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長谷川賢人長谷川賢人  - ,,  06:00 PM

彼は内定を蹴り、休学して、ベンチャー企業のCTOになっても「不安はないです!」と笑った:連載・新しい就活(3)

彼は内定を蹴り、休学して、ベンチャー企業のCTOになっても「不安はないです!」と笑った:連載・新しい就活(3)

新しい就活3


「国立大学だと休学してもお金がかからないんですよ。制度としてすごく使えます」

和田晃一良さん、23歳。現在は東京工業大学を休学し、ベンチャー企業「レジュプレス」のCTOを務めています。今回の連載「新しい就活」で彼に話を聞こうと思った理由は2つ。まずは、その経歴を決断したきっかけが知りたかった。もう1つは、屈託なくサービスの発展に打ち込んでいる彼ならば、「いかにして自分の道を選ぶか」のヒントをもらえるのではと思ったから。

和田さんは現在、人生の経験を投稿/共有するサービス「STORYS.JP」の開発に勤しんでいます。2000はてなブックマークをつけられた『あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。』や、8400いいね!を得た『学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話』などの話題になったストーリーもあり、いま注目のサービスといえます。

冒頭の「休学をもっと活用すべき」といった言葉も含め、和田さんの行動はとてもロジカルで芯が通っています。就職活動を控える人にも、1つの指針となるのではと思います。


すべては「サービスを作りたい」につながっている


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和田さんのCTOとしてのキャリアは、大学3年生の時に始めたアプリ開発会社でのアルバイトからスタート。本を読んで「ちょっと勉強していた」レベルからはじめ、働くうちにいくつかのAndroidアプリに携わります。スキルを得てアプリを作れるようになると、今度は自作アプリをいくつか手がけます。


和田さん:自分にも就活する時期がやってきて、SPI対策をしようとAndroidマーケットで無料アプリを探したけれど見当たらなかったんです。そこで、自分も欲しかったし、就活対策アプリ『SPI Training』を作りました。「みんな欲しがるからダウンロードするはず!」と考えたんですが、結果としては累計10万ダウンロードくらいされました。


このアプリが和田さんにとっての転機に。「開発やサービス作りが面白い」と感じ、主に開発会社にターゲットを絞って就活をはじめ、ある大手IT企業に内定を得ます。その後、時間に余裕ができた和田さんは、クックパッド主催のハッカソン「第3回 開発コンテスト24」にも出場し、見事に優勝。

和田さんは大きな気付きを得ます。「そうか、最初から最後まで、自分はサービスが作りたいというモチベーションで動いていたんだ」と。そして、彼は内定を蹴って、CTOへの道を歩みだすのです。


まずは行動原理を明らかにしないと就活は始まらない


ハッカソンの後、レジュプレスの創業メンバーである溝部さんに声をかけられます。まだSTORYS.JPのサービスが固まる前でしたが、熱意にも共感できた和田さんはメンバーに加わることを決めます。その際、彼の中ではこんな思考回路が働いたといいます。


前提:「自分の行動原理はサービスを作りたい」である

→ どこでも「作ること」そのものは変わらない
→ 大きな企業でやるより、自分たちでやった方が自由に面白くできる
→ 内定企業にも愛着があるわけではない
→ レジュプレスにも投資が入るから、当面の生活費はまかなえそう
→ 半年先の入社を待たずにサービス作りが始められる
→ 早くやろう!


話を聞いていると、和田さんは「自分の目的に対する最適化」が上手であり、これこそが強さの源なのだと感じました。

たとえば、いまの仕事の話を聞くと「足りないことはネットにある情報で学びながら作っています。技術は目的を叶えるためのツールでしかありませんから」と答える。就活中のことを思い返してもらうと「まわりの就活生のほとんどは『就活をするから就活をしている』ように見えました。でも、就活だって本当は『必要だからやる』というのが基本的には正しいですよね?」と素直な疑問を投げてくれる。

目的を叶える、必要だからやるといったように、「やりたいこと」ベースで物事を進めるから行動にも迷いがないのです。


志望動機が書けないのなら、行動を考え直した方が良い


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自身も就活中に悩んだという話を交えつつ、和田さんは「志望動機」に関するアドバイスをくれました。


和田さん:僕も外資系の銀行などを受けていたのですが、エントリーシートが書けないことがあった。「行きたい理由」がなかったからですね。同じように、世の中には「志望動機が書けない」って悩んでいる人が多いじゃないですか。でも、それは悩む以前に、自分の行動をちゃんと考え直すべきなんですよね。何か理由があるから、その会社に行くと考えたほうがうまくいくんじゃないかな。


まずは「何をするか」の目的ありき。この道筋の通った考え方には、大学で集合論などの数学理論をはじめ、会計や人間工学、事業における最適化などを勉強していたという影響があるのかもしれないと言います。感覚的な気付きと、論理的な進め方。和田さんの決断力はこの両輪で成り立っているのでしょう。


不安がないのは「最善を尽くしているから」


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STORYS.JPは「有名人ではない普通の人々でも、世界に1つだけの人生のストーリーを書くことで、人生を変えていける」というビジョンのもと、よりたくさんの人にストーリーを投稿してもらおうと努めています。素晴らしいストーリーを書いてくれた人を取材する「ユーザーインタビュー」や、投稿されたストーリーを「まとめ」にするなどの取り組みを進行中です。

和田さんは「STORYS.JPに投稿したことで注目され、たくさんの人に読まれたことで、人生が変わった!と話してくれる人もいます。普通に自分のブログに書いてもなかなかアクセスされませんが、STORYS.JPはプラットフォームなので、多くの人の目に止まるチャンスが増えます」と言います。その点からすると、自分のブログに一度書いたものをブラッシュアップして載せてみるというのも良さそうですね。

...それにしてもハキハキと質問に答えてくれるので、良くないオトナな私は、ちょっといじわるな(でも、純粋に気になった)質問をぶつけてみました。和田さん、「サービスがうまくいかないんじゃないか」みたいに、いま不安なことってありますか?


和田さん:うーん、特に無いですね(笑)。僕は基本的に「最善を尽くすしかない」って思っているんです。いまのサービスを伸ばすだけ伸ばして、僕が最善を尽くしてもダメだったなら、「ここにはもともと市場がなかったんだな」と割りきって考えている感じです。失敗したからといって、僕自身がそこから先に何もできなくなるわけではないですしね。

サービスを自分たちで実際に作るという経験をしていない人が、世の中ではほとんどだと思うんですよ。だから、その点においては、ちがう経験値を積んでいるんじゃないかと考えています。それに起業でいうと、1回目でいろいろ経験があって失敗して、2回目で成功している人も多い。だから早いうちから挑戦してみて、失敗も経験値にできることが大事なのかなって。


就活で大切なのは「自己成長」ではなく「自己確認」なのだと思った


会社の中でなりたい自分を作っていくのではなく、なりたい自分を作っていくために会社がある。そういった選び方や生き方も選択肢としてあることは、あらためて意識すべきポイントといえそうです。就活に迷っている人は、採用サイトを見るよりも、まず自分の行動原理を明らかにする。いわば「自己確認」からはじめてみてはいかがでしょうか。

なかなか見つからない人は、この記事の最初で和田さんがヒントをくれていましたね。和田さんにとっての「アプリ開発」みたいなきっかけと出会うことも大切。もっといろんな人のきっかけを知りたければ、STORYS.JPをのぞいてみるのも、ひとつの手ですよ。


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採用情報 - STORYS.JP



(長谷川賢人)
illustration by ナカオ☆テッペイ

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