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yamasakiyamasaki  - ,,  06:00 PM

自社株を買うときの心理的トラップに注意せよ~マネーハック心理学22

自社株を買うときの心理的トラップに注意せよ~マネーハック心理学22

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自社株を買っていたら上場の際に大金持ち、なんて夢がかなうまえに気がついたら自分の会社の社長(社員ゼロ)になっていたFP山崎(@yam_syun)です。お金の前ではついカッとなってしまったり、非合理的な行動をとってしまう我々の心理を解き明かす本連載「マネーハック心理学」。今回は社内持ち株会の話です。


会社員は自社株を買うチャンスがいくつかある


ちょっとした規模の会社に勤めていると、「社員持ち株会のご案内」のような資料が回覧されてきたり、メールが送られてくることがあります。所定の期間に申し込むと、給与や賞与の一部から自分の会社の株を買ったことになる仕組みです。

持ち株会の場合、毎月あるいはボーナスごとに一定額での買い付けを指定することができます。仮に実際の株価が50万円であっても、毎月数千円や数万円から購入することができ(株価と案分計算して、その何パーセント分を購入したとみなす)、満額に達したら一口の株を保有することになります。

株は「株価×単位株数」が購入単位なので、5千円の株と思っていても10株単位なら5万円が必要です。1万円ずつ5カ月貯めて1口買うよりも、毎月1万円で20%ずつ買ったことにして、5カ月後に1口(10株保有)になるほうが堅実に株を買い続けることができます(※株価が変わらなかった場合の例。実際には株価が変動するのでその都度の株価で購入量が変動する)。

あるいはストックオプション制度があり、自社の株を割安で購入する権利を与えられることがあります。(株そのものをくれる場合と、自腹を切って買う場合がある)。

自分の会社の株を買う、というのはなかなか難しい判断です。好きな会社だから買いたい、という人もいるでしょう。愛社精神を試されているようでイヤだが拒否できない、という人もいます。社株投資を行う場合は、常に危うさがつきまとうことを自覚する必要があります。もちろん、非合理的な面で、です。


よく知っている=情が移っている恐れ


自社株投資のメリットは、自社の動向については社員である自分はよく理解しているため、知らない会社に投資するより適切な投資判断が下しやすいことや、自分が仕事をがんばることで株価もあがればWin-WInになり得ることなどがあげられます。

しかし、これは危うさもあります。そもそも、自分の会社を客観的に評価できるか、ということです。

行動ファイナンスで重要な研究ファクターのひとつとして「バイアス(偏り)」があります。本来あるべき姿ではなく、現状をベースに判断してしまう「現状維持バイアス」などは個人が陥る大きなトラップのひとつです。

自社株への投資判断においても「バイアス」が生じます。それは「ひいき目」で見てしまうことです。人は愛着のあるものについてどうしても判官びいきをしてしまいます。これはなかなか避けがたい習性ですが、投資となると話は別です。ひいきの引き倒しのように自社株を買った最悪のケースは山一証券廃業のときで、社員は自分のお金をつぎ込んで自社株を買っていたそうです。これ以上は下がるはずがないので、嵐が過ぎれば大もうけ...となるどころか財産は値下がりし、最後はまさに紙くずと化してしまいました。

倒産は極端な例としても、購入時点の株価より、売却時点の株価が下がっていたとき、会社はあなたを助けてはくれません。「ひいき目」や「愛社精神」は何の経済的補てんにはならないのです。


自社株の最悪のリスクは「財産も仕事もなくす」こと


先の山一証券の例は、自社株投資についての最悪のリスクを示しています。財産を失ったのはもちろんですが、同時に仕事も失っている状態であり、まさにふんだりけったりの状態に陥っているからです。

アメリカのエンロン社の例では、退職後の財産として社員が401kで積み立てていた資産の多くが自社株であったため、年金生活者も含めて大きなダメージを受けました。これは日本の山一証券と同じようなことがアメリカでも起きた事例です。私たちはこうした状態は避けなければなりません。

この手のケースで洒落にならないのは「給与はもらえなくなる(未払い分も含めて)」「退職金ももらえない可能性が高い」「就職活動をあわててやらなくちゃいけない」という点です。持ち株会どころか被害は拡大し、大騒ぎです(唯一の救いは雇用保険はすぐもらえることです)。

最悪の事態が起こらないよう、今すぐ取れる対策は「財産のすべてが自社株」ということは絶対に回避することです。毎月の積立額を2カ所に分けるだけでこれは回避できます。定期預金を毎月5000円積み立てて、自社株を毎月5000円積立購入するだけで、自社株の割合は財産の5割に抑えられます。

しかし、株価の上昇と、手元の現金の取り崩しにより、多くの場合自社株のウエートは上昇していきます。次に考えるべきは、自社株保有額の解約(つまり現金化)を適宜行うことです。最近ではネット証券の仕組みと一体化しており、自社株の保有割合をすぐ確認できる例が増えていますし、そうでない場合も定期的に通知がなされるはずです。

自分なりに「自社株保有とそれ以外の資産保有」の割合はイメージしておき、自社株割合が超えた場合は、部分的に売っていくことを考えたいものです。割合は自由に決めればいいですが、一般論として5割を超えたら多すぎるかな、という印象です。

持ち株会の持ち分を部分的に売る場合は、単位株ごとに証券会社の証券口座に移したあとで、売却注文を出すことになります(なお、自社株の売買についてはインサイダーの問題があるため、一定の制約が課せられます。詳しくは証券会社に確認してください)。


自社株保有はやってもいいが、ほどほどに


結論をいえば、自社株投資は悪いことばかりではありません。もし、社内持ち株会に奨励金などの制度があって、「1000円出すと会社が100円乗せて1100円の株を買ったことにしてくれる」といった仕組みがあるならば、最初から10%稼いだようなもので、これを利用しない手はありません(なお、こうした奨励金は給与と同じで税金がかかる)。

また、給与が銀行口座に振り込まれる前に、半強制的に積み立てられることで資産形成が進むことは間違いありません。仮に株価が下がろうとも、お酒を飲んだりムダづかいしてカネが消えることに比べれば、確実に残るからです。

最近では自社株を売却する手続きがネットで完結する例も増えており、機動的な売却は容易になっています。かつては人事部などに書類を回すために上司のハンコが必要なこともありましたが、自社株積立を証券会社にアウトソースしており、売買も比較的自由に行える例が増えているからです。
この場合、「売りにくくする心理的バイアス(=上司の顔色を気にする)」がひとつ取り除かれていることになるため、株価がやたらと上昇しているラッキーな時期には気にせず利益確定をかけたりすることも可能になってきます(その次は、愛社精神と「もっと上がるだろうから売るのは待機しよう心理」と戦うことになりますが、愛社精神は利益を生まない、ということは常に心に銘記しておきましょう)。

社内持ち株会は、初めての株式投資のきっかけにもなります(証券口座をセットで開設することもメリット)。株に興味がある人の第一歩として、無理のない範囲でやってみてはどうでしょうか。

...あ、でも、「上司の目が気になるから」とかビクついた理由なら、やらないほうがいいと思いますよ。たぶん、そういう人は売るべきときにも周囲の目を気にして売れませんからね。

(山崎俊輔)
Photo by Shutterstock.

  • ,, - By ライフハッカー編集部LIKE

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