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佐藤ゆき  - ,  01:00 PM

Pocketの注目新機能「ハイライト」秘話:アイデア誕生からローンチまで2年を要した理由とは?

Pocketの注目新機能「ハイライト」秘話:アイデア誕生からローンチまで2年を要した理由とは?

Nate Weiner


「後で読むサービス」として不動の人気を確立している、ブックマークサービスのPocket。多くの便利な機能、対応機種(iOS、Android、Chromeだけでなく、Windows Phoneなどのサードパーティークライアントにも対応)、対応アプリを誇っています。

最近では、ハイライト機能という、ユーザーが保存したコンテンツを読み取り、その中から注目されているトピック、長く読まれているコンテンツ、ユーザー自身の興味に合わせて、ユーザーが気に入りそうなコンテンツをおすすめするという機能が新たに加わりました。今回は、その新機能について、創業者のNate Weiner氏に話を聞きます。



■アイデア自体はPocket誕生初期に生まれていた


――ハイライト機能のアイデアは何がきっかけで生まれたのでしょうか? あなた自身が直面していた問題の解決策として生み出されたのでしょうか? それとも、何か別のきっかけがあったのですか?


ハイライト機能は、何年ものあいだ、メンバーと議論を重ね、プロトタイプをつくり、いつか実現したいと夢見ていた機能でした。アイデア自体は、Pocketが誕生した初期の頃にまで遡ります。この機能は、ある種「タイミングと場所を慎重に選んで投入すべき機能」だったので、私たちはその時が来るまで辛抱強く待っていました。

過去数年のあいだ、私たちは、ユーザーがいつどのようにウェブ上のコンテンツを閲覧しようとも、いかに簡単にPocketにコンテンツを保存できるかという問題に全力で取り組んできました。私たちは、保存方法を簡単にすれば、保存リストは時間とともに膨れ上がると分かっていました。今日、Pocketユーザーの大半は、100件以上もの未読コンテンツをPocketに保存しています。リストがこれほど大きくなると、Pocketを開いたときに、読みたいものを選ぶのが難しくなります。つまり、保存すればするほど、素晴らしいコンテンツが埋もれて、再読しなくなるのです。

問題は、保存した全てのコンテンツを、時系列にリストに並べても、それはユーザーがPocketを開いたときに読みたいものを選ぶ方法と合致しません。保存した順番は、読みたい順番であるとは限らないからです。実際、私たちは自分たちの使用方法とユーザーの研究を通して、読みたいコンテンツを選ぶときには次の3つの要因が影響することを発見しました。

まず、時間です。中身を読むのに使える時間がどれだけあるか。次に関心。何を読みたい気分か。そして、検索。新しい記事、読むべき記事は何か。この3つです。私たちは、常に「リストを超越する」というアイデアに惹かれていました。ハイライト機能は、まさにそのアイデアを実現するためのファーストステップでした。


■やるべきことは「待つこと」だとわかった


――アイデアを思いついたあと、次にとった行動はなんですか?


プロトタイプ


プロトタイプを大量につくりました。リリース直前の何ヶ月かは、私の携帯は、それぞれのプロトタイプのアイコンでぎっしり埋まっていました(上写真)。

デザイン面のプロトタイプだけではありません。過去数年にわたって、さまざまなオプション機能をつけて実験してきました。その中の一部は、Read It Laterだった頃に行われたもので、ダイジェストという、特別に指定して保存したコンテンツを自動的にまとめて表示するという機能です。当時はそうした機能が少々過剰で、タイミングも早すぎたこともあって、結局継続しませんでした。同時に、私たちはユーザーがどのようにPocketを使うのか、どのように保存したコンテンツを整理するのかという点について、多くを学ぶことができました。

2012年10月、私たちはGoogle Venture Design Sprintを行って、アイデアを新しい方向により洗練させる挑戦をしました。最終的に至った結論は、私たちがやるべきもっとも大事なことは、待つことだというものでした。

ハイライト機能はまさに求めていた機能でしたが、その機能を素晴らしいものにするには、優秀なものにしなければならなかったのです。そのためには、Pocketがある一定の規模に到達して、ハイライト機能をつくるための知見を得るための十分なデータを取得しなければなりませんでした。現在、日々150万も件のアイテムがPocketに保存されており、Pocketの使い心地を一層充実させるのに使えるデータを大量に得られるようになりました。


――ターゲットとするプラットフォーム、またどれを無視し、どれを優先させるかという判断はどのようにしましたか?

過去における大きなリリースのほとんどにおいて、新機能を対応プラットフォームの全てに対応させていました。ハイライト機能に関しては、まずモバイルのプラットフォームに絞ることにしました。なぜなら、記事を選択して速く読むという機能については、モバイルの方が緊急性が高かったからです。携帯、タブレット、デスクトップのユースケースは大きく異なりますので、まずはモバイルでハイライト機能をローンチして、多くを学んでから、早い段階でデスクトップ用もローンチしようと思っています。


■何度もプロトタイプを作ることが重要


Pocket's Design Sprint


――もっとも難しかった点はなんですか? また、それをどのようにして乗り越えましたか?


もっとも大きな課題は、1つの万能な解決法を見つけることでした。当初は、課題を解決するための1つの機能をつくることに集中して取り組んでいました。ハイライトのリストをトップ画面に掲載するというプロトタイプもいくつかつくって、実験していました。

しかし、通常のリストをハイライトのリストで置き換える必要はないとすぐに気付きました。通常リストは、直近に保存したコンテンツを見るのにとても便利だからです。Pocketを開いたときに、すぐに表示されるのが通常の保存リストです。そのリストを下にスクロールするほど、コンテンツの関連性が低くなり、どれが良いコンテンツか見つけるのが難しくなります。下にスクロールしたときに、リストに100個のアイテムがあったとしても、ハイライト機能で特に質の高いアイテムを呼び出し、どのアイテムが良いか悪いかが一目で分かるようにしました。

そして、Pocket上のさまざまなユースケースに合わせて、ハイライトのコンテンツを示すようにしました。ユーザーの関心や閲覧可能時間に合ったベストなアイテムを見たいときには、メインのハイライトリストを開けば、ユーザーに合ったアイテムを見ることができます。携帯上で使用していて、数分しか閲覧時間がないときには、モバイル用のハイライトアイテムがリストのトップに表示され、スクロールしたり、画面を変えることなく、そうしたアイテムを見れます。

こうしたことを実現するには、何度も実験を重ねてプロトタイプをつくることが重要なのです。1つの動きにこだわるのではなく、多数の案を実際に使ってみることで、より良いエクスペリエンスを実現することができると分かりました。ハイライト機能の根本にあるアイデアを駆使して、Pocketを使う際のあらゆるエクスペリエンスを改善するのです。


――ローンチした時はどのような感じでしたか?


ハイライト機能のローンチは、これまでもっとも嬉しく、同時に強烈な経験のひとつと言えるかもしれません。ローンチは、私たちが初めて開催したプレス向けイベントで行いました。Pocket Preferences(訳注:「Pocketお気に入り」機能)という、もうひとつの主要機能もローンチしました。これは、新ユーザーがPocket使い始めるのにもっとも簡単で便利な方法を提供するもので、同時にユーザーの定着と参加を促すものです。

イベントで感じた喜びとエネルギー、そしてプレスリリースへの反応の大きさに、もう完全にやられてしまいました。多くの人がPocketに多くのアイテムを保存しすぎて扱いきれない状況になっていたところにハイライト機能が登場して、ほとんどのユーザーが抱えていた問題をすぐさま解決したのです。

ハイライト機能の初回バージョンは、氷山の一角に過ぎません。Pocketの内部機能、外観ともにおいて、ユーザーエクスペリエンスを改善するために、やりたいと思っていることは他にもたくさんあります。


■「誰のために」その問題を解決しようとしているのか


――同じような試みをしようとしている人に対して、どのようなアドバイスを送りますか?


ハイライト機能は、Read It LaterからPocketへとブランド変更を実施して以来の、もっとも大きなユーザー・インターフェイスの変更になります。簡単な仕事だとは考えていませんでした。また、ただ変更するのではなく、ユーザーエクスペリエンスを大幅に改善することが重要でした。私たちは常に、プロダクトを改善するために機能を拡張しつつ、PocketをPocketたらしめている中核の部分を一層改善するよう努力してきました。

それを実現するには、解決しようとしている問題は何か、そしてその問題を誰のために解決しようとしているのかを明確に定義かつ理解することが重要です。これは、目標に向かってチームが一体になって取り組み、ユーザーの立場に立ち、プロダクトの効果を測定するための明確な基準をつくる上で、非常に重要なことです。この点をしっかりと保ちつつ、様々な方向性と仮説を元にプロトタイプをつくり、実験して、幅広く挑戦することが大切です。プロトタイプをつくることは、フィードバックを得て、何がうまくいくか、どの点を改善すべきかを学ぶために欠かせませんし、この作業によって、代替案を見つけることができます。

辛抱強くあること、無理やり解決策を見つけようとしないことが大切です。どのプロダクトにおいても、解決すべき価値の大きい問題は多く存在します。私たちは、2年間にわたって、何度もハイライト機能に取り組んだり、離れたりしました。毎回この機能に取り組むたびに、問題に集中し、理解を深め、そして次に行うべき取り組みを模索しました。これを時機が訪れるまで、なんども繰り返した結果、ついに規模とデータ、エクスペリエンスを全てひとつに結びつけることができたのです。


Tessa Miller(原文/訳:佐藤ゆき)

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    香川博人

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