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堀込泰三堀込泰三  - ,  08:00 PM

退職、起業、困窮...ビジネス立ち上げのツラさを経験した私が、会社を辞める前に問うべきだった5つの質問

退職、起業、困窮...ビジネス立ち上げのツラさを経験した私が、会社を辞める前に問うべきだった5つの質問

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会社員時代の私の仕事は、求人誌の誌面ではとても魅力的に見えました。高給で、世界中を回れる"素晴らしき"お仕事。でも、現実はそんなに甘くありませんでした。とてつもないほどの苦労と制約にさいなまれた私は、やがて歯車からの脱却を望むようになりました。いつか独立したい。そう思いながらも、独立について考える余裕はありませんでした。


日曜日の夜、携帯電話にメールが届きます。その週に私が向かう目的地とクライアントが告げられるのです(ちなみにその会社は、世界3大コンサルティングファームの1つです)。


明朝5時のフライトで、ローマからニューヨークに飛ぶように。


人生のすべてが、スーツケースにパッキングされていました。あらゆるモノやヒトを排除した、"素晴らしき"コンサルティングライフ。毎日向かい合うのは、エクセルシートだけ。それこそが、トップビジネススクールで優秀な人々が理想として教え込まれてきた、社畜人生なのです。

ほんの数時間の睡眠を済ませ、ハイヤーでローマの空港へ。ニューヨーク行きの"素晴らしき"フライトは、もちろんビジネスクラス。到着と同時に、"素晴らしき"5つ星ホテルにチェックイン。と思ったら、すぐにクライアントのオフィスへ移動。え、給料? もちろん、"素晴らしき"額でしたよ。業界でもトップクラスの高給をうたう会社でしたから。ね、うらやましいでしょ?

でも私は、そんな"素晴らしき"コンサルティングライフに嫌気がさしてしまったんです。もう、こんなクソみたいな人生耐えられないってね。そこである日、両親に電話をしました。


今日、仕事辞めたよ。起業しようと思ってる。


母は、今にも心臓発作を起こしそうでした。完璧主義者の母は、私をトップビジネススクールに入れ、優秀な成績を収めさせることに成功したと思っていたのでしょう。自慢の息子が会社を辞めるなんてことは、あってはならないことだったのです。

なんとか母をなだめようとしましたが、無理でした。


俺はこの仕事が嫌いなんだ。同僚はみんな、ハッピーなふりをしている。ハッピーになる薬でも飲んでるんじゃなかろうか。毎日たったの3、4時間しか寝られやしない。約束されていたはずのメリットなんてどこへやら。知ってるだろ、あの"素晴らしき"5つ星ホテル。せっかくそこに泊まったって、20時間も働いてりゃ楽しむ時間なんてどこにもない。あのホテル、"素晴らしき"朝食が売りなんだってさ。でも、食べる時間なんてどこにある? "素晴らしき"ランチ? ディナー? エクセルシートを眺めながら、サンドイッチをパクつくのがいいところだよ。

そうそう、ビジネスクラスに乗っても、シャンパンを楽しむことなんて皆無だよ。ずっと、エクセルシートを眺めてる。"素晴らしき"給料? 1セントだって使う時間がないよ。

こんな人生、もうまっぴらだよ。こんなの負け組だ。最近、彼女にすら会ってない。もう、自分をだますことはやめようと思う。独立して、会社を興すんだ


両親は、堅実な公務員として9時~5時の仕事を定年まで勤め上げた人たちです。起業とは無縁の人生を送ってきた両親に、私のシチュエーションを説明するのが難しいことぐらい、わかっていました。でも、熱意だけは伝えられたかな。そう思っていた翌朝、母からかかってきた電話は、私の予想をはるかに超えるものでした。


それであんた、ビジネスはどうなんだい? ちっとは成長したかい?


どんなに言葉を尽くしても、1日でビジネスを成長させることはできないことを、納得させることはできませんでした。


パートナー、友達、社会人サークル


幸いガールフレンドは私の夢を理解してくれていたので、次は"素晴らしき"企業戦士としてひたすら上を目指す友人たちに、退職のニュースを伝えることにしました。

思い付く限りの友達に、会社を辞めてスタートアップの夢を追うと伝えました。すると、一部の友達は私の前から去っていきました。きっと、私が「素晴らしき」仕事をあまりにもあっさり辞めてしまったので、不審に思ったのでしょう。確かにあの仕事は、安定をもたらしてくれるいい仕事であったのは間違いありません。でも、満足は得られなかった。私は、あの仕事ではハッピーになれなかったのです。

その他の友達は、理解を示してくれました。でも、彼らとの関係にも、変化が生じ始めていました。やがて私は、社交的な集まりに参加しなくなりました。

彼らに会うたびに、「それで、ビジネスはどうなんだい? 次のザッカーバーグになるんだろ?」とか、「おー、我らが誇る起業家よ。そろそろ莫大な投資が舞い込むんだって?」といった、おなじみの質問が繰り返されます。それに対し、これといった報告もできない自分に、もどかしさを感じていました。

スタートアップを興して経営することは、長い道のりです。私は、他人の目を気にするあまり、その長い道中ずっと、自分にプレッシャーばかりをかけていたのです。

人と会うのを避けていたため、日に日に孤独感は増すばかり。だんだん気持ちが鬱屈していきます。周囲の友達が想像するほどにはビジネスは進みません。いちいち、「FacebookやTwitterがあそこまでになるには何年もの歳月がかかったんだぞ」と説明するのに辟易していました。

唯一、居心地がよかったのは、起業仲間と一緒にいる空間でした。お互いの気苦労が、手に取るようにわかるのです。


カネ・カネ・カネ


社会的プレッシャーや孤独だけでは物足りないとばかりに、私はすべてのストレスの元凶にぶち当たりました。お金が、思っていたよりもずっと速くなくなっていったのです。

そのような状況は、私の生産性と判断力を奪いました。パニックのあまり、早くお金を作らねばと、先を急いでしまったのです。

やがて、ペットボトルの水も買えなくなり、彼女に小銭をせびるようになりました。まさかこの自分に、そんな人生の浮き沈みが訪れるなんて、微塵も想像していませんでした。


現在


あれから2年が過ぎました。私は今、プーケットの美しいリゾートホテルで、カクテルを片手にこの記事を書いています。決して悪い状況ではないにせよ、億万長者になれたわけでもありません。

とはいえ、ようやく安定収入を得られるようになった私は、世界を旅しながら働くというスタイルを実現できています。

それにしても、ツラい道のりでした。もう少し考えてから会社を辞めていたら、こんな苦労に見舞われずに済んだのに。そこで、これから起業を考えている人に、一歩を踏み出す前に自問しておいた方がいい、5つの質問をお伝えしたいと思います。


1. 社会的プレッシャーに対する心の準備はできているか?


起業とは無縁の人生を送っている家族や友達は、あなたがこれからやろうとしていることを完全には理解してくれません。あなたはきっと、そんな人たちからの強いプレッシャーを受けることになります。

私は、他人の目を気にしすぎていました。それが精神的な負担になるほどに。

早く皆に成功をアナウンスしたい一心で、自分にいっそう厳しくするようになりました。たんなる自意識過剰だったと気がつくまでは。

あなただって、誰かのFacebookに「いいね!」するとき、何秒も読んでいないことがほとんどでしょう。こんなに騒がしい世の中で、あなたのやっていることなんか、本当は誰も気にしていないのです

他人の目を気にするのは時間の無駄です。そんな暇があったら、自分のスタートアップに集中しましょう。


2. 独り身か、究極に理解のあるパートナーがいるか?


歳とともに、友達や家族と過ごす時間よりも、パートナーと過ごす時間が増えてきます。私の彼女はとても理解があったのでラッキーでしたが、多くの起業家が、非常につらい選択を余儀なくされているようです。

ビジネスを営むことは、想像よりもずっと厳しいものでした。数えきれないほどの出来事が、あなたの心を乱します。そしてそのことを本当に理解してくれる人は、パートナーも含めて1人もいません。

独り身でないなら、パートナーには、あなたの心が何千マイルも遠いところに行ってしまうことを理解してもらいましょう。軽いキスをする気分にすらならないことも普通です。この距離は、決して相手のせいではないことを説明しなければなりません。さまざまな考えに、没頭しすぎているだけなのだと。


3. 少なくとも1年分のお金はあるか?


あると答えたあなた。いま思い付いた金額の3倍ぐらいを用意しておきましょう。お金は、想像を絶する速さでなくなっていきます。起業には、思いもよらないコストがかかるのです。会計士や弁護士の力を借りることもあれば、機械が故障することもあります。これらの費用が、どんどんかさんでいきます。

狭い部屋に引っ越し、食事もろくに食べられず、1セントコインを数える日々...。そんな、かつてないほどの貧乏生活も想定しておいてください

現金が底を尽きる直前の数カ月は、本当にきついです。プレッシャーが指数関数的に増していくのです。あの頃の私は、マトモに眠ることすらできませんでした。

成功はゆっくりやってきますが、お金はあっという間になくなります。お金はスマートに、最初から計画的に使いましょう。


4. 睡眠不足に耐えられるか?


企業のコンサルティングワールドから脱却した私は、好きな時に好きなように働くという夢を実現したつもりでいました。Lori Greiner氏によるこの言葉を知るまでは...。


起業家とは、週80時間勤務を望み、週40時間勤務を拒む人たちだ


夜中に、何度も目を覚ますことになります。最初のころは、自分のアイデアに興奮して、朝まで待てないことがよくありました。

それから、だんだんエスカレートしていきました。自分のアイデアに突き動かされるあまり、働きすぎるようになったのです。でも、不思議なことに、遅くまで働いてからベッドに行くと、なかなか眠れません。自分でも、睡眠の質が落ちているのがわかりました。

その結果、1週間のうち丸2日か3日は、生産性がほぼゼロに落ちるようになりました。

億万長者になった起業家のニュースに踊らされてはいけません。成功の陰には、多大なる痛み、眠れない夜、繰り返される拒絶と失敗があったはずです

成功への道のりは、果てしなく長いもの。長すぎて、健康を損なうことも少なくないのです。


5. 自分にとっての成功の定義とは?


人生の優先順位は、人それぞれに異なります。お金が最優先の人もいれば、ワークライフバランスが最優先の人もいるでしょう。つまり、成功の定義も人それぞれなのです。

成功の定義によって、起業の難しさも変わってきます。お金が最優先なら、道のりはツラいものになるでしょう。

こんな名言があります。


旅に終わりがあるのはいいことだ。だが、けっきょく大切なのは、旅そのものなのだ。


成功を収めるためには、必ずしも数百万ドルの投資を調達する必要はありません。そんな人は、何百万人に1人しか存在しません。

一方で、自力でスタートアップを継続し、裕福な生活を維持している人はたくさんいます。そんな彼らでさえ、テックニュースのトップに掲載されることはありません。

どんなにツラく長い道のりでも、楽しみながら、情熱を追い続けてください。Tony Gaskin氏の言葉が、そのことを見事に表現しています。


自分の夢をあきらめたら、雇われて誰かの夢を手伝うしかない


How quitting my corporate job for my startup dream f*cked my life up|Medium

Ali Mese(原文/訳:堀込泰三)
Photo by Shutterstock.

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