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堀込泰三  - ,,,  09:00 PM

他人と違うやり方を恐れずに:クロスプラットフォームなメディア管理アプリ「Plex」開発秘話

他人と違うやり方を恐れずに:クロスプラットフォームなメディア管理アプリ「Plex」開発秘話

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そもそも「Plex」は、あらゆるデバイスからメディアをストリーミング配信するためのアプリでした。ところがこのところ、プラットフォームを選ばないメディア管理ツールとしての地位を確立しつつあります。

Plexは、iOSAndroidWindowsMacLinuxだけでなく、ChromecastやRokuほか、数多くのデバイスに対応しています。このユビキタス性のおかげで、いつでもどこへでも、動画や音楽を配信できるのです。ちなみに、Plexが最初に登場したのはXboxでした。

有名アプリの誕生にまつわる逸話を紹介する「Behind the App」シリーズ、今回は『Plex』の開発チームに、アプリの誕生秘話を聴きました。


── Plexのアイデアは何がきっかけで生まれたのでしょうか。あなた自身が直面していた問題の解決策としてなのか、それとも別のきっかけがあったのですか?


私たちが取り扱っている課題は、根本的にはずっと変わっていません。オンラインにはたくさんのメディアが存在しています。そこで、コンテンツを整理し、どこからでもアクセスできるようなシステムを追求してきました。


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── アイデアを思いついた後、次にした行動は何ですか?

そのころ私たちは旧式のXboxを使っていて、「XBMC」がメインのメディアセンターでした。初代Xboxは、HDビデオを再生するには力不足で、革新をもたらすことは難しいと思われていました。そこで私たちは、XBMCプロジェクトに参加することになったのです。まずは、OS Xへの移植に携わりました。具体的には、Mac miniです(Mac miniは、当時の小型ホームシアターとしてパーフェクトな存在でした)。


── なぜ、XBMCコミュニティを離れて自力でやっていくことを決めたのですか?

主な理由は、目標が大きく異なっていたことです。私たちの目標は、日々デバイスが増殖していく中で、自宅でも外でもメディアを一元管理できるロバストなサーバーを築くことでした。この包括的な目標を追求するためには、袂を分かつほうが双方にとっていいだろうと判断しました。

XBMCから離れたあとは、できるだけ多くのクライアントで動く、宇宙最高のメディアサーバーの構築に集中してきました。現在「Plex Media Server」は、Windows、Mac、Linux、FreeBSDのほか、多くのNASデバイス(Synology、QNAP、Netgear、Thecusなど)でも動きます。Plexクライアントは、メディアを消費するクライアントのほぼ全て(iOS、Android、Windows 8、Windows Phone 8、Roku、Samsung Smart TVs、Chromecast、Android TV、LG Smart TVs、OS X、Linuxほか多数)をサポートしています。Plexユーザーの素晴らしいコミュニティを作りたいという想いが、私たちのモチベーションになっています。


── ターゲットとするプラットフォームはどのように決定しましたか?

そのプラットフォームの潜在オーディエンス、開発に必要な工数、デベロッパーリソースの有無などを考慮して判断しています。Plexのコミュニティはインターネット上で最高のコミュニティであり、プラットフォームや機能の優先順位付けのガイドとして、いつも助けてもらっています。


── もっとも大変だった点は? それをどのようにして乗り越えましたか?

最大の障壁は、グローバルビジネスを展開する方法を見つけることでした。当社のような規模の会社がグローバルビジネスを維持するのは大きな課題でしたが、私たちはうまくやれると信じていました。その理由のひとつが、世界中から優秀な人材をひきつけられていること。当社の従業員の出身国は、12カ国を超えているのです! 私たちの辿り着いたビジネスモデルは、ほとんどの地域において魅力的なものだと思います。「Plex Pass」という配信オプションではフリーミアムモデルを採用しており、無料の範囲でPlexを楽しむもよし、追加料金を払ってナイスな最新機能を利用するもよしと、絶妙のバランスが保たれているのです。利用者からの反響も良く、Plexのユーザーは、文句なしで世界最高だと思います。


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── ローンチした時はどのような感じでしたか?

どのローンチのことでしょうか? これまで当社では、さまざまな商品・プラットフォームで、500以上のローンチを経験してきました。

とはいえ、何度経験しても、ローンチはエキサイティングです。そのひとつひとつが、私たちの長期目標に向けた小さな一歩なのですから。

いちばん興奮したのは、昨年のクリスマスイブの前日に実施したローンチです。ウェブサイトのフルモデルチェンジ、新しいサポートサイトの開設、Plex Webクライアントのローンチを行うと同時に、ドメインを「plexapp.com」から「plex.tv」に変更しました。その日のローンチはやや「エキサイティング」の度が過ぎたのですが、当社史上最大にインパクトの大きいローンチのひとつだったことは間違いありません。


── ユーザーの要求や批判にはどのように対応していますか?

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私たちは、できるだけ熱心に働くことと、優雅に失敗することを心がけています。

他のアプリとPlexの最大の違いは、コミュニティにあると思っています。Plexユーザーは、とても親切で、理解力があるのです。彼らと私たちの間には、ある種のスピリットが共有されています。彼らは、私たちがPlexの改善と拡張のために、毎日熱心に働いていることを知っています。私たちも、彼らからの要求や批判は理にかなっていることを知っているので、全力で対応します。

リソースには限りがありますが、自分たちが最大の批判者になることを心がけています。利用者の立場に立って利便性やクオリティを追求することで、新たなオーディエンスの獲得や、既存ユーザーのさらなる喜びにつなげていきたいです。この2つの目的は相反することがよくあります。例えば、Android用クライアントの開発に力を入れているのに、iOS版のバグ対応が遅れてしまえば、iOSユーザーからは不満の声が上がります。それでも私たちは、問題や欠陥が見つかった場合には、できるだけオープンにすることを心がけています。


── 現在は「新機能」と「既存機能」の開発に割く時間の比率はどれくらいですか?

偶然にも、年間を通してちょうど半々になっています。本当は「メディアを誰にとってもよりよいものに」を追求したいので、これは非常に厳しい選択です。でも、「ただ動く」ようにすることがどれほど重要かもわかっています。バランスを見極めるのは難しいですが、徐々に、新機能の追加と既存機能の品質改善の同時並行がうまくできるように成長していると思います。


──「Netflix」や「Hulu」のような大手と協力しながら、比較的小規模で独立してやっていくために、どのような工夫をしていますか?

当社は、いくつかの企業と素晴らしいパートナー関係を結んでいます。プラットフォームパートナー(Google、Microsoft、Apple、Roku、Samsung、LGなど)からNASおよびコンテンツパートナーに至るまで、多数のパートナーとの間で、共通のユーザーにスペシャルなものを提供したいという感覚が共有できています。非常に影響力の大きな人たちも、Plexを愛用してくれています。大企業との提携で得られるものは本当に大きいですね。それでいて市場の変化に機敏に対応できるのが、小規模であることの利点です。


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── 同じような試みをしようとしている人に、どのようなアドバイスを送りますか?

1. 好きなことから始めよう

創業当時、これは趣味なのかビジネスなのか、自分たちでも判断がつきませんでした。それが堅調なビジネスになったのですから、私たちはラッキーだったのかもしれません。いずれにしても、やっていることが好きじゃなかったら、とてもここまでは来れなかったと思います。


2. 素晴らしいコミュニティの構築に注力すべし

Plexを成長させてくれたのは、文句なしでユーザーの皆さんです。コミュニティがなければ、Plexは成功していなかったでしょうし、これほどまでに楽しいアプリになることもなかったでしょう。


3. できるだけ多くのことに対応すべし

当社では、開発者全員が、ユーザーと定期的にかかわりながら問題を解決します。お客様のサポートと満足度の問題対応に勝るものはありません。全員を助けることは不可能ですが、できないふりをしていては、問題の核心に迫ることができず、解決に至ることはないでしょう。


4. 他人と違うやり方を恐れない

何かを作る方法に正解はありません。他人から見たらひどいと思われるようなこともたくさんやってきましたが、けっきょくPlexにとっては正しかったのです。


5. 楽しむこと

人生は短いです。つまらないプロジェクトで人生を台無しにしないでください。


Andy Orin(原文/訳:堀込泰三)

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    香川博人

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