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高橋晋平

 -   06:00 PM

「いいアイデア」が成功するかを見極める6つのポイント:高橋晋平式アイデアの考え方(後編)

「いいアイデア」が成功するかを見極める6つのポイント:高橋晋平式アイデアの考え方(後編)

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「アイデアを考えるのが苦手」という声をよく耳にします。しかし、ビジネスアイデアの発想は、やり方しだいでとても面白いものになります。アイデア発想のプロフェッショナルである私、高橋晋平が、普段どのように新商品などのアイデアを考え、企画としてまとめているかの流れを解説させていただくという記事の、後編です。


高橋晋平(たかはし・しんぺい)

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1979年秋田県北秋田市生まれ。株式会社ウサギ代表取締役/高橋晋平事務所代表。

2004年に株式会社バンダイに入社し、約10年間、キャラクターを使用しないバラエティ玩具の開発に携わる。国内260万個販売、第1回おもちゃ大賞を受賞した「∞(むげん)プチプチ」、「∞エダマメ」、自分の本名を冠したボードゲーム「瞬間決着ゲーム シンペイ」を初め、「Human Player」「未来予測機ミライスコープ」「5秒スタジアム」「3億円」「絶叫!おばけ屋敷ゲーム」「おねだりわんこ」(以上、玩具商品)、「ほじれるんです。」「スマートキッス」「パチッと切りかえ!ココロスイッチ」「キーの芽」「人魚。」「鳥人間」「猫背」「消しゴムの一生」(以上、ガシャポン(R)商品)などなど、正直言ってヘンなアイデア商品を多数世に送り出す。(知らない商品は検索して欲しい)

近著に『アイデアが枯れない頭のつくり方』(CCCメディアハウス)。2013年には、TEDxTokyoにも登壇し、「新しいアイデアのつくり方」のスピーチを披露。高い評価を得る。

現在は、「アイデア・コークリエイター」(アイデアの共創家)として独立起業し、さまざまな企業と共同で新商品・新サービスを開発している。セミナー・研修講師としても活躍。(blogFacebookTwitter


アイデアの選択


今回は実践例として、新商品「待ち焦がれLock」を思いつくまでのプロセスを追いながら、私なりのアイデア発想法を紹介しています。


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記事前編では、テーマを「プレゼントの定番!商品」とし、「テーマ」×「○○」という掛けあわせをする「アイデアしりとり」でアイデアの種を出し、Excelシートにまとめていきました。そこから、「これ、なんか面白そう」と、ときめいたアイデアの種のセルに色を付ける、というところまでをやりました。


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なぜ、こんなやり方をするのか。「いいアイデア」を考える、ということは、とてつもなく難しいことなのです。いいアイデアを探そうとすると、思考回路は停止し、頭は真っ白になり、考えることが苦しくなってしまい、最終的に考えることをやめてしまいます。

だからこそ、いいアイデアを考え始めるのではなく、たくさんのアイデアの種を作り、その中から、いいアイデアにアレンジしていけそうなものを拾う、というのが私のやり方です。

さて今回は出てきたアイデアの種の中から、3つの着想にときめきを感じました。


タイムカプセル:その人が10歳の時(最も多感な時期)に流行っていたものを詰めあわせたら、すごく嬉しいのではないか。

駄菓子の家:駄菓子は何かうれしくて、あると食べてしまう。そんな駄菓子で家を作ったら、インパクトがものすごく、食べられてリアルに嬉しいのではないか。

時間になると開く箱:そのようなものは今までなかったのではないか? なんだかロマンチックなプレゼントになりそう。


このように良さそうなアイデアの種を拾ったら、そのアイデアを「いいアイデア」に化かすことができるかを、「いいアイデア」が持つ6つの条件に当てはめられるかどうかでチェックしていきます。


いいアイデアの、6つのポイント


この6箇条は、チップ・ハース+ダン・ハース(飯岡美紀訳)による著書『アイデアのちから』(日経BP社)という本で解説されているもので、私は2008年にこの本に出会い、それ以来、「いいアイデア」がこれらのポイントを押さえているかを照らしあわせてチェックするようにしています。


1.単純明快である
2.意外性がある
3.具体的である
4.信頼性がある
5.感情に訴える
6.物語性


実際に、この6つをおさえたアイデア/企画を作ることができれば、必ず成功しています。なかなか、6つを完璧に押さえることは難しいのですが、その中の欠けているポイントを補えるであろうアイデアの種が、「いいアイデア」の種なのです。そうして見ていくと...


「タイムカプセル」のアイデア


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4番目の「信頼性がある」の部分が欠けていると感じます。実際に実現できるのか?という点です。プレゼントする相手が10歳の時に流行っていたグッズをいろいろと集めて量産することは、極めて難しいでしょう。


「駄菓子の家」のアイデア


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6番目の「物語性」が足りないと感じます。駄菓子が大好き!という人にあげるならわかりますが、なぜこれをくれたのか?と疑問に思われてしまいそうです。「キミだから、これを選んだんだよ」というストーリーを作れるケースが少ないと感じます。


そんな中、「時間になると開く箱」は...


6つのポイントをちゃんと押さえています。


1.単純明快である...すぐわかる
2.意外性がある...今まで聞いたことがない
3.具体的である...形も想像がつく
4.信頼性がある...開発は難しくなさそう
5.感情に訴える...ドキドキさせる
6.物語性...シチュエーションごとに物語が作れる


「いい!」となるわけです。

この先、これを企画にするには、マーケティングの基本(3C分析、目標設定、基本戦略STP、マーケティングミックス4P)を設定していかなければなりませんが、「いいアイデア」は、するするっといろいろなことが決まっていくものです。「アイデアが良質な企画」は、成功する企画なのです。

そんなことで、「待ち焦がれLock」の企画ができあがりました。この商品、よく考えたら、いろいろ使えそうですね。


・「3日後に開くから」と言って、プレゼントとラブレターを中に入れてわたす。3日間気になって眠れず、なんかその人のことを考えて意識してしまって、好きになっている。
・子供のテスト終了日に開くように設定する。それを楽しみに頑張れる。
・週末に開くようにしてご褒美を入れておく。楽しみができて、つらい1週間を乗りきれる。


こんな風に付加アイデアがポンポン出てくるのも、いいアイデアの証拠ですよね。

以上、「待ち焦がれLock」のプロセスをたどりながら、高橋晋平式のアイデアの考え方を紹介しました。この後編から入った方は、ぜひ連載前編もお読みいただいて、面白いアイデアを思いつく方法「アイデアしりとり」も試してみてくださいね。


みんなで「いいIDEAの日」を楽しみましょう


最後に高橋晋平から、読者の皆様にご提案です。11月1日(土)(いいIDEAの日)に、皆さんが今欲しいアイデアを、一緒に1日思いっきり考える「アイデア爆発会議」セミナーを開催します! さまざまな業種の方が集まり、私も一緒に、「全員で全員の考えたい新商品・新サービスなどのアイデアを考える」という内容です。今、仕事で困っていることに対するアイデアをたくさん考えて持ち帰れるだけでなく、さらにアイデア発想法やアイデア会議のやり方も学べます。詳細はこちらから。


あなたの会社で「アイデア爆発会議」をやりませんか

また、私はいろいろな業種の企業・自治体の皆様と、一緒に新商品・新サービスを開発しています。特に、私が皆様のチームの会議に参加させていただき、一緒に企画をつくり上げる「アイデア爆発会議」も行っています。興味のある方、ぜひ公式ブログからご連絡ください。

私は株式会社ウサギのアイデア・コークリエイター。皆さんと一緒に、日本を面白くするアイデアを作りたい。ウサギは寂しいと死んじゃう。でも不思議の国や、月にだって行けるんです。


関連記事:一風変わった企画が欲しいときに使える「アイデアしりとり」を伝授:高橋晋平式アイデアの考え方(前編)

(高橋晋平)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

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    香川博人

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