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堀込泰三  - ,  08:00 PM

やぁ、俺は君のサイトをハックしたよ:異色の技術者オークションサイト『Hired.com』誕生秘話

やぁ、俺は君のサイトをハックしたよ:異色の技術者オークションサイト『Hired.com』誕生秘話

hired.com


Inc.:アラン・グラントにとって、マット・ミツキエヴィチを味方につけたことは、幸運だったと言えるでしょう。

今から2年以上前のことです。スタートアップの起業家と投資家のためのカンファレンスに参加していたグラントは、グラフィックデザインサイト「99designs」の創設者ミツキエヴィチに歩み寄り、声をかけました。「やあ、俺は99Designsをハックしたことがあるんだ。おかげで君のサイトには立入禁止を食らってる

ミツキエヴィチの反応は、意外なものでした。グラントに殴りかかるでもなく、背を向けるでもなく、微笑み、握手を求め、謝罪をしたのです。「あれは実にいかしたグロースハックだった。そんな君を立入禁止にせざるをえず、申し訳ない」

会話は弾みました。2人には、共通点がとても多かったのです。どちらも現在30歳。若いころから起業を繰り返しており、2人合わせて6社を立ち上げていました。意気投合した2人はその後も連絡を取り合い、1年もしないうちに、サンフランシスコはノースビーチ近くにある、パブ兼カレーハウスで再会しました。もう1人の起業家、ダグラス・フェアスタインとともに。

3人は、グラントがやったハックのバリエーションを考案し、あるアイデアに盛り込むことにしました。そのアイデアとは、テック技術者のリクルート業界に変革をもたらし、今後の採用活動を大きく変える可能性を秘めたものだったのです。



すべてはハックから始まった


グラントは学生時代に、ウェブ開発会社「Webmasters」を立ち上げました。当時グラントは、ミツキエヴィチの99designsを高く評価していました。ミツキエヴィチは、Inc.が選ぶ30歳未満の優れた起業家リスト「2011 30 Under 30」にも名を連ねるほどの実力者でした。

99designs経由で名刺デザインやウェブデザインなどを依頼するには、まず希望するデザインの概要をアップロードします。その後価格を設定し、デザイナーコミュニティに募集をかけると、作業を希望するデザイナーが応募してくるという流れです。グラントは、99designsのコミュニティを利用して、新しいプロジェクトのロゴを依頼しようと決めました。

「できるだけ優秀なデザイナーを見つけたかったので、トップレベルのデザイナーに直接メッセージを送って、私の仕事に応募してもらえるように頼めたらいいのにと考えました」とグラントは言います。

そこでグラントは、99designsに登録しているデザイナーの情報を抽出するスクレイピングプログラムを書き、それぞれの受注率を計算するアルゴリズムを実行しました。メッセージシステムとスクレイピングプログラムを利用して、トップレベルのデザイナーたちに「作品が気に入ったので自分の仕事に応募してくれないか」と、一斉に声をかけたのです。作戦は、成功を収めます。

「実際に募集をかけていたら、素晴らしいデザイナー数百人から応募があったと思います。デザイン料は安かったのに」

ここまでは、立入禁止の理由にはなりませんでした。「その後、一線を越えてしまったんです」

グラントは、同じスクレイピングプログラムを使って、99designs登録者のメールアドレスを抽出し、立ち上げようとしていた会社「Curebit」のPR情報を送信したのです。ミツキエヴィチが、これを発見しました。

「私たちが気付いたのは、グラントが1万件ものメールを送ったあとでした」とミツキエヴィチは振り返ります。すでに要注意人物としてマークされていたグラントは、即座に立入禁止にされました。


3人寄れば文殊の知恵


時は移ろい、昨年4月。ノースビーチのアイリッシュパブ「Kennedy's」での会合に話を戻します。

3人は、優秀なテック技術者を見つけるという、経営者に共通かつ最大の課題について話し始めました。ちょうどグラントは、Curebitの新人を求めてデベロッパーカンファレンスから帰ってきたところだったのです。「優秀な人材は、メールに返信すらしてくれません。間違ったアプローチを頻繁に受けているからでしょう。そこで私たちはこう考えることにしました。"優秀な人に返信してもらうにはどうしたらいいのだろうか"と」

携帯電話再販サイト「uSell.com」やクラウドベースのコールセンター企業「LiveOps.com」の創設者として有名なフェアスタインは、オペレーター2万人を集め、巨大な「在宅」コールセンターを築き上げていました。つまり、コミュニケーションや大規模な人材についての知識がありました。ミツキエヴィチは、オンラインオークションの専門家。グラントは、デベロッパーをひきつける方法を知っていました。

それぞれの才能が融合したとき、仕事をオンラインに掲載するよりも、優秀な人材そのものを掲載する方がいいのでは、というアイデアが生まれました。つまり、デベロッパーをオークションにかけるのです。そうすることで、トッププログラマーには特定の職がオファーされ、カウンターオファーも可能で、人材あっせん会社からの連絡のような手間をかけずとも、お互いの条件をすり合わせることができるようにしようと3人は決めました。

「3人でニュースのヘッドラインを想像しました。『Facebookエンジニアが自分をオークションに』とか、『Googleエンジニアを最高値で落札』とか。勢いづいた私たちは、システムを1回の週末で作ってしまうことに決めました」とグラントは振り返ります。

3人が実際に「DeveloperAuction.com」を立ち上げるまでには数ヶ月間かかり、そのうち3回の週末を費やしました(現在、同サイトは「Hired.com」に名前を変えています)。その後、デベロッパーに登録してもらうまでには、さらに長い時間が必要でした。

スクレイピングと大量メールという手法ではうまくいかないことは、あらかじめ予想できました。そこで、FacebookやGoogleのトップデベロッパーたちに登録してもらえるよう、手書きの手紙を個別に送るという方法をとりました。登録してくれた人には、面接のための移動にはハイヤーを出し、家族に結婚や出産がある場合はギフトを贈り、採用が決まった暁には、ドンペリニヨンを贈ったのです。

「60年以上も業界を支配していた古い手法をやめ、実験的な方法を試してみたかったんです」と、ミツキエヴィチは言います。


「なんてこった。こいつはビジネスだ」

昨年の12月までに、サイトでのジョブオファーは3000万ドルになりました。グラントは言います。「そこで私たちは気づきました。『なんてこった。こいつはビジネスだ』」

現在、Hiredの従業員は27人。7億ドルのジョブオファーを行ってきました。しかも、業績は順調だとか。今年の前半には、Crosslink Capital、Google Ventures、NEA、Sherpa Ventures、SoftTech、Step Partnersから270万ドルのベンチャー資金を調達しています。テック技術者の採用に同サイトを使っている企業は、Yahoo、Pinterest、eBay、Twitterをはじめ、約600社にも上ります。

好調の理由は、従来の人材あっせん会社とビジネスモデルが異なることだけではありません。雇用主が採用の際に支払うコスト構造も変えたのです。雇用主は、採用した人材の初年度年収の15%をHiredに支払うか、紹介料として、最長24ヶ月にわたって年収の1%を毎月支払うかを選択できます。

ミツキエヴィチによれば、後者の紹介料が、従来の人材あっせん会社との差別化になっているといいます。潜在的な売上高としてカウントできるのがその理由です。「急成長を遂げている企業にとって大事なのは、例えば1ヶ月に5人を雇うとして、従来型のモデルよりも10万ドル以上を節約できることなんです」

「それにしても、この会社こそ、これまでに携わったビジネスの中でいちばん急成長を遂げているビジネスだと思います」。ミツキエヴィチのこの言葉が、すべてを表しているような気がします。


Nice to Meet You, I'm the Guy Who Hacked Your Site | Inc.

CHRISTINE LAGORIO-CHAFKIN(訳:堀込泰三)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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