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ライフハッカー編集部  - ,  06:00 PM

ヒミツのデータは死後どうなる?「事前の契約」で処分を決めておくべし

ヒミツのデータは死後どうなる?「事前の契約」で処分を決めておくべし

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「俺が死んだらパソコンのHDDを破壊してくれ!」と冗談のような(いや、本気の)お願いを誰かに託しておきたい人もいるかと思います。しかし、それは本当に有効なのでしょうか。遺産について、お金や土地ならば家族が受け継ぐものというのはわかりますが、「データ」は誰が持ち主となるのか。

法律に関する身近な話題を弁護士などの専門家が解説するメディア「弁護士ドットコムニュース」では、この疑問について専門家にヒアリングしています。以下、こちらの記事より転載します。


あなたの「死後」をインターネットでサポートします――。Yahoo!は利用者が亡くなった場合に、葬儀社の手配をしたり、ネット上の利用サービスを自動停止したりするサービス「Yahoo!エンディング」を開始しました。

発表によると、死亡が確認された段階で、生前に利用していたYahoo!関連のサービスなどを自動停止するとのこと。たとえば、ネット上に個人のデータを保存できるオンラインストレージ「Yahoo!ボックス」では、データを自動的に削除。さらに「生前準備」として、自分が死亡した際、親しい人たちに自動送信される個別メッセージもあり、最大200人分を作成できます。

ネットサービスでも、人生の終わりに備えた「終活」への対応が始まったことは興味深いといえます。ただ、突然、何の備えもないまま亡くなる人も少なくありません。たとえば、「Yahoo!ボックス」内に秘密のデータを保管していた人が、こうしたサービスを使わないまま、ある日突然に死亡した場合、データはどうなるのでしょう。内田公志弁護士に聞きました。


きわめて個人的なデータも「相続人」が受け継ぐ?


内田氏:『Yahoo!ボックス』のようなオンラインストレージ内のデータの管理は、契約申込者(利用者)とサービス事業者の間の契約に基づいて処理されます。この場合の契約とは、一般的に、データに関する保管場所をサービス事業者が提供するというものです。法的に説明すると、一種の『管理委託契約』と呼ばれるもので、この契約は、データの保管をサービス事業者に委託した利用者の『死亡』により終了すると考えていいでしょう(民法656条、同653条1号)」


とすると、データは自動的に消去されるのでしょうか。


内田氏:いいえ。契約は終了しても、その精算業務が問題となります。原則として『預けたデータの返還を求める権利が発生し、その権利を相続人が承継する』と考えられるのではないでしょうか。特に個人事業主が、事業の経理データをオンラインストレージで管理していた場合を考えてみましょう。本人が死亡した際に、その経理データは、個人事業の相続人に承継されない、という解釈を採用するのは実務的に不都合でしょう。


ただ、事業のようなデータではなく、誰にも知られたくないような、きわめて個人的なデータの場合ならば、相続人が引き継ぐことができるのでしょうか。


内田氏:そうですね。このあたりは議論の余地があるところです。最高裁判所の判例はまだ出ていません。判例が出るまでは、『絶対にこうなります』と断定することはできません。


死亡時の取り決めがある場合、その契約が優先される


内田氏:ただ、こう考えてみてください。現実の世界で、貸金庫の中に、家族に秘密で保管したかった『恥ずかしい文書』を保管していても、銀行としては返還するのが原則です。これと同じものだと考えて良いでしょう。


バーチャルであっても、リアルと同じ場面に置き換えると想像しやすいですね。では、どんなデータでも相続人に見られてしまうことになりますか?


内田氏:今回の『Yahoo!エンディング』のように、あらかじめ申込者の死亡時に『亡くなったことが確認されるとYahoo!ボックス内のデータを削除する』などと定めている場合は、契約の効力が優先すると思います。


とすると、家族にも知られたくないデータがある人にとっては、「終活」も切実な問題になるのかもしれません。


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【取材協力弁護士】
内田公志(うちだ・ひろし)/弁護士
京都大法学部卒。1986年、弁護士登録。外国企業との合弁契約、ライセンス契約等の英文契約の作成のほか、会社法関連、特許関連訴訟及び瑕疵担保・製造物責任関連の技術訴訟などが専門。(事務所名:弁護士法人内田・鮫島法律事務所


ネット上に残された「死者」の秘密データ――家族が受け継ぐのか?|弁護士ドットコムニュース

(ライフハッカー[日本版]編集部)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

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    香川博人

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