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森山たつを|海外就職研究家

森山たつを|海外就職研究家

 - ,,  12:00 PM

カンボジアでカレー屋を開いて学ぶ「人に雇われる人材になる方法」

カンボジアでカレー屋を開いて学ぶ「人に雇われる人材になる方法」

サムライカレー1


就職・転職活動の際、頭を悩ますのはなんといっても面接ですが、雇われる人材になるための方法として一つおすすめなのが、「自分が雇い主になってみる」という体験を積むことです。

私は海外7カ国で就職活動を行った経験を活かして「海外就職研究家」という珍しい肩書きを名乗り、書籍やメルマガの執筆、講演活動で生計を立てています。さらに、今年からカンボジア・プノンペンで、海外起業体験プログラム「サムライカレープロジェクト」というものを主催しています。

日本ではまだまだ「地雷」「アンコールワット」「学校が足りないところ」といったイメージがあるカンボジアですが、現地に来てみるとまったくそんなことは感じません。どこも建設ラッシュで、吉野家やバーガーキングといった世界規模のチェーン店が続々と進出。6月には120以上のテナントが入る巨大なイオンモールがプノンペン市内に建造され、人々の暮らしは日に日に豊かになっています。


カンボジアでカレー屋を開いてみる教育研修プログラム「サムライカレープロジェクト」


サムライカレー2


こんな、経済成長まっただ中の地で、日本人向けの研修プログラムとして「自分たちで実際に商売を始めてみよう!」という試みが、「サムライカレープロジェクト」です。

サムライカレープロジェクトは「新興国でカレー屋の起業を体験しよう!」というインターン型の起業体験プログラムで、研修生は運営者が用意した施設を使って自由にカレー屋を運営。カンボジアの首都プノンペンで、ホンモノのお客さんを相手に、リアルマネーを稼ぐという超実践的な研修を行います。

2週間、または4週間の研修でカレーの製造から、販売、人材採用、マーケティングリサーチ、果てはカンボジアサッカーリーグを始めとする外部企業との提携まで、あらゆる業務を体験できます。新興国で手探りながら仕事をし、「自分はこんなこともできるのか!?」という発見の日々を送ります。

私たち運営者は、料理研究家を呼んで、カンボジアの素材だけで作ることのできるオリジナルのカレーを開発。カレーを売る店舗を借りますが、そこからのお店の経営は、研修プログラムに入ったメンバーに任せしてしまいます。最初のメンバーは大学生を中心とした4人でした。すぐに彼らによる自由な店作りが始まりました。


常に考えながら、あらゆる作業を「爆速」で決定し行動に移していく


サムライカレー3


炊飯器を買うところからスタートし、食器や棚といった必要な道具を買い揃え、研修生である日本の若者は、メニュー作成から価格決定、マーケティングまで自分たちの好きなようにカレー屋を運営しています。つまり、インターンとはまったく違う、実践的な商いなのです。

そして、カレーの試作品を作って、カンボジア人を中心に100人試食会などを開催しました。また、アンケートを取って価格を決めたり、カレーの製造工程を見直したり、やることは山ほどあり、それを"爆速"でこなしていきます

ちなみに、参加者の任期は1カ月。毎月、参加者は入れ替わります。自分たちがいる間にどこまでお店をカイゼンできるかが彼らのチャレンジです。もちろん、普通にお店を回しているだけでもいいのですが、それでは「研修費を出してカレー屋のバイトをしているだけ」という状態になってしまうので、彼らは(店の予算を使って)自由な発想で新しい施策を次々と打っていきます。

そんな「サムライカレープロジェクト」ですが、始めたばかりの2014年2月当時は、参加者のほとんどが男性で、お店にあまりにも華がないという問題が生じていました。これを何とかしようという緊急会議を行ったところ、出た意見というのは...

「日本語が話せる若い女の子が店員にいたらいいんじゃないか?」

このプログラムの基本は「即行動」です。この意見を元に15分間議論が行われ、下記の行動が行われました。

  • 日本語が話せる女子がいるのは日本語学科がある近所の大学。まずはそこに行ってみる。
  • 大学で話しかけてみたら、興味がありそうな子がいたので、店員募集のビラをまいて募集。
  • 当日から、次々と連絡先の電話が鳴り、あっという間に定員オーバーになった!

どうやら、カンボジアでは、日本語をしゃべれることが有利になる仕事(特にパートタイムジョブ)はまだまだ少なく、そんな仕事を希望する若者はたくさんいるようです。

店の規模からいって、常時1、2人いてくれれば充分だったのですが、すでに10人以上から応募がきました。全員を雇い入れるわけにはいかないので、面接をすることになりました。


サムライカレー4


辞めそうな人は面接ですぐ見抜ける!


しかし、ここで問題が発生します。当時の研修生は若者が多く、採用を担当していたのは、大学生の2人でした。

彼らは日本に帰ったら就活を始めようという学生の身なので、当然、面接官はおろか、アルバイト店員以外の仕事をしたこともありませんでした。自分たちがマネージャになったこともないのに、同じくらいの年齢の、しかも、外国人の女の子を面接してもいいのか?と、彼らの頭に疑問がよぎっていたようでした。

当時、お店にいたメンバーの中に、社会人歴が長い私(38歳)や年長の研修生(36歳)もいました。しかし、ここはあえて、20代前半の彼らが自分たちだけで動くよう指示しました。なぜなら、「失敗してもいいからチャレンジすること!」がこのプロジェクトの本質だからです。

まず、事前に必要なことは、採用基準を決めることです。研修生たちが話し合った結果、日本人が多く訪れるカレー屋の店員として必要な事は「日本語が話せる」「長い期間、働いてくれる」の2点でした。

カレーの作り方や、お作法、仕事の内容を教えることはもちろん、この面接をすることだって、タスクを平行して爆速で進めている私たちにとっては、時間をとられる作業です。自分たちの作業時間を減らし、お店の質をあげるためにはすぐ辞めることは非常に重要であるということは、これまでのカレー屋運営で実感しています。(この時点で、研修生の心の中で「ちょっと仕事がキツイからってすぐにバイトを辞めてごめんなさい」という過去の雇い主に対する謝罪が生まれています)

この基準を満たしているか、果たして面接で見抜けるのか...何度かの内部の議論を経ても、これといって画期的なアイデアは出てこず、「まあ、やってみるか」ということで、そのまま面接になだれ込みました。

しかし、実際に面接を始めてみると、この懸念は杞憂でした。少し志望動機を聞いてみるだけで、辞めそうな人、辞めなさそうな人はすぐにわかったのです。

「私は、大学を出て日本語が話せるので、月給200ドル以上でないと働けません」という候補者と、「私は日本語を勉強したいので、日本人のお客さんがたくさん来るこのお店で働きたいです」という候補者。どちらを選ぶかは一目瞭然です。

ここまで極端ではなくても、少し話をすれば、どの子がいいかはすぐに見えてきます。

面接会場にやってくる時間、服装。話をするときの表情。話の内容。面接が終わって帰って行くときの後ろ姿。その後のメールでのやり取り。その全てから彼らの人格が見えてきて、「この子は良さそう」「この子はダメそう」というのがわかるのです。

こうして、10人の候補者から4人のメンバーが選ばれました...彼女らは今でも元気にサムライカレーで働いてくれています。


サムライカレー5


この人材採用を体験したことで、面接官をやった研修生2人は、どんな人を雇えばいいかということを学んだと同時に、自分が就職面接で、どのような態度を取ればいいのか、感覚でわかったはずです。

「最初に給料や福利厚生について話を始められるとどう思うか?」
「志望理由を聞くとき、どんな答えが返ってくることを期待するのか。返ってきた答えに対して、どんな印象を持つのか?」
「最終的な採用・不採用の判断はどうやって行うのか?」

人は「ちゃんとした人を雇わないと自分が困る」という状況に追い込まれると、自分で必死に考えるようになるのです。そして、その様な状況に追い込まれるのは、将来自分の前に立つ就活時の面接官も一緒なのです。

体験から学ぶことの強さ。異国の地のカレー屋経営で掴んだ彼らは、就職活動時に、自分が面接官になった経験を活かすことでしょう。


クラウドソーシングを使うことも雇用する立場になる良いチャンス


わざわざわカンボジアに来なくても、「ちゃんとした人を雇わないと自分が困る」という状況を体験する方法はあります。

例えば、クラウドソーシングで仕事を外注してみるのです。「クラウドソーシング」というワードで検索すれば、外部の人に仕事を依頼するためのサイトがたくさん出てきます。たとえば、その様なサイトで、面倒な手書きのエントリーシートを代筆してくれる人を見つけてみてはいかがでしょうか?

自分のエントリーシートを魅力的に書いてくれる人はどんな人柄で、どんなスキルを持っていればいいのかを考えながら、サイトを検索してみる。そして、良さそうな人がいたら、まずは単発で仕事を依頼し、その後、継続して仕事を依頼できないか頼んでみましょう。

こちらから依頼する形にはなりますが、中身は面接と一緒です。この人なら安心して任せられるか、質のいい成果物を出してくれるか、期限は守ってくれるか、自分のコミュニケーション力を総動員して、作業者の質を見抜くのです。


森山たつを


「雇われるための人材とは?」を知るためには、人を雇ってみるという体験は大きな気づきを与えてくれます。きっと「採用担当はどんな振る舞いをした人を採りたくなるか」ということがあなたの感覚に刻み込まれるでしょう。それをモデル化して、自分が面接するときの態度に取り込めばいいのです。

カンボジアから、みなさんの面接でのご武運をお祈りしています!


森山たつを
海外就職研究家。日本オラクル、日産自動車勤務を経て、ビジネスクラスで世界一周を経験。アジア7カ国で就職活動を行った経験を踏まえて、書籍執筆、Webや雑誌への寄稿、セミナー講師、海外就活・視察ツアーの催行などを展開中。著書に『セカ就! 世界で就職するという選択肢』(朝日出版社)『アジア転職読本』(翔泳社)等。

もりぞお海外研究所サムライカレープロジェクト

  • ,,, - By 松尾仁LIKE

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