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印南敦史  - ,,,  07:30 AM

「すばらしい新世界」は来るか? 3Dプリンターの可能性と懸念

「すばらしい新世界」は来るか? 3Dプリンターの可能性と懸念

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3Dプリンターが創る未来』(クリストファー・バーナット著、小林啓倫訳、原雄司監修、日経BP社)は、とてもていねいにつくられた書籍です。


第1章:仕組みや成り立ち
第2章:技術
第3章:メーカー
第4章:技術力
第5章:可能性
第6章:環境問題
第7章:バイオプリンティング
第8章:未来像


という流れに沿って段階的に、さまざまな角度から3Dプリンターを客観的に見据えているから。3Dプリンターの可能性には個人的にも大きく期待しているのですが、きょうはあえて第8章「『すばらしい新世界』は来るか?」のなかから、問題点について記述された部分を引き出してみます。


避けられない課題


小ロットのニーズに対応できるオンデマンド製造から、食品をつくるフードプリンティングまで、さまざまな領域で革命を起こす可能性がある3Dプリンター。しかし著者はここで、マイナスの影響も検討しておく必要があると記しています。例として、彼が未来の「フェイスプリンター(顔面をリフォームするためのプリンター)」を解説するために作ったビデオに対する、YouTubeユーザーのコメントをご紹介しましょう。


何度も繰り返し若い顔を「取り戻す」ようになったらどうなるんだろう。ものすごくセクシーな女の子を見つけて「ヤバイじゃん、すごい可愛いよ!」って声を掛けたら、「ありがとうお兄さん、この体を維持してもう87年になるんですよ」なんて言われたりして。(233ページより)


最大の懸念材料は、3Dプリンターが普及することで「望ましくない」ものまで社会に出回ってしまうことだといいます。たとえばカギを複製したり、武器などを製造したり、ということが起きるかもしれないわけです。すでに世界中から懸念の声が上がっており、さまざまな対策が講じられているそうですが、今後も注意を払うべき点であることは間違いないでしょう。(233ページより)


知的所有権をめぐる混乱


設計図を共有する「Thingiverse」のようなウェブサイト上で3Dデータを取り引きする際には、「いかにして知的所有権を守るべきか」という問題を避けて通れません。3Dプリンターの普及により、いま音楽や映像コンテンツに対して行なわれているような「デジタル海賊行為」が、物品に対しても行なわれるようになるということです。この点について、著者はこう記しています。


私は、本を書いたり、ビデオを撮影したりして生活の糧を得ている者として、他人の知的所有物を盗むことを絶対に許すことができない。しかし一部のデザイナーにとっては、これはどうやら勝ち目のない争いだ。(238ページより)


その証拠に、どうすれば自分の知的所有物を守れると思うかと知人に尋ねたところ、「私は知的所有権も、商標も、特許も、著作権も信じていません」という答えが返ってきたのだとか。そういう考え方が、いま大きく広がりつつあるということです。


すべてが自宅で印刷できる世界は、不思議なことだらけの世界である。音楽をダウンロードするのと同じくらいの割合で、子どもたちが自分のエア・ジョーダン・スニーカーを「印刷」するようになったら、ナイキはどうなる?(『海賊のジレンマ ──ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか』マット・メイソン著、玉川千絵子、八田真行、鈴木沓子、鳴戸麻子訳、フィルムアート社 53ページより)


これは以前ご紹介したことがあるマット・メイソンの名著『海賊のジレンマ ──ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか』からの引用ですが、つまりこういう話が現実的なものになるということ。(236ページより)


様々な懸念


その他、健康や安全面での懸念もあるといいます。つまり3Dプリンターで製造されたものは、安全性が落ちるということ(たとえば3Dプリンターでつくったマグカップに沸騰した液体を入れたとき、取っ手が取れたら非常に危険)。また、工場でつくられてきたものが過程でつくれるようになったとしたら、大量の失業者を生むという問題もあります。(240ページより)

ちなみに『海賊のジレンマ〜』のマット・メイソンは3D印刷の普及について、「『もし』という仮定というよりは、『いつ』という時間の問題だ」と指摘しています。そして現実的に、『海賊のジレンマ〜』が日本で発行された2012年7月から本書『3Dプリンターが創る未来』が店頭に並んだ2013年12月までのわずか1年間にさえ、3Dプリンターを取り巻く現状は飛躍的な進歩を遂げています。

いわば本書は、その「革命」がもたらすメリットとデメリットを、リアルに伝えてくれているわけです。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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