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印南敦史  - ,,  07:30 AM

IDEOのケリー兄弟による、可能性を開くのは「人間はみんなクリエイティブだ」という考え方

IDEOのケリー兄弟による、可能性を開くのは「人間はみんなクリエイティブだ」という考え方

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忘れられがちな事実だが、幼稚園のころは誰もがクリエイティブだった。(中略)そんなことをしちゃいけないという分別などなかった。何かやらかせば社会的に拒絶されるという恐怖は、歳を取るにつれて身に付けたものだ。だからこそ、数十年がたってからでも、創造力を一気に、しかも劇的に取り戻すことは可能なのだ。(22ページより)


クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』(デイヴィッド・ケリー、トム・ケリー著、千葉敏生訳、日経BP社)の著者は、序章「人間はみんなクリエイティブだ!」にそう記しています。そして、「創造性は、一握りの幸運な人々だけが持っているまれな才能などではない。人間の思考や行動の自然な一部なのだ」とも。

つまり本書で著者が言いたいのは、誰でもクリエイティブになれるという考え方を肯定せよということ。第1章「デザイン思考で生まれ変わる」から、「デザイン主導のイノベーション」を引き出してみましょう。デザインとイノベーションについての概要が示されたパートです。


着想(inspiration)


ここで著者は、「ニュートンのようにリンゴが頭の上に落ちてくるのを待っていてはいけない」と主張しています。大切なのは、外の世界に飛び出し、創造的思考に火をつける体験を積極的に求める姿勢。意図的にそうした行動をとることが、着想の燃料になるのです。

そして、人間中心のイノベーションを促すうえで、なによりも頼りになるのは共感だとも。生身の人間のニーズ、欲求、動機を理解すれば、斬新なアイデアを思いつくきっかけになるというわけです。続く「人々の行動を自然な文脈の中で観察すれば、絡んでいる要因をより深く理解し、イノベーション活動の原動力となる新しい洞察を得られることもある」ということばは、忘れかけていた大切なことを思い出させてもくれます。(41ページより)


統合(synthesis)


現場で時間を過ごしたら、次に挑むべきは「意味づけ」という複雑な課題。それまでに目撃、収集、観察してきたすべての物事のなかに、パターン、テーマ、意味を見つけ出さなければならないということです。つまり具体的な観察内容や個々の物語から、より抽象的な真実へと視点を移す必要があるという考え方。

そして統合の段階では、問題の枠組みをとらえなおし(リフレーミング)、どこに力を注ぐかを決める。たとえば小売業の分野で、「どうすれば顧客の待ち時間を減らせるか?」という疑問を「どうすれば顧客の"感じる"待ち時間を減らせるか?」という疑問に置き換えるだけで、新しい可能性が開けてくる。そうすれば「壁にビデオ・ディスプレイを設置して、楽しい気晴らしを提供する」などのアイデアが生まれてくるというわけです。(42ページより)


アイデア創造(ideation)と実験(experimentation)


次にするのは、新しい可能性を探っていくこと。具体的には、無数のアイデアを出し、選択肢を次々と検討していく。なかでも特に有望なアイデアは、迅速な試作を繰り返し行なう段階へと進める。そしてこの段階では、アイデアをすばやくラフなかたちで表現する。重要なのは、「すばやく」「ラフ」という点だそうです。つまり、ひとつのアイデアに力を入れすぎることなく、多様なアイデアを探るということ。

この経験による学習のループは、既存のコンセプトを発展させ、新しいコンセプトを生み出すことに役立つそうです。(43ページより)


実現(implementation)


新しいアイデアを実際に展開する前に大切なのは、デザインに磨きをかけ、市場に出るまでのロード・マップを準備すること。そしてこの段階は、何回にもおよぶこともあるのだとか。べータ版を維持したまま、市場のなかですばやく改良を繰り返し、商品やサービスにいっそう磨きをかけていくというわけです。

たとえばここで例として挙げられているのは、小売業において新しい都市での需要を検証するために、ポップアップ・ストア(仮店舗)を出店すること。事実、ボストンを拠点とするファスト・フード・チェーン「クローバー・フード・ラボ」は、マサチューセッツ工科大学のたった1台の移動屋台から始まったのだそうです。つまりこの会社は、従来型のレストラン店舗を本格的にオープンする前に、地球にやさしいベジタリアン料理に市場性があるかどうかを、移動屋台で調べたというわけです。(44ページより)


著者のデイヴィッド・ケリーは、アップルやサムスン、P&Gなどの成長を支えてきたデザイン会社のIDEO(アイデオ)の創業者で、スタンフォード大学dスクールの創設者でもある人物。そして弟のトム・ケリーは、IDEOの共同経営者。そんな実積を持つ人たちが語るからこそ、「私たちの考えの根底には、『人間はみんなクリエイティブだ』という信念がある」ということばにも説得力が生まれているわけです。

だから、「クリエイティブ」は、決して特別な人たちの権利ではない。さまざまな事例を取り上げながらそのことについて解説してくれる本書は、読者の内部に息づくクリエイティビティをきっと刺激してくれるはずです。


(印南敦史)

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    香川博人

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