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印南敦史  - ,,  07:30 AM

アイデアが枯れない頭に必要な「発想の3大原則」

アイデアが枯れない頭に必要な「発想の3大原則」

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アイデアが枯れない頭のつくり方』(高橋晋平著、阪急コミュニケーションズ)の著者は、2013年に先進的なソーシャル・イヴェントとして注目を集める「TEDxTokyo」に登壇し、プレゼンテーション「新しいアイデアのつくり方」によって高い評価を受けた人物。本書ではそんな立場から、アイデアを出すための手段を明かしているわけです。きょうは第2章、「アイデアを思いつく頭のつくり方」に焦点を当ててみたいと思います。


A×B=Cの公式


著者によればアイデア発想には3大原則があるそうで、その第一が「A×B=Cの公式」。すべてのアイデア(C)はA×Bから生まれるという考え方ですが、それについては以下を確認していただくとわかりやすいと思います。


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実際にはさまざまな技術や要素を、細かいたくさんの「A×B」としてつくることを繰り返して最終形にたどり着くのだとか。しかし最終形をシンプルに考えてみると、「A×B」で既存のものが少しずつかたちやコンセプトを変えていき、別の立派なアイデアとして完成されていることに気づくはずだといいます。

ここで大切なのは、最初からアイデアの質を求めてはいけないということ。なぜなら、スマートフォンやLINEのようなものすごいアイデアが、突然出てくるわけがないから。事実、いいアイデアを出そうとすることで、ほとんどの人はアイデアを出すことが苦手だと思い込み、考えるのが嫌になり、アイデアから遠ざかってしまうのだそうです。しかし、「まずは、簡単なA×Bができれば、誰でもアイデアパーソンです」と著者は主張しています。(36ページより)


アイデアは「質より量」


アイデア発想の3大原則の2番目は、アイデアは「量より質」ではなく、「質より量」であるというもの。人はアイデアをいくらでも出すことができ、アイデアの数を増やせば増やすほど、そのなかにいいアイデアが現れる確率が高まっていくといいます。つまりアイデアパーソンの実力は、「いかにいいアイデアをセンスよく考えられるか」ではなく、「いかに飽きずにくだらないアイデアをたくさん出し続けられるか」で決まるということ。

たとえばタレントオーディションが開催され、応募した100人のなかから最終的にグランプリが決まったとします。ここで100人から選び抜かれたグランプリは、完璧な100点満点ではないにせよ、確実にすごい存在。そして500人、1000人のなかから選ぶとなれば、グランプリのレベルはもっと高くなる。

母集団が大きければ大きいほど、いい選択肢がそのなかにある可能性が高いのは確実。量は、確実に質につながっていくという考え方です。だから、アイデアを考えろと言われたとき、3個考えるのと、1000個考えたなかから3個を選ぶのとをくらべれば、後者の方が絶対にいいアイデアをつくることができるというわけです。(41ページより)


ダメなアイデアから出す


さて、アイデア発想の3大原則の最後は、「まず、ダメなアイデアから出し始める」ということ。これは、著者がもっとも強く広めていきたい考え方でもあるといいます。

人は、悪いアイデアよりはいいアイデアを先に探そうとしてしまうもの。しかし仕事の世界では「なにが正解なのか」が非常に曖昧なので、「いいアイデアを考えなければ」という気持ちでアイデアを考えはじめることにはあまりメリットがないといいます。それどころか、アイデア出しのスピードやアイデアの量を落としてしまうことにつながり、よくないのだとか。だからこそ「アイデアは質より量である」に加え、そのアイデアの量を稼ぐために「まずダメなアイデアから先に考えはじめる」ことを徹底してほしいと著者は記しています。

ちなみに、そのメリットは次の2点。


【メリット1】すぐに1個目のアイデアを出せて、2個目、3個目へとつながっていく

いちばん悪いのは、アイデアがなにも考えられなくなり、頭のなかが真っ白になること。そうならないためには、なんでもいいから考える。意味や良し悪しは、まったく問わない方がいいそうです。まずアイデアの種をたくさんつくれば、そこから発想が自然に連鎖し、広がっていくというわけです。

【メリット2】ダメなアイデアが踏み台になる

ダメなアイデアがダメだとわかり、その理由付けもできていれば、それと比較し、いいアイデアは「いい」と認知される。ダメなアイデアを土台にせずして、いいアイデアは生まれないという考え方です。
(46ページより)


アイデアを出すとなると堅苦しく考えがちですが、これらからもわかるとおり、著者の考え方はいたってシンプル。だから画期的なアイデアが生み出せるのだということを、本書は再確認させてくれます。

(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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