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長谷川賢人長谷川賢人  - ,,,  06:00 PM

より良い内定をつかむための「Will - Can - Must」の広げ方:連載・新しい就活(4)

より良い内定をつかむための「Will - Can - Must」の広げ方:連載・新しい就活(4)

新しい就活4


「最近の学生は『知ろうとしない』『何も考えていない』と、学生の取り組み不足を指摘する声もあります。でも僕たちは、学生だけのせいにしないで、企業がちゃんと伝える責任を果たそうと思ったんです」

株式会社マクロミルの山口翔さんと、株式会社オロの吉田奨さんは、イベントを無事に終えて少しホッとしたような顔をしつつも、力強く話してくれました。2人はこの短期連載でも紹介した就活イベント「Venture's Live」の主幹メンバーであり、発起人でもあります。2人ではじめた取り組みは、いまやベンチャー企業40社、学生800人を集めるまでになりました。

今回はまず、山口さんと吉田さんに連載第1回で登場した「Will - Can - Must」の輪を広げるためにできることを伺いました。さらに、イベント当日にグループディスカッションの優秀者80人に選ばれた学生のうち、3名に電話取材。彼らの共通点が見えてくれば、ライバルと差がつくポイントはどこなのかが見えてくるのではと考えたのです。



「Will - Can - Must」の輪を広げるためにできること


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左から、吉田奨さん、山口翔さん


まずは、おさらい。就職活動を進める上で、基本の考え方として大切になる「Will - Can - Must」の輪。この3つの輪が重なりあったところが「自分の軸」になり、輪の重なりが大きいほどに、やりがいをもって日々の仕事にあたれるのだそうです。


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Will:やりたいこと、なっていたい姿
Can:できること、スキル
Must:会社から求められること、やらなくてはならないこと


2人は今回のVenture's Liveを「開催側はMustを広げてあげ、学生側はWillを広げるためのイベントだった」と振り返ります。そこであらためて、人事の目線から見た「Will - Can - Must」の輪の広げ方を聞きました。


自分のCanに気づくための近道


吉田さん:コミュニケーション、論理的思考、リーダーシップなどの個人的なCanには差がついていることはありますが、一般的な学生の初期値でいうと、Canが非常に小さく、Willも個人によって差が大きく、Mustも「その人の中にあるMust」しか知らないので小さい。みんな最初はそこからはじまっているんです。

山口さん:就職活動で大切なのは、それぞれの輪を広げていくこと。Canはいきなり広がらないけれど、WillとMustは自分次第で広げられます。Mustを広げるには人の話、特に社会人の話を聞くことです。世の中で企業がどんなことをやっていて、何を求めているかは、企業に聞かなければわからない。だからこそ、企業も学生へしっかり伝えなければいけませんよね。


「個人的なCanには差がついている」とはいえ、どうやってこの輪を広げていけばいいのでしょうか。吉田さんは「実践で気づくこと」と「大人に聞くこと」が有効な方法だと教えてくれました。


吉田さん:僕が人事の視点から見ていると、Canが大きいけれど、自分ではそれをCanと気づいていない学生が多いですね。自分の何が、どのようにCanであるのかを気づくには、選考を受ける過程や、グループワークなどで企業からフィードバックをもらう機会を得るのが良いでしょう。「これは社会に出ると価値があることなんだ、評価されることなんだ」と知るのが第一歩じゃないかと思います。

あとは、大人に聞くこと。僕もグループディスカッションやエントリーシートなどでいろいろなフィードバックを学生にしますが、必ず言うことがあるんです。「今日、聞いたことを受けてブラッシュアップするでしょう。それをもう一度、大人に見てもらったほうがいいよ」って。学生同士ではなく、社会に出て、仕事をしている人の目線で見てもらわないと意味が薄いんです。


Willはすべてを引っ張り上げるパワーになる


「WillとCanには影響を与え合う関係性がある」と山口さん。連載第3回のレジュプレスのCTO、和田晃一良さんへのインタビューも合わせて考えてみると、とてもうなずける話です。


山口さん:僕が人事をやってきて個人的に思うのは、Willを大きくできる人にはCanがあると考えているんですよ。自分が将来何になりたいのかを過去から考えて、1つの軸を設定できる。将来なりたい像に向かって、いまやるべきことを設定できる。そのためには物事をロジカルに考え、整理する力が必要です。だから、Canが足りないとWillも広がりにくい。

ただ、Canが足りないからと自信を失う必要もない。CanとWill、どちらも自分を前に進めるスタートになり得ます。Canは小さくても強いWillを持っていれば、なりたい姿を叶えるために能力が引っ張りあげられてくる。「強い志をもってやっているんだ」と人事に伝わるのも1つの魅力です。


「Will - Can - Must」の輪に照らし合わせると、自分の能力や現状はもちろんのこと、他の志望者といかにして差をつけるのかまで、さまざまなポイントが見えてきそうです。振り返りツールであり、(言い方はやや物騒ですが)武器にもなるということでしょう。

では、人事から「見どころがある」と評された学生は、実際にこの「Will - Can - Must」の輪を当てはめると優れた部分があるのでしょうか。そこで、Venture's Liveで行われたグループディスカッションで優秀者として選出された3名の学生に、現状の就職活動の状況について話を聞いてみました。


グループディスカッション優秀者に選ばれた3人の学生と話してみた


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「気になる人にとにかく会いたい!」谷川茉穂さんの場合

愛知県出身の谷川茉穂さんは、南山大学の3年生。上京をしたいと考えていましたが、結果的には県内の大学へ進学。そこで谷川さんは「もっと外へ出たい」という思いを強めます。そこから「なるべくさまざまな人に会う」のを意識し、愛読していたブログの筆者に会うために京都まで行ったこともあります。その筆者は谷川さんにとって「憧れの女性」になったそう。

自身の興味はマスコミや広告系にあることを早くから自覚していたため、アルバイト先にはテレビ局を選び、3年間継続。複数企業のインターンに参加したのも「たくさんの人に会えるし、勉強にもなるから行けるところは行っておこう」という理由なのだとか。

Venture's Liveに参加した感想を聞くと「行くまでは『東京の大学生』に身構えていたけれど、就職活動においての悩みやコンプレックスは私たちと変わらないんだとわかった」と言い、自信を得たようです。彼女の言葉で印象的だったのは「働いている人の見え方がバラバラで、やっぱり企業は『人』なんだなって思いました。でも、私はカッコイイと共感できるのは広告の人たちだったので、いまはそこを目指しています」。


「起業する夢を実現するためにベンチャーへ」松本大地さんの場合

熊本県出身の松本大地さんは、熊本学園大学の3年生。親の希望もあって地元の大学へ進学、最初は公務員になる勉強をはじめます。しかし、自分が公務員になるイメージが持てず、「もっといろんな世界を知りたい」と地元の学生団体に所属。活動の中で学生起業家に会って刺激を受け、自らも起業の道を志すようになります。

その後、松本さんは学生団体を立ち上げ、就職支援サイトやコンサルタントに「営業」をかけてセミナーを開催するなど、精力的に活動。「就職活動は大学3年生からという考えは古いと思うんです。だから私は、大学1年生の時から外へ出て、就職活動につながる『活動』をしてきました。それに田舎なので、人に会ったり学んだりするには、とにかく自分で動くしかない。のほほんと過ごすか、アグレッシブに過ごすかはその人次第ですから」と松本さんは言い切ります。

いまは成長できる環境を求め、「自分の夢を実現する」という目標に向け、より高いレベルで仕事ができると感じた東京のベンチャー企業が第一候補。企画やマーケティング、営業職での就職活動を進めています。


「まだ動いていない人を動かせるような人に」渡辺麻由さんの場合

愛知県出身の渡辺麻由さんは、愛知教育大学の3年生。当初は小学校の教員を目指して進学したものの、大学や業界に漂う保守的な空気に疑問を感じ、「もっと視野を広げよう」と就職活動を開始。Venture's Liveに参加したのも、「改革心があり、勢いのある起業が40社も見られる機会はない!」と感じたからだそう。

もともと英語が好きで、たくさんの人とコミュニケーションを取りたいという気持ちから、長期休暇には必ず海外へ。その後、現地の学生とより関わって学びたいと考えた渡辺さんは、「行けるのは今しかない!」と3年生の後期から1年間のアメリカ交換留学に立ちます。この留学が大きな契機となりました。「学びがキャリアにどうつながるか」を常に考え、休学や学部転換も行うリスクを取るアメリカの大学生の姿勢にショックを受けたのです。帰国後は「大学生活をどう過ごすかでこの先も決まる」と、積極的に大学外の人にも会うようにしました。

彼女が大切にしているキーワードは「チーム感、仲間、改革」。それらを持っていると感じられるベンチャー企業に魅力を感じつつも、多くの企業がある東京に出るかはまだ迷っています。ただ、目標はあります。「自信とモチベーションを持っている人が誰かを動かせるのだと思う。だから自分も、まだWillを持っていない人、動いていない人を動かせるような存在になりたい」。


自分自身で道を切り開く、WillとCanの強さを感じた


3人に話を聞いていると、不思議と共通するポイントがいくつかあるようでした。まずは全員が現状の環境から「外に出ることを意識している」点。そして、「視野を広げるために自ら行動する」点も一緒です。連載第2回でビズリーチの澤田さんが、学生のFacebookを見る上でチェックしているポイントとも、非常に親しい印象を受けます。詳細に見れば、他にも似ている点は出てきそうです。

3人が地方在住であるのも興味深いところ。正確な数は把握できていませんが、Venture's Liveで選ばれた80人も、首都圏よりも地方から参加した学生が多かったようです。地方から東京へ出てきている時点で、学びの機会を最大化しよう、なるべく多くを見聞きしようという気持ちが働き、個人のパフォーマンスに作用するパワーがあるのでしょうか(首都圏の学生さんもファイト!)。

就職活動は「運」と「縁」によるところも大きいとは思いますが、それをつかめるかどうか、その決め手は自分自身にあります。そして、あくまでも就職活動はスタートであってゴールではありません。ライフハッカーでは「働き方」を考える記事を日々掲載していますが、進んだ先でどのように生きるかは、すでに働いている大人たちも迷っているのです。

だからこそ、まずはより良いスタートを切ってほしい。今回の連載記事が、みなさんの納得のいく進路を決めるために役立ってくれたら嬉しいです。


Venture's Live



(長谷川賢人)

illustration by ナカオ☆テッペイ

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