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堀込泰三  - ,,  09:00 PM

アパート探しに辟易した創設者が自ら作った便利サイトの舞台裏:『PadMapper』のつくりかた

アパート探しに辟易した創設者が自ら作った便利サイトの舞台裏:『PadMapper』のつくりかた

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有名アプリの誕生にまつわる逸話を紹介する連載です。前回の『Mailbox』の創設者ジェントリー・アンダーウッド氏に続く今回は、アパート探しツール『PadMapper』の創設者、エリック・ドモントン氏の登場です。

PadMapperは、米Lifehackerおすすめのアパート探しツール。Googleマップインターフェース、複数の検索フィルター、そして新しく追加された公共交通機関および駐車場オーバーレイ機能のおかげで、驚くほど使いやすいツールに仕上がっています。

昨年、Craigslist(クレイグスリスト、ローカル情報交換の場となっている米コミュニティサイト)がPadMapperによる自社掲載物件へのアクセスをリジェクトしたとき、ドモントン氏はバックドアAPIを使って、(極めて鮮やかに)それらの物件を取り戻しました

そんな凄腕クリエイター、ドモントン氏に、PadMapperの誕生秘話を聞いてきました。



人気アプリのアイデアは、個人的な経験から生まれた


──PadMapperのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

ドモントン:友人のロブと一緒に、ニューヨーク市内で住む場所を探していたんです。ニューヨーク市内のアパート探しといえば、それはそれはひどいもので。

というのも、仲介業者が実際と違う場所を掲示していたり、わざと曖昧な場所を掲載していたり、仲介手数料無料と書いておきながら行ってみると契約済みと言われたり。私たちも、ネット上でとっても気に入ったアパートを見つけたんですが、実際見に行ったら全然想像と違っていたことがあって...。とにかく、時間のムダばかりなんです。

ある深夜のこと、ロブと私は、Craigslistの理想的な姿について話していました。まずは全画面表示の大きな地図上で場所を選んで、パワフルなフィルター機能があって、自分の条件に合った場所が見つかったらメールをくれたらどんなに良いだろうかと。それさえできれば、30分に1回サイトをのぞく必要なんてないのに。

それが、PadMapperの原形になりました。


──アイデアを思いついたあと、次にとった行動はなんですか?

ドモントン:当時私は、ニューヨーク市内にあるスタートアップでプログラマをしていたので、(仕事から解放される)夜と週末を使って巡回やGoogleマップに関する実験を始めました。

数カ月後、私は大したプランもないまま退職します。プランはなくとも、遊べるプログラムを作り上げていたんです。そこで、これを使って仕事をしてやろうと思いました。少なくとも私にとっては非常に便利なプログラムだったので、もう少し一般ユーザー向けにおかしななところを減らしてやれば、誰にとっても便利なものになるという確信があったのです。ほかにも2つほどプロジェクトを手掛けていましたが、PadMapperに絞ることにしました。


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選択と集中


──ターゲットとするプラットフォームをどのように選びましたか?

ドモントン:他にはできないことをしたかったので、高度なJavaScriptのパフォーマンスが必要になりました。つまり、IE6やIE7を、ある種無視せざるを得ない状況になりました。のちにそれらにも対応しましたが、グレードを落としています。幸いIEの新バージョンはJavaScriptの問題をほぼ解決しているのですが、世界でもっとも使われているブラウザであるIE6では、残念ながらPadMapperのオリジナル版は動きませんでした。

iOSのApp Storeが登場してすぐに、iOS版のアプリを作りました。Androidはまだ未熟で、タブレットも存在しませんでした。ネットブックユーザーからはいくつかクレームが来ましたが、すべて無視しました。ネットブックには、それほどの価値はないと思っていたからです。


──もっとも大変だった点はなんですか? また、それをどのように乗り越えましたか?

ドモントン:うーん、難しい質問ですね。サーバーが落ちたり、予測不能なAPI制限に遭遇したりといった小さな障壁は数えきれないほどありました。それから、前進を続けるために、いくつかの重大事も乗り越えなければなりませんでした。大きなものは次の2つです。


1.Googleがマップに料金を課すと決めたとき、その最初の料金を聞いて愕然としました。確か、マップを1000回ロードするたびに4ドルから10ドルとか、そんな料金だったと思います。当時、私のサイトでは月に1000万回ほどロードされていたので、別の方法を見つけない限り、破産しか道はありません。でも、幸いにも、Googleの社員はとても分別がある人たちでした。たぶん、PadMapperのファンもいたんじゃないかな。彼らは、課金が始まる前に、公開料金を大幅に下げたんです。だから、検討の余地が出てきた。でも、最終的に解決するまでは、とにかくヒヤヒヤものでした。

2.検索結果にCraigslistの掲載物件を含めていたことについて、Craigslistから訴えられました。あまり知られてないことですが、Craigslistは毎年数億ドルを稼いでいます。つまり、非常に高価な弁護士を雇えるんです。幸いにも、私の方も非常に優秀な弁護士(Venkat Balasubramani氏)と出会うことができました。彼は知財法を専門としていて、私の支払える範囲で協力してくれると言ってくれたんです。それで、何とか解決にこぎつけることができました。でも、裁判とは延々と続くもの。私の裁判も例外ではなく、それから1年以上たった今でも継続しています


──リリースしたときの気分は?

ドモントン:軌道に乗せてくれたのは米Lifehackerでした! いつも通りプログラミングをしていたある日、何気なくサーバーアクティビティを見たら、パンク寸前になっているじゃないですか。急いで分析したところ、Lifehackerから何千人もの人が流れて来ていました。私の作ったものを1日に何万もの人が使ってくれたのは、後にも先にもあの日以外にありません。それまでは、いいところで1日200人ぐらいが最高でしたから。それが急に1万になった。あの日以来、1500を下回ったことはないと思います。

だから、Lifehackerと、記事を書いてくれたアダム・パッシュさんには、とても感謝してるんです。あの日までは、自分の好きなことばかりやって定職に就こうともしない自分のことを、ダメな人間だと思っていました。でも、あの記事がきっかけで、自分は人のためになるものを作っているんだという、自信が湧いてきたんです。


新しいことをはじめるために必要なもの


──ユーザーの要求や批判にはどのように対応していますか?

ドモントン:申し訳ないのですが、私はユーザーの要求にこたえるのがあまり得意ではありません。同じクレームを何度も聞いて初めて、より深掘りをするためのToDoリストに追加するのが私のやり方です。とはいえ、ユーザーから反応をいただけるのは本当に嬉しいです。クレームを言ったり改善を要求してくれるということは、それだけ気にかけてくれているということですから。


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──現在は「新機能」と「既存機能」の開発に割く時間の比率はどれくらいですか?

ドモントン:できるだけメンテナンスに時間をとられないように、いろいろなことを自動化しています。これがけっこううまくいっていて、パートタイム以外は、人を雇わずに済んでいます。でも、結局のところ複雑なことが多いので、かなりの時間をメンテナンスに費やしてしまっています。

新機能を開発するときは、IM、メール、電話、Twitterなど、邪魔になる物はすべて放棄します。それが数日続くこともよくあります。中断が多い環境では生産性が下がってしまうので、1〜2日の間、集中することで、ようやくエンジンがかかってくるんです。新しいことや難しいことに挑戦するには、必ず3~4時間のまとまった時間が必要です。その時間が確保できないときは、メンテナンスしかやらないことにしています。


──同じような挑戦をしたいと考えている人に対して、どのようなアドバイスをしますか?

ドモントン:とにかく始めて、遊ぶことです。いろんな物をいじり倒しましょう。物を壊すことを恐れないで。



Tessa Miller(原文/訳:堀込泰三)

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    香川博人

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