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印南敦史  - ,,,,  09:15 AM

「飲みにケーション」をプラスに変えるテクニック

「飲みにケーション」をプラスに変えるテクニック

やっぱり、飲みにケーションでしょ!


今回ご紹介したいのは、『やっぱり、飲みにケーションでしょ!』(細田 収著、角川フォレスタ)。タイトルからして、宴会シーズンにピッタリですね...と思いきや、よく見れば「この本はお酒を飲んで楽しくなろうという本ではありません」という注意書きが。

つまり本書は、誰からも好かれ、敵をつくらず信頼関係を構築し、仕事でも、プライベートでも評価されるようになるために、【飲みにケーション】を実践し、お酒を上手に利用しようと提案した書籍なのです。

その視点はユニークですが、たしかにコミュニケーションの本質を突いているかもしれません。第3章「誰でもできる!『飲みにケーション』7つのルール」を見てみましょう。



相手を理解しよう


飲み会の席では、つい自分の話をしたくなるもの。しかし自分のことを話す前に、まず相手を理解する姿勢を持つことが大切(初対面の場合は特に)。ちなみにアイドリングのために相手が答えやすいことから聞いてあげるのが大事で、例えば相手にとって答えやすい質問の代表的な例が「どんなお仕事されているんですか」だとか。

つまり、こちらが知りたいことではなく、相手が答えやすくて興味があることを聞くのがコツ。逆にいけないのは、相手に無関心でいること。相手に無関心であれば、相手もあなたに無関心。盛り上がらなくて当然です。(121ページより)


自分を開示しよう


相手に関心があることを示して質問したら、次は自分のことを話す番。聞かれてもいないのにベラベラと自分のプライベートを話すのは考えものですが、相手に関心を持っていることを示し、話が弾んだところで相手が自分に関心を持ってくえたら、聞かれたことがプライベートなことであっても応えられる範囲で応えるべき。お互いを知るということが、信頼関係の第一歩になるからだといいます。

つまり返してもらうために最初にボールを投げ、自分に投げてもらったボールはきっちり相手に返すということ。(124ページより)


共通点を見つけよう


同じ出身大学、同じ趣味、好きな本や映画などの共通項があると、年齢や職業、価値観の違いを超えて、人と人は一気に結びつくもの。そして自分自身が相手に関心を持つと、共通点を見つけ出すことが可能に。また自分を開示することで、相手に共通点を見つけてもらうこともできるそうです。

言い方を変えれば、いちばん簡単に盛り上がる方法は、共通点を見つけること。とりわけマニアックな趣味などの共通点であればあるほど、急接近できると著者は言います。人間は、自分の世界に近い人と近づくというのがその理由です。(129ページより)


相手の興味を深堀りしよう


相手の興味を引き出せても、「へー、そうなんですか」で終わってしまえば話が続かなくて当然。でも、たとえばパラグライダーをやっているという人がいたとしたら「どこでやっているんですか?」「怖くないですか?」と動機や経緯、背景を聞いていくと話がどんどん広がっていくもの。

飲みにケーションの場だからこそ、相手の秘められた趣味や興味が開示され、それが相手と急接近できる大きなチャンスになるわけです。(131ページより)


小さなひとことを見逃すな


飲みにケーションの場で、ある人がワインを飲みながら「赤ワインが好きなんですよ」と言ったとしたら、次に飲む席で「今日は赤からいきますか?」と切り出してみる。すると「おぼえていてくれたんですか?」ということになり、一気に仲よくなれる。たしかにこういう些細なことは、飲みにケーションならではのメリットかもしれません。

大切なのは、相手の何気ない、小さなひとことをおぼえておくこと。誰もが見逃してしまうようなこだわりの部分をおぼえておけばおくほど、「私のことをこんなにも気にかけてくれていたんだ」と、相手から信用されるといいます。(136ページより)


愚痴・小言・批判はNG


同僚と上司や会社の悪口を言ったり、批判をするくらいは仕方ないこと。そこで言わなければストレスが発散できないと言う側面もあります。しかしそれでも著者は、「私が提唱する飲みにケーションでは、これらのネガティブ発言はNG」だと言い切ります。なぜなら、飲みにケーションの場は毒を吐き出す場ではなく、信頼関係を築く場だから。

飲みにケーションは、あくまで初対面の人との交流。相手のなかに自分と共通するものを見つけ、信頼関係を結んでいくためにある。うさを晴らす飲み会とは違うということを、キモに命じておくことが大切だというわけです。(139ページより)


3回を意識


初対面でいいなと思った人とは、意識的に3回会ってみるべきだそうです。3回会うと、知人から友人に格上げされるため、間違いなく仲良くなれるから(ビジネスでもプライベートでも)。

だから著者も、「この人とビジネスがしたいな」と思う相手とは、意識的に3回会うようにしているそうです。それは商談も同じ。お互いの人間性を理解しながら3回くらい商談をじっくり重ねてから契約すると、トラブルを避けることもできるといいます。(142ページより)


ここからもわかるとおり、タイトルや表紙のイメージとは裏腹に、とても実用的なビジネス書。飲みの席を避ける人が増えているといわれますが、そこにチャンスがあることを意識しておけば、少なくともマイナスにはならない。本書はそんなことを再認識させてくれます。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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