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shino  - ,,,,  09:00 PM

なぜ人は自分の能力を過大評価する罠に陥ってしまうのか?

なぜ人は自分の能力を過大評価する罠に陥ってしまうのか?

能力の過信


人間は自分の能力を適切に判断するのがとても苦手です。冗談半分であったとしても、やる事成す事大抵は上手く行くと思っているものです。しかし現実には多くの場面で自分が思う程物事は上手く行っていないという事があります。これが長期に渡って人が成功し続ける事の妨げになっているという説があります。


確かに我々が自分の能力を過信する傾向にあったとしても一見大した問題ではないかもしれませんが、暢気に構えていると、できない部分を一向に改善できません。いまだ謎の多い分野ではありますが、人間の脳は得てしてこのように成長の妨げとなるワナのような動作をすることがあります。大切なのは無意識にもこうした脳のワナに引っかかる事があるという事実を知っておくことです。そして自分自身や他人を判断する際は、ここをしっかり心得ておくことが大事です。


自分のプラス面を過大評価

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ほとんどの人が実体はさておき自分は素晴らしく、中の上ぐらいであると感じています。こうした考え方の傾向はあらゆる場面で見受けられます。例えば人と比べて本人の実力以上に自分は運転が上手いと思っていたりします(道路上にいる他のドライバーはみんな下手であり自分の運転は中の上だと感じています)。また世の中には性格の悪い人もいるが自分は非常に良いと感じていたり、実体よりも賢いと感じていたりするかもしれません。

心理学者はこれを「優越の錯覚」と呼びます。優越の錯覚とは認知バイアスのことで、これにより私たちは自身のプラスの性質を過大評価し、マイナスの性質を過小評価しています。人は得てして実際よりも自分は記憶力が良いとか人気があると認識しており、本当のの身体の状態よりも健康であると感じているのです。物を知らなければ知らないほど自分は何でもよくわかっていると考えがちなのはこれが理由です。どうしてそんな風に思ってしまうのか不可思議な気もしますが一般的によく見られる現象なのです。BBC Futureがこの話題について奇妙なある症例を番組で扱っていました。


1999年ニューヨーク州コーネル大学の教授でジャスティン・クルーガー氏とデビット・ダニング氏が調査を行い、特定分野において技術や能力に欠けている人々は自分が能力に欠けているという認識がほぼないという結果を導き出しました。

調査の初期の段階では、ピッツバーグ市で起きた銀行強盗のマッカーサー・ウィラーの件を症例として取り上げ検証しました。ウィラーは1995年に2つの銀行を襲撃した直後に逮捕されていますが、日中の犯行であったにも関わらず顔を覆う事もなく何一つ扮装らしいことをしていなかったとされています。警察が監視カメラの映像を本人に見せた所、彼は「でも俺はあのジュースをかぶっていたんだ!」と供述しました。

この不運な犯人は顔にレモンジュースを掛けておけば防犯カメラには映らないと信じ込んでいたと言うのです。


ここで注目すべきは人は何かを盲目的に信じれば信じるほど、プロの人間が指摘でもしない限り自分が間違った認識をしていたことに気付けないという点です。

一般的によく習い事が推奨されたりしますが、何かを習う時は他者も参加するような集団で習う事が大切です。つまり上手く習得できていないのに自分ではそれに気づけないと言うことがよくあるからです。他者と上手に関係を築きながら互いに技術を高め合うには、建設的なフィードバックの仕方を覚えておくのが良いでしょう。


失敗から目を背ける

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我々は失敗から学ぶ生き物です。しかし他人の失敗にはとやかく頓着せず、ましては学ぶことなどあまりないと感じているのが普通ではないでしょうか。これは生存者バイアスと呼ばれるもので、一般に成功にはたくさん注目が集まるものですが失敗は見過ごされる傾向があります。自分のことだけならさほど支障が無いように見えても、実際にはこの生存者バイアスによって潜在的な問題が多々あるとされています。


勝者なのか敗者なのか成功か失敗か、生き残っているのかそれともほぼ死に体なのかなどなど、状況を正しく判断するのに必要なのは一方だけに目を向けてないかを常に確認することです。

例えば地元で繁盛しているレストランがたくさんあるからと言った理由で自分もレストランを開業したいと考えるなら、実はそこで何とか生き残って成功を遂げたレストランにだけ目を向けている可能性が高いということに気づかなければなりません。開業して1年以内に平均で90%のレストランが倒産しているといった事実もあります。失敗すると視野から外れてしまうので我々はその事実を見過ごしてしまうのです

大変な功績を残した者だけが現存しているのが世の常です。日常的にそうした成功者の功績を目にしていると、現実から目を背け自分もビッグビジネスに参戦できるのではないかと思えてしまうのかもしれません。

また生存者バイアスによって脳の思考力が極端に衰えてくると、成功の方がよくあるケースだと思い込んでしまいます。ゆえに成功はとても簡単だという結論を短絡的に導いてしまうのです。これは完全に間違った判断で、生存者は元々属していた大きな集団(敗者も含めた)の中で成功できた代表格だという事実を見落としています。


生存者バイアスは歴史家や科学者・経済学者の分野だけの論議に思えるかもしれませんが、我々にとっても日常的に遭遇することなのです。成功を手にするのは容易だと考え始めると、事実と違っても「自分は成功に足る人物だ」と思ってしまいます。

これは自己啓発系の本でよく目にする問題だと言えます。人が富や幸福を楽な方法で得ようとする時、成功した人のテクニックがあるとするならそれを真似したいと思ってしまいがちですが、実はそれで上手く行くことは滅多にありません。なぜなら自己啓発本は失敗について深く触れていないからです。やる事全て上手く行くような印象を与えてしまうため、物事がすぐに好転しないと途中で簡単に諦めてしまいます。

何か助言を求めている時にこそ、他者の失敗から学ぶべきことはたくさんあります。日常には生存者バイアスが多々ある事を理解し、上手く行ってる所だけが世の中に伝わって行く傾向があることをまず知っておかねばなりません。そして実際には、成功者がいかに上手くやったかが重要ではなく、彼らは散々失敗もして来ていると言う事実を認識するのが大事です。

例えば自分自身の話だったらここまで成功するのにどれ程の失敗を重ねてきたか心に焼きつけていることでしょう。そのストーリーを聞けた他者は大変有意義なはずです。なぜなら失敗は成功の種であり、先人が踏んだ間違いをしっかり覚えておくことで同じ轍を踏まなくて良いからです。


自分のことは誰よりもわかっている

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自分のことは自分が一番わかっていると誰もが思っています。これは「非対称の見識の錯覚」とされるものです。要は人が自分を見ているよりも自分は自分のことを良くわかっていると感じていること。奇妙ではありますがこれが何かを議論しようとする時に問題が生じます。

ある調査研究がジャーナル・パーソナリティとソーシャル・サイコロジーという雑誌で発表されました。


6種の研究が行われ、2人1組でパートナーとなり互いを観察してもらいました。これらの研究によって、「相手が自分のことを理解しているよりも、自分のほうが相手をよく理解している」という確信を人々が持つにいたるプロセスとメカニズムが明らかになりました。

また、実験対象が自分たち自身を観察する時よりも、他人を観察する時の方が、観察者と被観察者の間で起きる認識の差が少ない事がわかりました。


政治の世界を例として見てみましょう。政治討論番組などでよく見受けられますが、ある政治家が反対意見の政党の人と合間見える時、彼は相手が自分たちの見解を理解しているとは到底思えないといった姿勢を保ちます。反対に自分たちの意見については十分理解が及んでおり、ゆえに反対勢力が言ってることは間違っているのが良くわかると言った状態です。例えば「自分たちは賢いから民主党の主張など信用しない。民主党の言ってることは全て把握してはいるが、それに賛同はしない。彼らは決して共和党の主張というものを理解しようとしないし、万が一彼らが理解できると言うなら、こちらの主張に賛同するはずだ」(民主党側も同様の論理)。

このような状況は配偶者や上司などあなたの周りの人との議論においても容易に起きることが想像できます。我々が「相手の立場になってものを考える」ことの重要性を繰り返し言われてきているのに、なかなかそれができない理由は、「他人よりも自分は優れている」と考えているからです。これを克服するには自分が持つ偏見としっかり向き合うことが大切です

残念なことに、こうした考えに陥っている時に出来ることはそう多くありません。これまで述べてきた思考の癖や脳のワナに自分が陥ってると気づいたら、少なくとも自分にも見えてない部分があるはずだということを一度受け入れてみましょう。我々は自分のことに関しては棚に上げて暮らしているものですので、誰かのことをとやかく言いたくなる時はそれを覚えておくようにしたいものです。


Thorin Klosowski (原文/訳:椎野陽菜)

Photos by Sarah Reid, Vincent, clpo13, and lokate.

  • ,,,,, - By

    香川博人

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