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matonomatono  - ,  05:00 PM

成長するための近道:コンフォートゾーンとは、そして抜けだすには

成長するための近道:コンフォートゾーンとは、そして抜けだすには

Crew:誰もが「心地良いだけのぬるま湯からは出た方がいい」と聞いたことがあると思います。自分を伸ばすためには、コンフォートゾーンと呼ばれる、自分が快適で安心していられる場所から出なければダメだと。この考え方に異論を唱える人はいないと思いますが、コンフォートゾーンとは一体何なのでしょうか? どうやらこの絵のようなことが事実だと思われているようです。


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今回は、コンフォートゾーンとは本当は何なのか、なぜそこから出なければならないのかを探っていきましょう。


コンフォートゾーンとは何か?


科学的な説明では、コンフォートゾーンは「不安レベル」と関連しているといわれています。不安にならない行動範囲が、その人のコンフォートゾーンです。夕食を作る、通勤する、テレビを見るというような、いつもやっていることを頭に思い浮かべてみてください。不安になったり心配したりしない、慣れ親しんでいる毎日の行動は、コンフォートゾーンの一部だといえます。

新しいことに挑戦するような時は、「コンフォートゾーンの外に出る」という言い方をよくしますが、不安レベルが上がるような行動は、コンフォートゾーンの外に出ていると考えていいでしょう。例えば、毎日の通勤でも、渋滞していたり、満員電車に乗るのが好きじゃなかったりすれば、不快な気持ちになるので、コンフォートゾーンにいるとは言えません。

不安というのは、わざわざ探し求めるようなものではありませんが、少しの不安であれば驚くほどメリットがあります。ほんの少し不安や心配があった方が、仕事を終わらせたり、成果を上げたりする後押しになることが多いです。1908年のマウスを使った研究で、作業がとても簡単な時は、不安レベルが上がるにつれてパフォーマンスも上がることが分かりました。

しかし、作業が難しくなると、不安レベルが上がるだけではパフォーマンスの向上につながりませんでした。作業の難しさと不安レベルの組み合わせが、ある特定のしきい値を超えると、パフォーマンスは落ちました。


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コンフォートゾーンは、上のイラストのように、コンフォートゾーンの外に出るとラーニング(勉強)ゾーンに入り、さらに広がり不安レベルが高くなり過ぎると、最終的にパニックゾーンになると描かれることが多いです。このイラストを見るとマウスの実験の結果も納得です。

作業が簡単な時は、マウスはコンフォートゾーンにおり、何の不安も感じずに完ぺきに作業をこなしていました。不安レベルが上昇すると、マウスはラーニングゾーンに入り、パフォーマンスはさらに向上しました。しかし、難しい作業になると、ラーニングゾーンに留まらずに、すぐにパニックゾーンに入り、パフォーマンスが落ちました。


不確かなことへの対処法


コンフォートゾーンから出ることで襲ってくる大きな不安により、不確かなことのレベルが上がり、落ち着かない気分になります。いつも料理をしている人にとって、夕食を作るのはまったく大したことではありません。慣れ親しんだことであり、どんなことが起こるかわかっています。初めて車を運転したり、スカイダイビングをしたり、新しい仕事を始めたりすることは、どれも不確かなことに満ちていて、不安になります。

不確かなことがあると、ネガティブな体験に対してより強い反応をするようになります。不確かなことのせいでネガティブなイメージが先行すると、何が起こるかわかっている時に比べて、冷静さを失いやすいということが研究により証明されています。また、人間は新しいこと/ものに対しても、何度も繰り返すうちに好きになることはあっても、最初はネガティブな反応をすることが多いです。

研究者のBrené Brownさんは、「不確かな社会的、政治的、経済的状況においては、コンフォートゾーンはかなり小さくなる」と言っています。恐れることが多いほど、コンフォートゾーンが小さくなり、コンフォートゾーンから外にでることがより困難になります。

親しみがあるものは、居心地が良く、楽しむことができるので、新しいものに対して警戒するのは当然です。進化論的な視点から見ると、親しみのあるものはより安全とみなすため、知っているものの方が魅力的に感じるのです。脳は「前にこれをやってみたけど死ななかった。だから多分もう一度やっても安全だ」と考えます。新しいことに挑戦するにはエネルギーが要ります。だから、疲れていたり元気がなかったりする時は、新しいリスクを冒すよりも、慣れ親しんだ習慣に甘んじることが多いのです。


コンフォートゾーンから脱け出す方法


では、コンフォートゾーンから脱け出した方がいいということですよね。その方が本当に自分にとって良いのでしょうか? 科学的な答えは、ある程度なら「イエス」です。先述のマウスの実験のように、ラーニングゾーンの適切なポイントに行きたいのであれば、パニックゾーンに行かない程度にコンフォートゾーンを脱け出すようにしましょう。

コンフォートゾーンを脱け出し、不安レベルを少しだけ上げるような方法をいくつか紹介していきましょう。


成長させてくれることをする

成功と不安、そして自己不信の感情が混ざっている時は、人間的に成長できます。ロッククライミングやスカイダイビングのようなアウトドアの遊びが、危険なのにとてもワクワクするのは、不安や恐怖はあっても、成功した時に大きな達成感を感じ、自分に自信がつくからです。


コンフォートゾーンを広げる

不安にならずにできることが少ないような、コンフォートゾーンが狭い人は、不安を感じている時間が長く、人生で起きるワクワクすることの多くを見逃していることになります。コンフォートゾーンから定期的に出ることで、安心してできることの数が増えます。また、安心できることが増えると、初めてすることが失敗しても、それすら楽しむことができるようになり、人生をもっと楽しめるようになります。


やる気と学習能力を上げる新しいことをする

新しいものは、脳の快楽中枢にあるドーパミンレベルを上げる傾向にあります。ドーパミンの役割は、快楽を求めるやる気を出させることで、新しいことをしようとする衝動を上げます。また、新しいことは記憶力を向上させ、脳が新しいことに適応することで、学習能力も上がることが証明されています。

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』の著者ダニエル・ピンク氏は、私たちの探すべき理想的な場所は、生産性がいまいち上がらないところだと言っています。


快適すぎると生産的になりません。快適でなさすぎても生産的になりません。暑すぎず、寒すぎない場所を探すのです。


不安だけれど、不安レベルがまだコントロールできる程度の、中間地点を探しましょう。その新しい不安レベルに慣れてしまえば、コンフォートゾーンを広げることは成功です。


Getting Out of your Comfort Zone: Why it's Hard and Why you Should|Crew

Belle Beth Cooper(訳:的野裕子)
Image credits: Jodi Rubin, Athena Coaching

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  • モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
  • ダニエル・ピンク|講談社

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