理解できない人は、ビジネスの競技場から退場してもらって構わない。

一方で、私は「国民の生活を豊かにしたい」という大志を持って仕事をしてきた自負がある。電球だって「夜でも人が自由に活動できるようにしたい」という一心で、寝ず食わずの生活をして、発明したものだ。ただ、志だけではメシは食えない。メシを食うためには、競争に勝たねばならない。だから、志は大きく、でも器は小さく。これがビジネスで成功するための残酷な真実だ。


3.人は人の失敗を大して覚えてない。数を打て。


今日の講義も残りわずかとなってしまった。君たちが一生懸命聞くから、伝記には書かれてないような、生々しいリアルな話をたくさんしてしまったな。

最後にもうひとつ知っておくといいことがある。それは「人は人の失敗を大して覚えてない」ということだ。私はたくさんの発明をし、成功者として語られる。が、実はその10倍以上の失敗をしてきている。野球で言えば、打率1割以下の駄目バッターだ。

しかし、人は私のことを凄いと言ってくれる。それはなぜか?「人は人の失敗を大して覚えてない」からだ。三振続きのバッターでも、9回裏に逆転ホームランを打ったら、翌日の新聞はホームランの記事で埋め尽くされ、英雄になれる。誰も三振のことを責めたりしない。これはつまり、ひとつでも大きな成功を収めれば、これまでの失敗は帳消しになるということだ。だから、ここにいる諸君は失敗を恐れてはいけない。打席に立ちまくるべきだ。打席に立てば立つほど、ホームランの確率は上がるのだから。


よし、それでは、今日の講義はこれで終わるとしよう。最後まで聞いてくれて、感謝する。


参考ウェブサイト・書籍

【偉大なる発明家トーマス・エジソン】
トーマス・エジソン|Wikipedia
幸田ヘンリー著『天才エジソンの秘密 母が教えた7つのルール』(講談社)


柳内啓司(ヤナギウチ・ケイジ)
1980年生まれ。東京大学及び東京大学大学院卒。在学中に株式会社サイバーエージェントにてインターネットビジネスの黎明期に携わった後、新卒でテレビ局に入社。バラエティやドラマの番組制作などを経て、現在はネットと連携した番組企画やプロモーションを担当。会社員として働く傍ら、個人として、これからの時代を生き抜くための人生戦略について、執筆・講演活動を行っている。著書に『人生が変わる2枚目の名刺』(クロスメディア・パブリッシング)『ご指名社員の仕事術』(小学館)がある。

Photo by Shutterstock.

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