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ゲストライターゲストライター  - ,,,  07:00 PM

キザな詩人が、クラウドファンディングに向いている5つの理由

キザな詩人が、クラウドファンディングに向いている5つの理由


サンフランシスコの出版社PRE/POSTより、逆輸入というかたちで詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』を出版した詩人・菅原敏さんが、今年からYouTubeで新しい試みを始めました。それが「詩人天気予報」です。

詩人ならではの気の利いた言葉を添えながら、毎夜、翌日の天気を伝える動画は一見シュールですが、天気に絡めてどんな言葉を紡ぎだすのかを毎日見ているうちに、つい翌日の「詩人天気予報」が気になってしまいます。

そんな菅原さんが2月からクラウドファンディングで『ラジオ業界初!? 詩人の冠番組を1カ月オンエア』という企画に挑戦しています。

GREEN FUNDINGの代表、沼田健彦さんが菅原さんの魅力をいち早くキャッチして、「クラウドファンディングで多くのサポーターに共感されるはずだ」と声をかけたそうですが、菅原さんは果たして、詩人としてラジオ番組を持つことができるのか。

菅原さんに今回の企画にかける意気込みを、沼田さんにクラウドファンディングを成功させるための秘訣を伺いました。


沼田:キザなパフォーマンスと、低くダンディな声。菅原さんが朗読会で見せる姿は、想像していた"詩の朗読会"とはおよそ違うものでした。「まずは来てもらった時間を楽しんでもらいたい」と彼が言うように、月に一回の朗読会では、観に来たお客さんがみんな笑顔になって帰っていくんです。執拗にキザな自分を演じて笑ってもらおうとする、ある種、中世のピエロのようなホスピタリティが、彼の人柄なのだと思います。その人柄が表れるステージに魅了されて、ファンになる人が多いんでしょうね。


「詩人天気予報」では、ひとりで動画の撮影から編集までを行い、毎日YouTubeにアップしてユーモアを提供する菅原さん。実は、ラジオで冠番組を持つというのが昔からの夢だったそうです。


140227shijin_set.jpg


菅原:「詩人天気予報」も、最初はラジオ番組に近い構成を考えていました。いつも詩を考えるときは、自分の声で聴いてもらうことを想定しています。それにラジオだと詩の世界観にあった音楽を流せるのもいい。当初は70年代以降に活躍したアメリカのミュージシャン、ドナルド・フェイゲンの代表作『The Nightfly』のアルバムジャケットみたいにセットをつくって、放送しようと思ったんだけど...。ターンテーブルを用意して、古びた進行表を壁に貼って、自分で「舞台」を作ったけれど、どうも安っぽくなってしまって(笑)。それで、もっとフックのある方向にしようと思って"天気予報"にフォーカスしました。天気予報は毎日続けなくてはいけないので、忍耐が必要。でも、続けることが力になるのかなと思っています。


詩人の編集現場


「詩人天気予報」は一見すると、菅原さんのキザさに目がいきがちです。しかし、それは決して伊達だけではない。例えば実際の動画編集作業では細切れにした映像をつなぎ合わせてある種目の離せない表現を実現しています。これは、タイプした紙をバラバラに刻んでランダムに繋げる「カットアップ手法」(ビートジェネレーションを代表する作家、ウィリアム・バロウズらが用いた)をイメージしているそうで。大学でアメリカ文学を学んだ菅原さんならではの切り口にも共感して、GREEN FUNDINGの沼田さんはラジオ番組の実現に協力したいと思ったといいます。

沼田さんをして「クラウドファンディングで成功しやすい条件が揃っている」と語る菅原さんのプロジェクト。ここからは、その「条件」とともに、彼の想いを、紹介していきましょう。


クラウドファンディングに向いている人の条件


1.退路を断って挑戦する


沼田:クラウドファンディングでお金を集められる人には、いくつか共通点があります。まずひとつは自身の夢や目標に対して退路を断っていること。菅原さんは昨年まではヤフージャパンでトップページの編集者として働きながら、詩人の活動をしいました。でも、いまの時代に詩人として生きる、そのマインドを応援してくれる人々に対して、昼間は会社員をしていることに常々葛藤があったそうなんです。それで意を決して、昨年会社を辞めて詩人一本でやっていく決意をしました。クラウドファンディングでお金を集めるためには切実さとリアリティが大事。退路を断ってでも目標を達成したいという想いに、人は支援したいと思うんですよね。


確かに、退路を経った男が、「降水確立は70%。そして今年俺が真実の愛を手に入れられる確率は...」「降水確率は80%。違うよ、防水スプレーは顔にかけたって涙をはじいてはくれないよ」と、キザなふりして、天気を面白おかしく伝える姿は、ちょっぴりカッコよくもあります。



2.舞台の上に立つ


沼田:菅原さんがクラウドファンディングに向いているのは、彼が舞台の向こう側の人だからです。昔から、舞台上の役者には憧れを抱きますよね。彼には普通とは違う特別なオーラを感じました。この人なら、人を惹きつけてお金を集められるんじゃないかな、と。実は、普段の彼はとっても真面目で優しい人。朗読会やYouTube上で見せる姿は、やはり演者のそれなんですよね。もしかしたら、キザな方が本性かもしれませんけど(笑)。


刺繍のある詩集


3.まずは自分で行動を起こす

沼田さんがクラウドファンディングの話を持ちかけたのが昨年の秋。その頃から菅原さんは「詩人天気予報」の構想を考え始めていたといいます。


沼田:「詩人天気予報」を1月からYouTubeにアップするという話を聞き、約1カ月後にクラウドファンディングを開始するようにアドバイスしました。クラウドファンディングは活動スタート時にやるよりも、ある程度活動を続けてからの方が成功しやすい。そして募集開始の前にFacebookやTwitter、ホームページで「私はこの活動のために、クラウドファンディングに参加します」と拡散するんです。最初からどんなコンテンツを行うのかが理解できると、まわりの人も支援したくなるんですよね。そうやってスタートダッシュの準備をしておけば、お金は入りやすくなる。誰もいないお店に入りたくないように、クラウドファンディングでは、ほかの人の支援が可視化されるので追い風になるんです。たくさんのお金が入っているプロジェクトに、より多くのお金が集まるのはそのためです。


ほかにも、クラウドファンディングの成功確率をあげるためには、いくつかの傾向があるのだと沼田さんはいいます。


4.30%達成が、成功のキーワード


沼田:クラウドファンディングでは、目標の30%を集められたプロジェクトは80%以上の確率で成功するといわれています。反対に、失敗するプロジェクトは、目標の10%も集められないことが多い。菅原さんは、現時点(2月27日取材現在)で、すでに80%弱を達成しているので、プロジェクトが成功する確率は高いと思います。


5.第三のサークルにリーチする

また、周りの友人に支援してもらえるプロジェクトをやることも大事なポイント。クラウドファンディングを成功させるためには、3つのサークルを攻略しなくてはなりません。

ひとつ目のサークルは"家族や仲の良い友人"。よく、「自分たちのいつものお客さんから支援してもらうだけでは成功しないのでは?」という声を聞きますが、周囲の人が支援してくれるプロジェクトこそ成功しやすいのだと沼田さんは言います。ソーシャルメディアにおいて自分のプロジェクトを多くの人に知ってもらうためには、まずは周りの仲間に支援してもらうこと。彼らがプロジェクトを支援することで、その友達も支援するようになる。これがふたつ目の、"知り合いの知り合いのサークル"です。

続いて、その人たちがまた支援してシェアすると、三つ目のサークル、"知り合いの知り合いの知り合い"、つまり知らない人にまで届くようになるのです。わざわざ「クラウドファンディング」とググってから支援する人は、非常にまれといえるでしょう。ソーシャルメディアにおいて、自分の仲が良い人というのは趣味が近い人たちの集まりともいえます。だからこそ、同じコミュニティの中にいる人にはプロジェクトの良さが伝わりやすいのです。



菅原さんの「詩人天気予報」は、菅原さんの周りの人から徐々にですが浸透してきています。彼のラジオ化プロジェクトの終了期限まで、残すところあと4日。ぼくを含め、ジワジワと彼の影響を受けてしまったという方は詩人の夢を、シェア&支援ください。


菅原敏Twitter

詩人。2011年に詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をアメリカの出版社PRE/POSTよりリリースし、逆輸入デビュー。各方面で話題を呼び、BEAMSやスターバックスコーヒー、NIKEなど異業種とのコラボレーションから、ラジオ・テレビでの朗読、雑誌や新聞への寄稿、講演、ナレーションまで、紙の上だけではない「詩」を表現する気鋭の詩人として、その活躍の場を広げている。現在、YouTubeにて「詩人天気予報」を毎晩更新中。


ラジオ業界初!? 詩人の冠番組を1ヶ月オンエア!菅原敏の「詩人天気予報」

(松尾仁・戸塚真琴)

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