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yamasaki  -   06:00 PM

投資においては、新品より中古のほうがいい~マネーハック心理学21

投資においては、新品より中古のほうがいい~マネーハック心理学21

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こんにちは、FP山崎(@yam_syun)です。人間の投資行動はえてして非合理であることを解き明かす学問、行動ファイナンスのエッセンスを活用しながら、私たちのお金の問題をカイゼンしようとする連載「マネーハック心理学」。今回のテーマは「新品より中古のほうがいいかも」です。


新商品は基本的にうれしいが、投資ではどうか


新商品を買おうとするのはとても楽しいことです。まだ他の誰も持っていないアイテムを自分の所有物とすることで、優越感が得られ自己満足に浸ることができます。

近年では中古のマーケットも成熟しており、新品ではなく中古で欲しい商品を手に入れることもできます。しかし、中古の場合、汚れがついていたり故障のリスクが高まることから新品を原則としている人も多いと思います。日常の消費については「新品優先」もいいのでしょうが、投資においてはどうでしょうか。実は投資においては新品は要注意なのです。


新商品はPRは積極的だが実績皆無


投資商品において新商品は日々増えています。投資信託などでは新商品のPRのために積極的なプロモーションが行われます。広告であったり営業展開だったりが行われ、たくさんの顧客のもとへ情報提供が行われます。

新商品の常として美辞麗句が連ねられ、格好いいパンフレットが作成されます。紙も上質、フルカラーの美しい資料です。これを読む限り、好調な運用間違いなしというイメージが伝わってきます。

しかし冷静に考えれば、どんなに営業が熱心であったとしても、実際の運用はまだ行われていませんし、実際の運用を行う人の能力(があるとして)を推し量ることを営業の情熱量で評価することは無関係のはずです。

しかし私たちは「新商品として設定するのだから、力を入れて稼いでくれるだろう」とか考えて、つい新商品を買ってしまったりします。


投資に「型落ち」「中古」は関係ない


家電などでは新製品がでると旧機種が値下がりします。いわゆる「型落ち」です。とはいっても機能が落ちることはほとんどなく、何年も使う耐久消費財で型落ちを買うことは賢い買い物術のひとつです。しかし新商品は新機能がついていることもあります。書籍やゲームソフトなどでは中古品のマーケットがあって、安く買えることがあります(逆にレアなものが値上がりすることもある)。こちらは同じ内容ですから、汚れや傷みがなければ安い方が買いたくなります。

投資においてはどうでしょうか。

まず「中古だから投資の質が悪くなる」ということはありません。誰かが保有していた株式を買い取って自分の保有としたとき、株価が下がったとしてもそれは何か企業価値が下がるニュースのせいであり、中古であるからではありません。劣化したわけではないのです。

「型落ち」の概念もほとんどありません。何年も運用を行うA投信が飽きられてきたからと、ほとんど同じ運用を行うB投信を発売することがありますが、これは売り手の都合であって、新商品が出たので古いA投信が値崩れすることはありません。なぜなら、古い投資信託となってもその投資信託が投資している株式や債券などが劣化するわけではないからです。もし古い投信の価値が下がるとしたら、それは投資しているたくさんの株式の株価が下がる場合です。型落ちだから下がることはないのです。

むしろベテランの投資信託のほうが運用成績も長期に遡って確認することができ、むしろ安定的ということもあります。運用の方針どおり運用の実績が伴っているか確認することも簡単にできますし、(皮肉なことに)古い商品は手数料も安く、新商品はしばしば割高です。


ヒューリスティックな判断が新商品を過剰評価する


行動ファイナンスでは「ヒューリスティック」というおもしろいテーマがあります。私たちが経験則にもとづいて典型的な答えを作り出してしまう現象のことです。

工業製品の「新商品」は、過去に販売されたものより良質、高機能になるのが当たり前なので、投資商品も同じだと考えてしまいます。すでに述べたとおり、これは関係ありません。あるいは、新しい投資商品の運用方針のとおり運用した場合のシミュレーション結果が高パフォーマンスであったと示されると、まだ運用が始まっていないのに、高利回りが確保できるように類推してしまいます(延長類推)。これも保証の限りではありません。

たくさんの広告やプロモーションを見ると優れた商品であるかのように思ってしまいますが、投資において将来の成功を保証はしてくれません。しかし私たちは祝祭のムードに触れると気分が盛り上がって、財布をゆるめてしまうのです。営業マンは、新商品については販売成績にインセンティブがつくことがあり、熱心に営業してくることがあっても、これもまた将来の成績とはまったく無関係です。

ほとんどの場合、「新商品がよい」と断定できることはありません。むしろベテランの商品を評価したほうがいいのです。


あえて「新品」がいい投資を考えると


最後に「新品」の投資があえていい場合を少し考えてみます。

IPO、つまり新規上場を行う企業の株式については希少感が生じることから、冷静な企業評価以上に買われ、激しく値上がりすることがあります。IPOの株式については抽選で得られるため、なかなか手に入りませんが、「上がりすぎのピーク」はどのあたりか見分ける自信があれば「新品がいい投資」になり得るかもしれません(えてして「売らずにもうちょっとキープ」とか「今から買ってもまだ上がるでしょ」といった欲望により判断ミスすることが多いので、注意が必要です)。

また「立会外分売」で追加の株式が市場に放出される場合に、価格が固定されるため、実際の株価より少し割安な価格となることがあります。株式の流動性が上がり、かつ企業の成長が評価され株価が上がった場合は有利な投資になり得ます。しかし、企業評価を伴わない場合、割安分を株価の下落が相殺することもあります。

例を2つあげてみましたが、「新品」であることにこだわる投資は、欲望と深くくっついてしまうため、冷静さを失いやすいことが多いので注意が必要です。


新商品に心が騒ぐのは、投資も家電品も同じようです。しかし、消費財としての家電品と、価格の上下動が常に伴う投資商品は買った後がまったく異なります。あなたの「新商品愛好」があなたの「運用成績向上」を保証しないことには注意しておくべきでしょう。


(山崎俊輔)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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