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印南敦史印南敦史  - ,,,  07:30 AM

顧問のプロが伝えたかった、突き抜けている若手起業家の泥くさいストーリー

顧問のプロが伝えたかった、突き抜けている若手起業家の泥くさいストーリー

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日本人の生き方を変える7人の起業家 顧問のプロが選んだ志士達』(森部好樹著、日経BP社)の著者は、若手起業家と顧問契約を結び、社外顧問としてその企業の業績を伸ばすために尽力している人物。事業を成功させるための3要素は、「ファンディング(資金調達)」「オリジネーション(事業内容)」「ソリューション(販路・人脈)」で、「ソリューション」の部分にこそ自身の果たすべきものがあると考えているのだそうです。

旧日本興業銀行(現みずほ銀行)から現在の会社「ロッキングホース」代表に至るまでの間に多くのコネクションを築いてきたからこそ、「この人脈を若者のために使わない手はない」という思いに至ったという著者。そして、「彼らのおもしろさを独り占めするのはもったいない。日本はこんなにがんばっていて、突き抜けている若者がたくさんいる」ことを伝えるために、本書を執筆したのだそうです。

では、どんな若者が取り上げられているのでしょうか。7人のなかから、特に印象的だった2人の起業家のケースを引き出してみたいと思います。


中古住宅をリノベーションする「リノベる」の山下智弘氏


山下智弘氏が代表を務める「リノベる」は、中古住宅のリノベーションを支援するサイト「リノベる。」を運営している企業。中古マンションの購入者が、物件、内装デザイン、ローンを選んでかごに入れていき、会計し、セレクトショップ感覚でリノベーションできるワンストップサービスだそうです。

山下智弘氏が中古住宅流通の世界に足を踏み入れたきっかけになったのは、社会人として2社目に入った大手ゼネコンでの経験。仕事はデベロッパー(開発業者)の要望に応じた土地の仕入れだったそうですが、都市部にマンションを建てられるような条件のよい更地はほとんどなく、なんとしてでも好立地に住む人たちに立ち退いてもらう必要がありました。

とあるプロジェクトを担当した際に立ち退きの話をしに行くと、出てきた品のよい年配の女性の口から「このマンションはなくなった主人が買ってくれたもので、家族との思い出がたくさん詰まっています。だから絶対に立ち退きません」ということばが。しかし上司からは「それをなんとかするのが仕事なんだから、1週間以内に話をまとめてこい」と一喝されたのだといいます。

なんとか立ち退きの承諾を得ることができ、新しいマンションの完成後に現場を見に行くと、そこには立ち退きを拒否したあの女性の姿が。それを見たときに後悔の念だけが残り、やがて「まだ使える建物を活かすことを考えよう」という思いにつながったのだとか。それが「リノベる。」のベースになったというわけです。そして数々の失敗を重ねながらも、リノベるはいまなお急成長を続けているといいます。


私はよく社員に「失敗しろ」と言っています。失敗しなければ、サービスは革新されていきません。成功ばかりしている人には「最近、挑戦が足りないんじゃない?」という指導をすることもあります。10回のうち8回は失敗するくらいの勢いで、どんどんアイデアを出して試してほしいと思っています。(54ページより)


そう語る山下社長自身も、2013年の春に大きな失敗を経験しています。好調な業績に伴い、「人を増やすこと」だけを優先してスタッフを拡充したところ、ビジョンのない組織となって退職者が相次ぎ、採用前より人数が減ってしまったというのです。サービスの質も低下し、危機を乗り越えるために苦労したといいますが、自らそういう失敗を経験したからこそ、現在のことばに重みがあるのかもしれません。(36ページより)


日本の在宅介護を支える「茶話本舗」の藤田英明氏


藤田英明氏は、民家を活用した夜間対応型の小規模デイサービスを手がける、日本介護福祉グループ「茶話本舗」会長。幼いころからサッカーにのめり込み、日本代表を目指していたものの、半月板と膝を痛めて「人生最大の絶望感」を味わうことに。人生に希望を見出せず、自暴自棄になっていたとき、ある人から「世の中にはお前のことを必要としている人がたくさんいる。そのあり余った力を、お年寄りのために使ってみてはどうだ」と言われたことに衝撃を受け、22歳のとき「福祉屋介護などとは無縁だった」状態から特養(特別養護老人ホーム)で働きはじめたのだといいます。

1週間で挫折しそうになったものの、目の前の仕事を必死でこなすなか、希望もなく生きているお年寄りの多さに愕然とし、もっとサービスを上げなければと強く思うようになっていったのだとか。そして働きはじめてから5年経った2003年末に起業を決意し、現在の日本介護福祉グループを立ち上げたという流れです。

「茶話本舗」というグループ名に込められているのは、「お茶の間でこたつを囲みながらお茶を飲み、くつろげる空間を提供したいという思い。それは、多くの人が忘れかけているかもしれない、介護の本質といえるのではないでしょうか。しかも、そうした原点を守っているだけではありません。「仕事が大変なのに給料が安い」という介護のイメージを払拭すべく、社会貢献をしてやり甲斐を感じながらも、しっかり稼いで昇進・昇格していける、以下のようなキャリアパスを設けているのです。


1.「茶話介護大学」という名称で通年の研修プランを作成し、加盟企業も直営施設のスタッフも同じように受講できる仕組みをつくっている。
2.小規模施設を多数展開しているため、介護職で入った人が、次に生活相談員の資格を取って生活相談員になり、やがて施設長、エリアマネージャーになるなど、キャリアと給与が連動したかたちでステップアップしていける。


これらは、「儲からない」ことが常識だった介護の問題点を改善する斬新な発想だといえます。

ただしその過程では、不動産業者からの無理解、行政からの嫌がらせなど数々のハードルを越えなくてはならなかったといいます。にもかかわらずそれを可能にしたのは、次のような思いがあったからでした。


今の世の中に必要な仕組みなのだから、必ず受け入れられる日がくる。「諦めない」ことの大切さを、私は身に染みて知っていました。創業時に銀行から融資を取り付けた時も、断られ続けた末にやっと1軒目の民家が借りられた時も、諦めなかったからこそ、道が開けたのです。(76ページより)


信じる気持ちによって壁を越えていき、実積を積み上げていった姿勢には大きく共感できるものがあります。(66ページより)



この2つのケースからもわかるように、華やかに見られがちな起業の裏側には、泥くさいほどのストーリーがあることを本書は実感させてくれます。だからこそ、これから起業を考えている人には、とても参考になるはずだと思います。

(印南敦史)

  • ,, - By ライフハッカー編集部LIKE

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