• GIZMODO
  • FUZE
  • DIGIDAY
  • gene
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • roomie
  • machi-ya
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

印南敦史  - ,,,  07:30 AM

何か言っているようで何も言っていない「トレンド系マジック・ワード」

何か言っているようで何も言っていない「トレンド系マジック・ワード」

その言葉だと何も言っていないのと同じです!


その言葉だと何も言っていないのと同じです!』(吉岡友治著、日本実業出版社)の著者は、大学受験、ロースクールやMBA志望者などを対象に、文章・論理の指導を行なっているという小論文メソッドの第一人者。多くの文章の添削指導をしてきた過程で、「なにを書けばいいか?」と困った人たちが共通して使うフレーズがあることに気づいたそうです。


唱えるだけで何かを「やった」という雰囲気にはなるのだが、実際はうまく問題解決できない。問題が難しいとき、我々はこういう言い方に頼りがちだ。(2ページより)


つまり本書では、すごく意味がありそうなのに、よく考えるとわからなくなるそんな言葉を「マジック・ワード」と位置づけ、それらを反面教師としながら、自分の考えを論理的に伝えるメソッドを解説しているわけです。

第2章「会社の定番用語だけれど、意味不明な『マジック・ワード』」から、「言葉だけ先行のトレンド系」をご紹介してみたいと思います。


「コミュニケーション能力」


全員に耳障りよく聞こえる言葉は、必然的に曖昧な内容になりがち。「コミュニケーション能力」もそのひとつだといいます。「論理的な話し方ができる」も、「相手の気持ちがわかる」も、「気の利いた冗談」も、「さわやかな笑顔」も、すべてコミュニケーション能力。その場の空気に応じて適切な言葉や態度を示し、人間関係を良好に保ち発展させる力です。しかし、なんにでも使えるものの、実質的な意味を持っていないと著者は指摘しています。

大切なのはすべての人に同じ能力を求めることではなく、人間に「向き不向き」があることを勘定に入れ、適当なポジションにつかせること。そもそも人間の能力は偏っており、相互補完的に働くから意味が出てくるもの。さまざまな視点からチェックして影響を与え合うからこそ、全体としてより納得できる方法が見出せるわけです。

そのためには、コミュニケーション能力という実体のないものに頼らず、さまざまに偏った人々が互いに会話できる環境や枠組みをつくることが重要。そして個人には、そういう環境のなかで他人と対話するための寛容さと理解能力があれば充分だといいます。(74ページより)


「プロ意識を持て!」


「プロ意識を持て!」と言う人は、個々の仕事のディテールをすべて無視し、「プロはすべてができなければいけない」という幻想を振りまき、些細な失敗や欠点を責めるもの。しかし、そのように説教したがるのは、自分の仕事をやっていない人だといいます。

むしろ、仕事を続けている人は、自分の失敗を常に点検し、記憶しているもの。それを克服しようと努力するからこそ、次にがんばる理由も出てくる。自分に満足していないので、「近ごろの若いものは......」などとは口が裂けても言わない。

その人の存在は、「意識」ではなく「語り口」に表れるということです。(78ページより)


「グローバル人材」


私たちはものごとを「ありがちなイメージ」で考えてしまいがちですが、累計は必ずしも現実と対応しない。たとえば、「グローバル人材」というと、かっこいいスーツを着てアタッシュ・ケースを抱えて世界を飛び回り、英語で商談をまとめて、グローバル企業の求めるスペックに完璧に応えるビジネス・スーパーマンを思い浮かべがち。


だが、それはもう時代遅れだ。たとえば、打ち合わせならスカイプでも十分だ。オーストラリアの本社やシンガポールの会計士と、自宅にこもって深夜にぼそぼそ話す。(中略)外に出ることはめったにない。......その格好はむしろ、往年の「オタク」そのものかもしれない。(83ページより)


つまり「グローバル人材」とは忙しく世界を飛び回る人ではなく、世界のどんな場所にいても、粛々とアウトプットを出せる人だというわけです。そして単に環境が変わるだけで、求められる能力は従来とあまり変わらないとか。大切なのは、累計に頼らず、現実の条件を見ることだと著者は訴えています。(82ページより)


「ウィン・ウィンの関係」


現実のメカニズムを明確にするには、反対概念を思い浮かべるとよいそうです。たとえば「ウィン・ウィン」とは、「私も得をするけれど、あなたも得をする」関係。逆は「トレード・オフ」で、こちらは「片方が得をすれば、もう片方は損をする」こと。重要なのは、このふたつはそもそもの前提が違うということ。

つまり「ウィン・ウィン」では、当初からメンバーが豊富なリソースを持っている。だから、交換するとより豊かになって満足度が増す。しかし、「トレード・オフ」はリソースが足りないので、分ける過程で誰かが割を食う。経済のストーリーはこの両局を揺れ動くもので、たいていは「トレード・オフ」だといいます。

「パラダイス」はなかなか実現しないもの。信じるのは個人の自由だけれども、目の前の希望に飛びつくのは負けが込んでいる人。だからこそ重要なのは、「希望に舞い上がっているのは、自分がひどい状況に陥っているせいではないか」と冷静に検討することだというわけです。(86ページより)


このように、「言われてみると、たしかにそうだな」と、思わずニヤリとしたくなるような事例が豊富に紹介されています。文体もユーモラスなので、楽しみながら自然に読み進めることができると思います。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

    LIKE

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    Sponsored

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    2020年に向けて進むキャッシュレス化。 企業にとっての「電子決済」のメリットとは?

    先日、政府は2017年度から公共料金や備品経費の支払いを全面的に電子決済にすることで、30億円の人件費削減が期待できるという発表をしました。 電子マネーやクレジットカード、ネットバンキングの普及により、私たちは現金だけではなく、時間と手間のかからない電子決済を活用する機会が増えていますが、それは企業や法人にとっても大きなメリットがあるようです。 そこで今回、現金決済から電子決済へとキャッシュレス  05:00 PM

MORE FROM LIFEHACKER

powered by
    
    
    
  • その言葉だと何も言っていないのと同じです!
  • 吉岡 友治|日本実業出版社
  

lifehacker

Recommended

© mediagene Inc.