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印南敦史印南敦史  - ,,,  07:30 AM

Googleの現場には何が起きていたか。前CEOたちが語る「スマート・クリエイティブ」の成功論

Googleの現場には何が起きていたか。前CEOたちが語る「スマート・クリエイティブ」の成功論

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きょうご紹介したいのは、『How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント』(エリック・シュミット、 ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル著、ラリー・ペイジ序文、土方奈美訳、日本経済新聞出版社)。著者は、現会長で前CEOのエリック・シュミット、前プロダクト担当シニア・バイスプレジデントのジョナサン・ローゼンバーグ、そしてエグゼクティブ・コミュニケーション担当ディレクターを務めるアラン・イーグルの3人。さらに序文を、CEO兼共同創業者のラリー・ペイジが寄稿しています。

つまり現場の視点から、グーグルのオリジナリティが明かされているということ。しかも冷静に、ただ事実だけを語っているところが最大の特徴です。文化、戦略、人材、意思決定、コミュニケーション、イノベーションと、それぞれについてのスタンスは斬新でパワフル。ぐいぐいと引き込まれていきますが、重視すべきは、すべてに大きな影響力を与えている「スマート・クリエイティブ」の存在です。

それがグーグルの根幹をなしているといっても過言ではないので、ラリー・ペイジの序章から、スマート・クリエイティブに関する記述を引き出してみたいと思います。


スマート・クリエイティブとは何か


伝統的な知的労働者と、ここ十数年私たちが一緒に働いてきたグーグルのエンジニアをはじめとする優秀な人材を比べてみると、後者がまったく違うタイプの労働者であることがわかる。グーグルの社員は特定の任務にしばられていない。(中略)職務や組織構造に束縛されることはなく、むしろ自分のアイデアを実行に移すよう奨励されている。(中略)要するに、少なくとも従来の意味での知的労働者ではないのだ。(33ページより)


これが「スマート・クリエイティブ」と呼ばれる人種で、インターネットの世紀における成功のカギを握る存在。でも、具体的にどんな人間をさすのでしょうか? 


自分の"商売道具"を使いこなすための高度な専門知識を持っており、経験値も高い。私たちの業界ではコンピュータ科学者か、少なくとも日々コンピュータの画面上で起きている魔法の背景にあるシステムの理論や構造を理解している人材ということになる。(35ページより)


とはいえ他の業界では、医師、デザイナー、科学者、映画監督、エンジニア、シェフ、数学者などにもスマート・クリエイティブになれる可能性があるとか。つまり、実行力に優れ、単にコンセプトを考えるだけではなく、プロトタイプをつくる人間であれば、それがスマート・クリエイティブであるということ。(33ページより)


スマート・クリエイティブのポテンシャル


ラリー・ペイジの記すところによれば、スマート・クリエイティブにはさまざまな力が備わっています。たとえば分析力。彼らはデータを扱うのが得意で、それを意思決定に生かすことが可能。またデータの弱点もわかっているため、いつまでも分析を続けようとはしない。データに判断させるのはかまわないけれども、それに振り回されるのはやめようと考える知性を備えているということです。

またビジネス感覚にも優れ、専門知識をプロダクトの優位性や事業の成功と結びつけて考えることができ、そのすべてが重要であることを理解しているといいます。そして、競争心も旺盛。成功に不可欠なものとしてはイノベーションばかりがクローズアップされがちですが、彼らは猛烈な努力も欠かさないということ。頂点を目差す意欲にあふれ、それが朝9時から夕方5時の勤務では成し遂げられないということを、スマート・クリエイティブはわかっているわけです。(36ページより)


自らが「パワー・ユーザー」である


また、どんな業界にいるかにかかわらず、誰よりもユーザー目線、あるいは消費者の視点から見ることができるのがスマート・クリエイティブ。たとえば、週末は愛車の調整に没頭する自動車デザイナー。あるいは自宅の設計を何度もやりなおすような建築家。つまりは興味の対象と真正面から向き合う姿勢の持ち主であるということ。

だから必要に応じて、カメレオンのように視点を使い分けることが可能、スマート・クリエイティブから消火ホースのように、本当の意味で斬新なアイデアがほとばしり出るのはそのせいだといいます。加えて他の人とはまったく違う視点があるので、ときには本来の自分とも違う視点に立つことが可能。そして好奇心旺盛なため常に疑問を抱き、決して現状に満足せず、常に問題を見つけて解決しようとし、それができるのは自分しかいないと確信しているのだとか。それが傲慢に見えることもあるけれど、リスクをいとわない。失敗を恐れない。なぜなら、失敗からは常に大切なことを学べると信じているから。あるいは途方もない自信家で、たとえ失敗しても、絶対に立ちなおり、次は成功できると思っているのだそうです。(36ページより)


主体性に基づいて行動する


彼らは自発的。指示を与えられるのを松のではなく、自らの主体性に基づいて行動するタイプ。さらには、あらゆる可能性に対してオープン。自由に他者と協力し、アイデアや分析を、(誰がそれを口にしたかではなく)それ自体の室に基づいて評価するということ。

そして、細かい点にまで注意が行き届くところも特徴のひとつ。集中力を切らすことなく、どんな細かいことでさえもおぼえているといいます。注目すべきは、それが勉強して記憶するからではなく、「自分にとって重要だから、すべてを知り尽くしている」こと。ちなみにコミュニケーション能力も高く、一対一でも集団の前で話すときも、話がおもしろく、センスがよくてカリスマ性すら感じさせるそうです。(37ページより)

「すべてのスマート・クリエイティブがこうした特徴を全部備えているわけではないし、実際そんな人間は数えるほどしかいない」とはいうものの、これらの特徴を多く揃えた人材が豊富にいるからこそ、グーグルの成功はあったのでしょう。ただし、これはグーグルだけにあてはまることではないはず。事実、序章には次のような一文も出てきます。


ありがたいことに、スマート・クリエイティブはどこにでもいる。(中略)どんな年にも学校にもいる。社会階層や年齢、性別も関係ない。たいていの企業、非営利組織や政府にもいる。テクノロジーのもたらすツールを使って価値あることをしたいという、意欲と能力のある、あらゆる世代の志の高い人たちだ。(38ページより)


その共通点は、努力をいとわず、従来の常識的方法に疑問を持ち、新しい方法を試すことに積極的であること。スマート・クリエイティブが大きな影響を持ち得るのは、こうした理由があるからだといいます。が、だとすれば本書に記されたグーグルの考え方も、さまざまな分野に応用できるでしょう。



なお、本書の刊行を記念してエリック・シュミット&ジョナサン・ローゼンバーグ両氏が来日。11月4日に特別フォーラム「インターネットの未来と私たちの働き方」を開催するそうです。またとない機会だと思いますので、本書を読んで興味を持った方は参加してみてはいかがでしょうか。


(印南敦史)

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