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ライフハッカー編集部  - ,  08:00 PM

名言「人間の問題はすべて、部屋で1人静かに座っていられないことに由来する」を脳科学的に分析

名言「人間の問題はすべて、部屋で1人静かに座っていられないことに由来する」を脳科学的に分析

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「1人きりになって考え込むくらいだったら、とにかく何かをしたい」と思う性質が人にはあるようで、この点は複数の研究でも明らかになっています。「何もしないでいるより、行動を起こすほうが良い」という考え方は、最近は特に顕著ですが、実は、人間がもともと持つ性質に基づくものものであり、新しい傾向というわけではありません。

とはいえ、私たち人間が情報や体験を読み解き、新たな洞察やアイデアに思い至るには、一見何もしてないように見える時間、内省や空想が必要です


どうやら人間にとっては、「自分の内面」のほうが、「ほかの人」よりも忌み嫌うべき対象であるようです。誰も彼も、いつも何かに没頭し、楽しんでいなければならないかのように見えます。「Netflix」でエンターテインメントを楽しんだり携帯電話をいじったりする時間つぶしから、いつも何かを「やって」いなければならないという不自然とも言える思い込みまで、実にさまざまです。生産性を上げ、人付き合いを良くし、忙しくしていなくてはならない! というわけです。まるでそれが、人生のすべてを決定づけるかのように。

先ほども述べたように、何もしないより行動を起こすほうが良いという考え方は、最近の傾向ではなく、スマートフォンやツイッターの普及によってさらに一般化しているだけです。フランスの数学者で哲学者のブレーズ・パスカルが、1670年に刊行された著書『パンセ』の中でこう綴っています。「人間の問題はすべて、部屋の中に1人で静かに座っていられないことに由来する」。

確かにパスカルの言う通りです。自らの内面を見つめ、自分の頭で考えをめぐらせるのを忌み嫌っていると、私たち人間の思考や想像、学習、生活様式、ひいてはその人の人格に至るまで、深刻な影響が引き起こされることでしょう。


ただ考えるより行動を起こしたくなる人間の性質:実験結果


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心理学者のTimothy Wilson氏の研究により、人が1人きりでじっくり考えることをどれだけ避けているかが明らかになっています。この一連の研究では、被験者は何も持たずに空っぽの部屋に入り、最長15分間、自分の頭の中にある考えだけで楽しむよう促されます。大部分の被験者は、この体験を楽しいとは受け止めませんでした。そしてその割合は、Wilson氏をはじめとする研究チームを驚嘆させるほど高いものでした。

The Atlantic」の記事でWilson氏は、この課題がそれほど難しいとは思いもしなかったと述べています。「私たちの巨大な頭脳にはさまざまな楽しい思い出がたっぷりとストックされていますし、空想を作り出す能力も備わっています。ですから、ほんの数分ほどの時間、頭の中の考えだけで楽しむのがそれほどつらいはずがないだろうと思っていました。私たちは研究を続けていきましたが、その中でわかったのは、全員とは言わないまでも多くの人にとっては、これがかなりつらい体験だということです」。

研究チームは、場所を変える、楽しむためのきっかけを与える、より幅広い層の人を被験者にするなど、条件をさまざま変えて11のパターンを試し、実験条件に漏れがないかを確かめました。しかし、それでも実験結果は「人はただ考えるよりも行動を好む」という結論を示し続けました。

実際、15分間を1人きりで過ごすのに耐えられなくなり、電気ショックを受ける道を選んだ人も多かったそうです。1人きりで考えている時間を避ける方法として、「ボタンを押して自らに電気ショックを与える」という選択肢を設けた実験では、驚くほど多くの割合の人が、自分にショックを与えはじめたのです(この傾向は特に男性に顕著で、67%が自らボタンを押しました。一方、女性の場合は25%でした)。不愉快な行為でさえも、何も行動できないよりマシなのです。

こうした被験者は、実験の最初の段階では、「電気ショックを避けるためならお金を払っても良い」と回答していました。さらにこの実験の目的は、「頭の中の考えのみで自分を楽しませる点にある」との詳しい説明も受けていたのです。それなのにただ考えているだけなのはイヤだという気持ちが高じると、自らに電気ショックを与えるほうがマシだと考えてしまう人も出てきたわけです。


何もしていない時の脳の驚くべき能力


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▲ハイライト表示されているのは、デフォルト・モード・ネットワーク活動に関連する脳の領域


1人でただ静かに座っていられないと、何が問題なのでしょうか。それは、内面を見つめている時の思考こそが人間を形作っているからです。

このような内向きの思考は、デフォルト・モード処理と呼ばれ、これが脳にとってはデフォルトの安静状態となります。とはいえ、神経科学者のMary Helen Immordino-Yang氏が包括的な研究レビューで解説しているように、安静状態だからといって、脳が何もしていないわけではありません。脳はこうしたデフォルト処理モードを用いて、「自己認識や内省を深め、個人的な記憶を思い出し、未来を想像し、その人を取り巻く状況がほかの人に与える心理的影響についてさまざまな感情を味わい、倫理的な判断を形成する」のだそうです。

脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)は驚くほど有益な洞察を生み出すとともに、社会的、感情的、倫理的に深い意味を持つ、より高レベルの抽象的な処理を行っているわけです。私たちが自分についての理解を深め、体験から意義を引きせるのも、このDMNのおかげなのです。そうであれば私たちはなぜ、こうした貴重な脳の活動を、予定ではちきれそうなスケジュールや、ゲーム『キャンディークラッシュ』のもう1ラウンド、さらには電気ショックといったものと簡単に引き替えてしまうのでしょう? そんな選択はとても正当化できそうにありません。


考える自由を手に入れるには


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私たちにはもっとオフタイムが必要です。外から絶え間なく押し寄せる、注意をそらす物事や要求に意識を向けずに済む自由と場所がなければなりません。私たち人間が情報や体験を読み解き、新たな洞察やアイデアに思い至るには、何もしない時間、空想、内省が必要です。

もっとも、「ただ考えているだけ」の時間を重視する考え方は、特に仕事の場では、不真面目と捉えられ、リスクの高い行為とさえ思われがちです。ただ考えている人というのは、怠けていて、何もしていないように見えるからです。とはいえ、従業員の自由に任せることを方針にしている上役なら、部下が自分に関わる物事をコントロールし、自分で決断したいと思う心情を理解しているでしょう。こうした理解を行動だけでなく、人の思考にまで広げてみてください。

デフォルト・モード処理や内省を促すための方法は、瞑想、積極的に歩く、昼寝をするなど、いくつかあります。仕事の場なら、以下のようなことから初めてみてはどうでしょうか:


  • オープンなオフィス空間を避ける:仕事環境を選べる立場にない人もいるでしょう。また、オープンな空間で働くメリットについてはさまざまな意見があります。けれども、オープンなオフィスでは、雑音も多く、頻繁に邪魔も入ります。基本的に、1人で自分の思考に集中するのにはまったく適さない環境といえるでしょう。なんとかして1人で静かにいられる場所を見つける、あるいは権限がある場合はそうした場所を作るようおすすめします。
  • 考える時間を実際に設ける:先進的な企業では、「ハックデー」や、労働時間の一定の割合を個人のアイデアや探求に使って良いとする制度を設けています。3Mの革新的な製品、ポスト・イットも、ある研究員のふとした思いつきから生まれました。しかしこうした制度は、生産性向上を目指している場合がほとんどです。これをさらに一歩進め、部下を信頼している証として、労働時間の一定の割合を「何もしない時間」に充てても良いと明言してみましょう。その間は考えごとや空想、内省をするのに自由に使ってかまわないとするのです。従業員の側も、せっかくの昼休みを携帯端末でツイッターを読むのに費やしてはいけません。しっかり休み、考えることに向けましょう。これも大事な仕事の一部です。
  • あらかじめスケジュールに余裕を持たせる:理不尽な時間の制約といった、外部からのプレッシャーから解放される息抜きの場、そして(多少のオフタイムをとっても解雇されないという)安心感という2つの要素が必要です。これがないと、「ToDoリストの項目をこなす」より「考える時間」を優先させることは、かなり勇気のいる選択になってしまいます。
  • 「ノーミーティング」タイムを設ける:1日丸ごと、あるいは1日の特定の時間帯を「ミーティングを入れない時間」と決め、内面へと思いを馳せ、ゆったりとした時間を過ごせるようにします。その間、緊急ではない用事は、リアルタイムでのレスポンスが必要ない伝達手段を用い、対処するかどうかは本人の判断に任せましょう。


子どもが悪さをした時、良い子になるための方法を学ばせるために、「自分のしたことを反省しなさい」と言ってしばらくの間、部屋の隅で考えさせたりしますね。ということは、「ただ考えるだけ」という時間を、私たちは懲罰、大人版のおしおきだと受け止めているのでしょうか? 違和感があるかもしれませんが、これまでのやり方を変え、「素の自分に戻る」には、ある程度の規律や訓練が必要です。

コメディアンのルイスC.K.は、最初に紹介した何世紀も前のパスカルの述懐とも相通じる、こんな言葉を口にしています。「1人きりで、何もしないという能力を築かなければならない。携帯電話が奪っているのはまさにそれ、ただそこに座っている能力なんだ。それこそ人が人であるということなのにね」。

ひっきりなしに自分の外側に注意を払い、外からやってくるものを吸収し、忙しくしていたら、1人でじっくり考える時間を持つのは不可能です。自分自身の思考とのつながりが断たれてしまったら、自分が一体何者なのか、それすらもわからなくなってしまいますよ。


Why Curbing Your Fear of Being Alone Leads to Better Thinking|iDoneThis

Janet Choi(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)

  • ,,,, - By

    友清哲

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