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印南敦史  - ,,,,  07:30 AM

レゴやスターバックスも注目する「クラウドストーミング」の可能性

レゴやスターバックスも注目する「クラウドストーミング」の可能性

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「クラウドストーミング」とは、多彩な才能を持つ不特定多数の人たちをネットワーク化し、さまざまな問いに対するアイディアを生み出すための手段。オンライン上のクラウド(群衆)の協力を得ながら進める、きわめて大きなスケールでのブレインストーミングです。

クラウドストーミング 組織外の力をフルに活用したアイディアのつくり方』(ショーン・エイブラハムソン/ピーター・ライダー/バスティアン・ウンターベルグ著、須川綾子訳、阪急コミュニケーションズ)は、その可能性について言及した興味深い書籍。クラウドによる価値提供がもたらすものの大きさを理解するため、第一章「まずはコンテクストから」を見てみましょう。


レゴを危機から救ったもの


かつて何10年にもわたって5年ごとに売り上げを倍増させてきたレゴは、1990年代半ばから2003年にかけて業績の横ばいが続いていたそうです。理由は、テレビゲームをはじめとするテクノロジーが中心的な顧客層の消費行動に影響を及ぼしたから。市場の変化から取り残されて成長が鈍り、やがて完全に停滞したというわけです。

しかし、2003年にレゴ・マインドストームという製品が、レゴをイノベーティブな企業へと生まれ変わらせたのだとか。これは、1998年に「プログラミング可能なロボット」と銘打って発売された人気商品。しかし発売当初の開発メンバーの大半が苦境の時期に会社を去ってしまっていたため、第二弾の開発に歯止めがかかってしまったのです。そこでレゴは、マインドストームを知り尽くした熱狂的なグループ、すなわちマインドストームの「顧客」に注目。開発者ではなくファンから、斬新なアイディアを集めることにしたのです。

その結果、殺到したアイディアは実に1万件。100人の協力が得られれば上出来だと思っていたという開発チームは、予想をはるかに上回る金脈を掘り当てたことになります。


レゴが掘り当てたのは、聡明で熱意にあふれ、マインドストームに対するゆるぎない愛着を抱いた有能な開発部隊だ。レゴはすぐに、彼らが製品アイディアの提供者であるばかりか、最良のアイディアを選りすぐり、新製品を成功に導くために必要なパートナーであることを悟った。(16ページより)


その結果、新製品は大当たり。レゴはこのような取り組みを始めてから10年を経た現在も、外部の人材との恊働体制の改良に力を注いでいるといいます。2011年に立ち上げられた「レゴ・クウソウ」(日本語の「空想」が語源)というプラットフォームでは、誰もがアイディアを提供し、その素晴らしさを売り込むことが可能。アイディアに1万人の支持が集まると、商品化の検討を開始するのだそうです。(15ページより)


スターバックスのチャレンジ


2010年に使い捨てカップの削減を目指すイベントへの参加を決めたスターバックスは、「リサイクルのインフラを整備するだけでなく、環境問題に関して意識の高い一般市民の意見に耳を傾けることが大切」だと考え、国際的視野で使い捨てカップの問題に取り組む「ベータカップ・プロジェクト」というアイディア・コンテストのスポンサーを引き受けます。

コンテストはオンライン形式で開催され、最良の解決策に対しては2万ドルの賞金が。一般の人々から広く意見や評価を集めることにより、提供されたアイディアにさらに磨きをかけ、改良を加える余地が生まれたのです。

コンテストは2ヵ月にわたって開催され、世界中から430件のアイディアと、それに対する1500件の補足的アイディアが寄せられたそうです(さらにコメントが5000件、評価は1万3000件以上)。そして最優秀に選ばれたアイディアは商品をどうこうしようというものではなく、「カルマカップ」と名づけられたシンプルでローテクな解決法でした。

スターバックスの各店舗で、マイカップを持参した来店客の注文を受けるたびに掲示板に記録をつけ、10人ごとにひとりのドリンクを無料にするというもの。この解決法はクールで斬新な発想であると絶賛されただけでなく、来店客の行動にたしかな影響を与えたそうです。


なぜ、そのアイディアは影響を与えられた?


国際的なプラットフォームで交わされる討論で終わることなく、店を訪れる地域住民がマイカップの利用について意見を交わし、地域レベルで問題意識が向上するように設計されていたから。そしてアイディアがモデル化され、実店舗で試験的に導入されると、提案者の予測した効果が得られることに。つまり、マイカップの利用を増やすことができたわけです。

プロジェクトの成功を特徴づけるもうひとつの要素は、パートナーとの協調関係を通じ、スターバックスが「環境を大切にする企業」として評価を得たこと。スターバックス自らが重視する課題に人々の関心を集め、結果的に貴重なメディアを味方にすることができたのです。(27ページより)


紹介されている多くの事例は、ひとつひとつがとても刺激的。そしてそれらを通じ、クラウドストーミングの可能性を的確に理解することができます。これからのビジネスのあり方を考えていくうえで、とても役に立つ書籍だと思います。


(印南敦史)

  • ,,,, - By

    友清哲

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  • クラウドストーミング 組織外の力をフルに活用したアイディアのつくり方
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