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安齋慎平  - ,,,,  06:00 PM

福島の復興プロデューサーが語る、「生きるための仕事」と「価値を生み出す仕事」

福島の復興プロデューサーが語る、「生きるための仕事」と「価値を生み出す仕事」

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「福島にはチャンスがあると思うんですよ。世界でトップレベルの問題を抱えている福島だからこそ、そこにチャンスがある。むしろ、このピンチをチャンスに変えていきたいですね」

こう話すのは、「ふくしま復興塾」の事務局で働く佐藤達則さん。東日本大震災、そして東京電力第一原子力発電所事故の発生によって多大な被害を受けた福島の地で、地元復興を担う次世代リーダーを育成するプロジェクトの企画・運営スタッフとして働いています。27歳という若さで勤めていた会社を辞め、地元に戻った佐藤さん。「どのような経緯で、復興支援をする組織で働くようになったのか」「その熱い想いはどのように沸き起こったのか」などを聞いてきました。



コンサルティング会社からふくしま復興塾へ


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佐藤さんは福島市出身。東京大学卒業後、外資系コンサルティング会社に入社しました。しかし2011年3月の震災を機に、東京で働きながら、休日を利用して福島に赴いてボランティアなどをしていました。その後、勤め先が福島に拠点を設置したこともあり、佐藤さんは福島で働き続けることを決意します。2012年10月に退職し、ふくしま復興塾を運営する「福島大学うつくしまふくしま未来支援センター」で働くようになりました。


ふくしま復興塾とは?


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まずは、そもそもふくしま復興塾とはどのような組織なのか聞いてみることにしました。


佐藤さん:「ふくしま復興塾」は、福島復興のために立ち上がった経営者たちと福島大学が連携して発足しました。この組織は、ワークショップやフィールドワークなどを通じ、福島の復興を担うリーダーを生み出すプロジェクトです。


2013年度は福島原発のある福島県沿岸部や、原発事故のあったチェルノブイリを視察したそうです。年度の後半は、経営者などからのフィードバックを受けながらプロジェクト立案を行いました。


佐藤さん:2013年度は10のプロジェクトが生まれました。例えば、福島県の食材のみを使った「福島に『つながる』弁当」プロジェクトや、野外で遊ぶ機会が少なくなった県内の児童のためにKinectを使った運動不足解消を目指す「からだあそび塾」といったプロジェクトが誕生しています。


価値を「回す」ことと、価値を「作り出す」こと


価値を「作り出す」ことが、佐藤さんの仕事観だといいます。


佐藤さん:ほかの多くの人と同様、たくさん勉強をして大学に入りました。その「出口」が、大企業で組織を回すだけの仕事で終わっていいのか、既存の仕事を繰り返すだけの仕事でいいのか、疑問でした。ともすれば「生活のための仕事」に陥ってしまいがち。生活のために仕事をするのなら、別に東大へ行く必要もありません。やはり私は何か新しいことを作り出したいという気持ちによって突き動かされたのだと思います。それは単に価値を「回す」のではなく、価値を「作り出す」ことです。


仕事は残業が当たり前。金曜日に同僚や友達と飲みに行き、次の日起きたら土曜の昼過ぎ。ダラダラしていると休日の半分も終わってしまう。そんな毎日を繰り返している人も多いのではないでしょうか。気がついたら、そんな自分も「生活のための仕事」に終始していた...と、振り返りながら話を聞いていると、続く佐藤さんのひと言にグサリ。


佐藤さん:約40年間、ただ「生活のための仕事」をしても、きっと何も残らないのではないかと思うんです。


新卒で入った会社にずっと勤め続けることも、もちろんひとつの生き方。その価値観を否定することはできません。でも、定年退職で会社を辞めて、所属する企業名や役職が無くなったとき、自分は社会に対してどのような感情を抱くのかと、ふと思うときがあります。40年後のことなどとても想像できませんが、定年後、自分は社会に何も価値を生み出していないのではないかと感じたときには、すでに時遅し。そんな後悔をするのであれば、少しずつ社会に貢献しながら仕事をするという生き方も、ひとつの選択肢なのだと思います。


今の生き方を立ち止まって考えてみる


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現在の福島駅前の様子
市内は沿岸部から数十キロメートル離れているため、津波の被害は無かった


佐藤さん:私はよく地元の方と話をするんですが、ある方から「生きるための仕事なら簡単にできる」という話を聞いて、なるほどと思ったんです。高給取りになるなら話は別ですが、普通に生活するためなら、別に大学に行かなくてもいい。この言葉から沸き起こったのは、やはり「自分は価値を生み出していこう」「自分にしかできないことを仕事にしよう」という気持ちでした。これが今、私を地域復興に突き進ませているモチベーションの源泉だと思います。


佐藤さんは熱い口調で続けます。


佐藤さん:もちろん、私のような生き方を薦めるつもりはありません。しかし、東大時代に「省庁を変えてやる」とか「企業を通じて社会を変えてやる」と言っていた多くの同期たちが、社会人になって年を重ねるにつれ、少しずつ保守的になっていく様を見ていると寂しい気持ちになります。こういう人、結構いるんじゃないかと思いますね。特に20代後半~30代前半の若手に多い気がします。

そういう人に伝えたいことがあるとすれば、「学生時代に持っていた想いと、生活のためだけの仕事をしている今の気持ちを天秤にかけて、一度考える時間を取ってみてはどうか」と言いたいです。別に特別な行動をする必要はないですが、「現在の社会問題を変える生き方」という選択肢を持っていてもいいかな、と。


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福島市郊外に行くと、いまもなお仮設住宅が建ち並んでいる


ともすれば、本当にやりたかったことを忘れ、建前を言い訳にして「生活のための仕事」をしてしまいます。大学時代に抱いていた熱い想いはどこへ行ったのだろう、とインタビューしながら自らを省みていました。


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子どもたちが遊ぶはずの公園にも、「除染中」という看板が立っていた


生きるための仕事なら誰でもできる。震災が他人事ではない地域で復興問題に取り組む佐藤さんの言葉は、同郷ながら東京で安楽に過ごす我が身に深く響きます。自分の毎日の仕事が、社会にどの程度の価値を生み出しているのか。仕事を回すだけの日々を送っている私は思わず天を仰ぎました。


ふくしま復興塾

(安齋慎平)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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