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印南敦史  - ,,,,  07:30 AM

ナウシカのメーヴェ(実物)を作らせた「中二の発想」と「強い意志」について

ナウシカのメーヴェ(実物)を作らせた「中二の発想」と「強い意志」について

ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間


本日紹介したいのは、『ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間』(八谷和彦、猪谷千香著、幻冬舎)。90年代末期に話題となったメールソフト「ポストペット」の生みの親としても知られるメディアアーティストである著者が、37歳のときから10年もの歳月をかけて取り組んだプロジェクトの全容をつづった書籍です。

タイトルから想像できるとおり、「オープンスカイ・プロジェクト」と名づけられたそのプロジェクトとは、宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』に登場した架空の一人乗り飛行機"メーヴェ"を、「ないものは、作ればいい」をもとに作ってしまおうというもの。

模型からスタートし、次に実寸サイズの機体を制作。さらにはゴムで引っ張るグライダーによる飛行訓練をしたうえでジェットエンジンでの飛翔を実現するという、想像しただけでも気の遠くなりそうな話。しかしそこには、誰のなかにも少なからずある"子どもの心"を刺激してくれるようなワクワク感があります。はたしてどんな内容なのか、簡単に紹介しましょう。



レシートの裏に計算式


高校生時代に『風の谷のナウシカ』を観て感動したという著者が、同作品に魅了され、心を揺さぶられたのは1998年。宮崎監督が描き続けていた漫画版の単行本をまとめて読んだときだったそうです。そして物語そのものの世界観もさることながら、漫画版を読んでもうひとつ惹かれたものが"メーヴェ"だったというわけです。


もともと乗り物や飛行機が好きではあったのですが、戦闘機や旅客機とも違う、現実世界では見たこともない飛行具の造型に目を奪われました。(中略)ナウシカとメーヴェは一体のものとして、僕の心に深く焼き付けられました。(19ページより)


そんな著者が、「メーヴェを実際に作るとしたら、どれぐらいの大きさの機体になるか?」と具体的に考えてみたのは1999年10月のこと。「農民ロケット」ともいわれている埼玉県秩父市の「龍勢」というお祭りを友人たちと見に行った帰り道、高速道路のサービスエリアでハンバーガーをかじりながら、モスバーガーのレシート裏に計算式を書いてみたことがきっかけだったそうです。

その結果として得た結論は、「パイロット50キログラム」「機体重量30キログラム」「離陸速度は時速36キロメートル」だとしたら「全幅8メートルぐらいの機体で、重さを30キログラムに抑えられればメーヴェは作れる!」というものだったとか。かくして、10年におよぶ「オープンスカイ・プロジェクト」がスタート。本書ではそのプロセスが記されています。


非公式だという表明


印象的だったのは、著者が(オープンスカイはメーヴェからインスパイアされたものだとはいえ)「プロジェクトの目的は、劇中のメーヴェをそっくりそのまま再現することではありません。どちらかというと『ちゃんと飛行機として成り立っている』ことに力点があります」と目的を明確にしていること。

つまり、もし事故などが起こった場合、公式プロジェクトと勘違いされ、スタジオジブリや宮崎監督に迷惑がかかる恐れがある。そこで「仮に、このプロジェクトで重大な事故や問題があったとしても、それは僕自身が負うべきで、すべて僕の責任です。また、ジェットエンジンを搭載した機体については、僕以外の人を載せるつもりはありません(36ページより)」と断りを入れています。プロジェクト遂行についてそこまで強い意志を持っていたというところからも、著者の思いが伝わってくる気がします。


気持ちは中二


そして注目すべきもうひとつのポイントは、「オープンスカイ・プロジェクト」のすべてをつづった本書が、著者のメディアアーティストとしての総論としても機能している点です。事実、第3章「舞台裏」では会社経営者としての側面がクローズアップされているのですが、たとえば先述した「ポストペット」開発のために立ち上げられた会社「ペットワークス」の取り組みを確認すると、それがきちんと「オープンスカイ・プロジェクト」につながっていることがわかるのです。特に以下の一文には、著者と「オープンスカイ・プロジェクト」のコンセプトのすべてが反映されているように感じました。


僕たちには共通することがあります。「中二のまま生きる技術」を持っているということです。

「中二病」は普通、あまりいい意味では使われない言葉です。(中略)でも、「中二の心のまま、大人としてそれをビジネスにできれば最高!」ではないでしょうか。(99ページ)


もしかしたら、誰かの目から見れば無駄なことかもしれない。しかし本人がそこになんらかのを見出すことができれば、それは大きな価値が生まれる。そんなことを、本書は強く感じさせてくれます。


(印南敦史)

  • ,,,, - By

    友清哲

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