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松尾仁松尾仁  - ,  09:30 AM

宇宙旅行にかける想いは熱かった。「Maker Faire Tokyo 2013」で感じたDIYの精神。#mft2013

宇宙旅行にかける想いは熱かった。「Maker Faire Tokyo 2013」で感じたDIYの精神。#mft2013

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家で使うテーブルや棚を作ることはもちろんDIYですが「Maker Faire Tokyo 2013」に出展する人々の話を聞くと、こんなものを作ったら世の中は楽しくなる、意義深くなる、というマインドこそがDIY精神なのだと改めて感じました。今回はその熱い想いを紹介します。


宇宙エレベーターは、実現可能なのか


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21世紀にはきっと宇宙旅行に行ける。誰もが夢見るその未来を宇宙エレベーターで実現したいと考えるのがチーム奥澤のメンバーです。とはいえ「宇宙エレベーターなんてホントに実現可能なんですか?」と素朴な疑問を投げかけてみると、「実現可能かどうかというよりも、僕たちが作るんです」と、熱い言葉が返ってきました。

DIYとは誰かに頼まれたからやるのではなく、何かが好きで、可能性を感じたらやればいい。そんな意気込みが伝わってきます。


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左から、奥澤翔さんと益田直樹さん。


チーム奥澤は普段はエンジニアの仕事をする社会人有志4人によるチーム。結成の目的は宇宙エレベーター技術競技会に参加することでした。休日を使ってエレベーター昇降機momonGa-5の開発を進め、今年の8月に富士山麓で開催された宇宙エレベーター技術競技会では世界記録となる高度1,100mの昇降を成し遂げました。

では、実際に宇宙エレベーターの実現にはどれぐらいの高度が必要なのかというと、静止軌道上の人口衛生から地上までケーブルを垂らすとして、その高さは35,786Km。つまり、現在の記録の約3万倍の距離です。また、現在は時速21.6Kmですが、人口衛生に1週間でたどり着くためには時速300Kmで上昇する必要があるそうです。

この数字を見れば、無理じゃないの?と思うのが一般的な考え方かもしれませんが、奥澤さんは「来年は、今年の倍の距離2,400mに挑戦します」と目を輝かせます。テクノロジーの発展が人間の想像を超えていく。それがこれからの時代ならば、どんな数字も無理とは言い切れないはず。チーム奥澤、がんばってください!!


宇宙衛生データをアートに昇華したい


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左からARTSATの中澤賢人さん、宇佐美尚人さん。


宇宙への熱い想いはいろいろなカタチがあるようで、多摩美術大学と東京大学のコラボレーションを軸とするARTSATのメンバーは、小型衛星のデータを使ってアート活動を展開しようと試みています。


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この黒いボックスが小型衛生です。このボックスから送られてくる、地球から打ち上げられた時間や、高度、宇宙の気温、重力などのデータを使って、アート作品に昇華させていくそうです。現在、アウトプットの方法は企画中とのことですが、来年1月にJAXAが打ち上げるH-ⅡAロケットには、彼らが提案した芸術衛生「ARTSAT1:INV ADER」が相乗りできることになっています。高度407Kmの円軌道、そして、傾斜角65度の太陽非同期軌道に投入された衛生が、どんなアートを見せてくれるのか楽しみです。


日本発の民間宇宙開発チーム、ハクトの挑戦


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続いて、月面無人探査の国際レース「Google Lunar X PRIZE」に日本唯一のチームとして参戦するのが、ハクトのみなさん。

ハクトは日本発の民間宇宙開発チームで、技術開発リーダーには「はやぶさ」の開発にも携わった東北大学の吉田和哉教授を迎えています。興味深いのは、ハクトには様々なバックグラウンドをもつ元宇宙少年少女たちが集まっていること。弁護士、惑星科学者、コンサルタント、エンジニア、WEBデザイナー、プロモーターなど、それぞれの仕事をしながら宇宙への夢を実現しようとしています。


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左からハクトプロモーションチームの城田清美さん、金田政太さん。


Googleとエックスプライズ財団が主催する国際宇宙開発レースには、アメリカやEU諸国からなど22チームが参加。月面に無人探査機を着陸させて500m以上走行させることと、高解像度のイメージを地球に送信することをミッションとしています。なんと優勝チームには2000万ドルの賞金も! ハクトのメンバーが開発している2輪のローバーが、他の国よりも早く月面写真を地球に送ってくれることに期待したいです。

ここまでは宇宙を夢見てDIYする人々を紹介してきましたが、「Maker Faire Tokyo 2013」の会場にはまだまだ他にも素晴らしい想いを持って活動する方々がいます。そのため、個人的にとても意義深いなと共感した2チームにも話を聞いてみました。


手を失った人々に、安価な義手を届けたい


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exiiiのメンバーが製作しているのは、手を失った人々のための義手。一般的に義手は通常200万円から400万円ぐらいするそうですが、彼らが作っているのはひとつ4万円を想定とした廉価版。「もちろん400万円のものほど高性能にはできないですが、ユーザーが最低限必要な機能を安価に提供したかった」とデザイナーの小西哲哉さんは言います。「例えば片手だと、雨が降ってきたら傘をさすだけで手が塞がってしまう。まずはその部分だけでも僕らが開発した義手で補えれば」と考えたそうです。

3Dプリンタで外装部品を作ることでコストを削減。また、最もコストがかかる筋電計測のコンピュータを、スマホで代替しようと新たなシステムを構築していました。「3Dプリンタで作った部品は壊れたらリペアできるように構造を細かく分けて、筋電システムは用途に応じてアップデートできるようにしていく」そうです。


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exiiiのメンバー。デザイナー小西哲哉さん、ソフトウェアディレクター近藤玄大さん、メカニカルディレクター山浦博志さん


普段はそれぞれメーカーに勤務していて、デザイン、ソフトウェア、ハードウェアの設計をしているexiiiのメンバーは、スカイプで打ち合わせを重ね、約4ヶ月で現在のサンプルを製作。メンバーの2人が大学時代に義手の研究をしていたため、その経験を活かして今回の企画が実現しました。現在、彼らの作品はジェームズ・ダイソンアワードの国内コンペを2位で通過して国際コンペのベスト20に残っています。11月7日にアワードの結果が出るので、そちらにも注目したいところです。


現像タンク一体型フィルムカメラ


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最後に紹介するのはロケットコミュニケーションズの外口慶樹さんと大浜公一さんの作品。外口さんは、「Maker Faire Tokyo 2013」の会場Miraikanで科学コミュニケーターを5年経験していたこともあって、子供のためのワークショップを企画提案していました。


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ロケットコミュニケーションズの外口慶樹さん(右)と、ピンホールカメラの製作に協力した大浜公一さん


お子さんがいる方にぜひ体験してもらいたいのが、現像タンク一体型のフィルムカメラを使ったワークショップ。オリジナルのピンホールカメラに、ブローニーフィルムをセットして感光させるところまでは一般的な行程ですが、面白いのはカメラにパイプがつながっていて、そこから現像液を入れられること。

「1時間のワークショップで撮影から現像までを子供たちに体験してもらいたかったんです。フィルムと接する機会が少なくなっていますが、自分の手を動かすことでモノが作られていく感動を伝えたい」と外口さんは言います。ワークショップでは現像したネガをプレゼントしてくれて、それをスキャンしたりスマホ撮影することで、お客さんはプリントできます。ワークショップは11月4日の12:15〜13:15で開催予定(参加費500円。イベント入場チケットが別途必要。参加希望者は当日11時までにロケットコミュニケーションズのブースで予約を。予約制で先着10名ほどらしいです)。

先端技術を使ってDIYをする人々は、その技術を活かして世の中に何ができるのかを、楽しみながら真剣に考えているのが印象的でした。そのマインドこそが、現代の私たちに必要なことなのかもしれません。「Maker Faire Tokyo 2013」は、本日11月4日まで開催しています。よろしければ、ぜひ参加してみください。


「Maker Faire Tokyo 2013」

(松尾仁)

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