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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,  10:00 PM

タイピングが速くなるって本当? QWERTY以外のキーボード配列のメリット&デメリット

タイピングが速くなるって本当? QWERTY以外のキーボード配列のメリット&デメリット

QWERTY以外のキーボード配列


キーボードの配列といえば「QWERTY配列」が一般的ですが、だからといってそれ以外の「代替キーボード配列」に目を向ける価値がないわけではありません。

支持者の意見によれば、代替キー配列はQWERTY配列よりも人間工学的で身につけやすく、タイピングのスピードも上がるそうです。ここでは、人気の代替キー配列と、そのメリットとデメリットを見ていきましょう。



代替キーボード配列とは?


QWERTY配列のキーボードには、国によって「QWERTZ配列」や「AZERTY配列」などのバリエーションがありますが、QWERTY配列以外でもっとも人気のある配列は、「Dvorak配列」、「Colemak配列」、「Maltron配列」です。


■Dvorak配列


Dvorak配列


Dvorak配列は、考案者のAugust Dvorak氏が「QWERTY配列は使いにくく、ムダな指の動きが多い」と考えたことから生まれた配列です。QWERTY配列とDvorak配列の最大の違いは、指を置く定位置(ホームポジション)です。Dvorak配列では、母音などのよく使われるキーを打ちやすい場所に配置し、タイピングの際の指の動きを軽減しています。また、一般的に使われるキーのほとんどは、右手で打てるようになっています。


■Colemak配列


Colemak配列


Colemak配列は、QWERTY配列にびっくりするほど似ています。17個のキーの配置が違っているのと、あまり使わない「Caps Lock」キーが取り除かれている以外は、まったく同じです。また、Dvorak配列と同じように、QWERTY配列ほど指を動かさずに済む配置になっているので、タイピングがより速く、簡単にできると言われています。


■Maltron配列


Maltron配列


Maltron配列はもっとも先鋭的なキー配列とされています。文字キーを長方形にまとめるのではなく、テンキーを真ん中に置き、その両側に文字キーを配しています。この配列でも、利用頻度に基づいてキーが配置されているので、それほど手を動かす必要はありません。また、QWERTY配列よりも人間工学的であるとされています。


代替キーボード配列を使うメリットとデメリット


代替キーボード配列を使うメリットとデメリット


代替キーボード配列については、「QWERTY配列よりも人間工学的で効率的だ」という主張をよく耳にします。反復性疲労障害(RSI)に悩む人たちが代替キー配列に惹かれるのも、たいていはそれが理由です。

しかし、「タイピングの速度が上がる」、「より人間工学的」といった代替キー配列に関する主張が実際にそうなのかを明らかにする実証研究は、ほとんど行われていないのが実情です。

Dvorak配列の場合、「QWERTY配列よりも優れている」という主張は、考案者のDvorak氏自身の言葉に端を発します。『Reason Magazine』は、次のように説明しています。


Dvorak氏と共著者たちは、「調査の結果、学生たちがDvorak配列をQWERTY配列よりも早く覚えたことが実証された」と主張していますが、比較対象となった学生は、その年齢も能力も異なっていました。例えば、Dvorak配列を学習したのはシカゴ大学実験学校の7年生と8年生(12~14歳)だったのに対し、QWERTY配列を学習したのは一般的な高校に通う学生たちで、学校のシステムも違えば、授業中に受けるテストの内容や時間も異なっていたのです。

そのような比較が「コントロールされた実験」とは呼べないことぐらい、科学者でなくてもわかります。しかも、そうした彼らの研究でさえ、Dvorak配列を学習した学生のほうが覚えが早いという点について、動かしがたい証拠が得られているわけではありません。というのも、トレーニングが進むにつれて、両者の違いが小さくなっていったからです。


いくつかの研究に触れたあと、Reason誌は次のように結論づけています。


人間工学研究でも、Dvorak配列の利点はごくわずかか、まったくないと確認されています。例えば、『International Journal of Man-Machine Studies』に掲載されたIBM基礎研究所の研究員、A. Miller氏とJ. Thomas氏の論文では、「どの代替キー配列でも、一般的なタイピングでQWERTY配列をしのぐ現実的で顕著な利点は見られなかった」と結論づけられています。

また、手と指の動きを分析する別の研究では、Dvorak配列とQWERTY配列の差は、ほんの数パーセントであることがわかっています。人間工学研究の結果から一貫してうかがえるのは、Dvorak配列には明確な利点がなく、主張されているほど大きな利点は絶対にないということです。


もちろん、逆の意見もあります。支援技術研究所(Assistive Technology Research Institute)の研究者が行った小規模な研究によると、「少し時間はかかったものの、Dvorak配列では、タイピング速度に若干の向上が見られた」と発表されています。


この研究結果は、Dvorak配列のほうがQWERTY配列よりもタイピングが素早く簡単に身につき、タイピングのベテランの場合はタイピング速度が上がるという主張を裏づけるものです。また、疲労や能率の低下に悩む患者の治療にあたっていて、代替キー配列の使用を検討している臨床医にとっても重要な知見です。

どんなキー配列でも、使いはじめたばかりのころは、使い慣れたキー配列よりもタイピング速度が落ちる可能性があります。また、この研究では、被験者がDvorak配列のキーボードをスムーズに打てるようになるまでに、やや時間がかかりました。したがって、臨床医がDvorak配列の使用を患者に提案する場合は、なめらかにタイピングができるようになるまでサポートする必要があると言えます。


さらに、こんな研究結果もあります。ギネスブックに「世界最速タイピスト」として登録されたBarbara Blackburnさんは、Dvorak配列のキーボードを使って最速記録を達成しました。ただし、その後のオンラインの大会では、QWERTY配列を使った人たちがBlackburnさんの記録を破っています。つまり、タイピングの速度という観点から見ると、QWERTY配列とDvorak配列の違いは、はっきりと証明されているわけではないのです。

ただし、快適さについては、まったく別の話です。人気のある代替キー配列では、よく使うキーが真ん中に配置されていて、指をそれほど動かさずに済むようになっています。つまり、指の負担が減るわけです。それがRSIの治療に効果的だと主張する人もいますが、たいていの場合、そうした効果はキーボードを替えただけでなく、体の姿勢やキーボードを使う習慣を全体的に改善したことにもよるものです。とはいえ、指の動きを減らして今までとは別の方向に伸ばすわけですから、「RSIに伴う痛みが和らいだ」という人がいても不思議ではありません。

Dvorak配列はもっとも古くからあるキー配列ですが、「QWERTY配列よりも優れている」という証拠は、まだ状況証拠程度のものしか見つかっていません。Colemak配列やMaltron配列などのほかのキー配列にいたっては、検証結果がさらに少なくなっています。ブロガーのDavid Tchepakさんは、実験に基づいた証拠の有無にかかわらず、代替キー配列の最大の問題点を次のように指摘しています


しかし、英語圏のほぼすべてのキーボードでは、QWERTY配列が採用されています。そうした環境で、QWERTY配列とColemak配列の両方のタイピングスキルを保とうとするなら、ちょっとした労力が必要なのは明らかです

代替キー配列を使う場合の問題は、一般的なコンピューターを効率的に使えなくなることです。自分のコンピューターだけを使っていればいいのなら、迷わずColemak配列を使うでしょうが、私の場合、ペアプログラミングをする機会が多いので、そうも言っていられません。「キー配列の両刀使い」になるには、どれだけの努力が必要になるのかと考えてしまうのです。


つまり、職場や誰かの家にあるキーボードが自分で使っているものとは違う配列の場合、まったく仕事にならないというわけです。代替キー配列に慣れてしまったあとで、QWERTY配列で素早くタイピングするのは、きっと難しいでしょう。


代替キーボード配列を使ってみる


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ラッキーなことに、新しいキーボードをわざわざ購入しなくても、ここで紹介したほとんどのキーボードを試してみることができます(視覚的な参考が欲しいという方のために、キーボードに貼れるシールも販売されています)。ユーザーの報告によれば、新しいキー配列に慣れるには、約1カ月間のトレーニングが必要だということです。

キー配列の変更は、お使いのオペレーティングシステム(WindowsMacLinux)でとても簡単に行うことができます。変更したら、このようなタイピングプログラムを使って配置を覚えていきます。ただし、なかなかスムーズにはいかないことも覚悟しておきましょう。QWERTY配列からほかの配列に切り替えた人の多くが、最初の数週間は1分あたりの平均入力文字数が激減し、QWERTY配列と同じかそれ以上の速さでタイプできるようになるまでには、数カ月を要すると話しています。

ここで紹介したように、代替キー配列にはさまざまな種類があります。人間工学的な利点や速度向上についての科学的根拠はあまり見つかっていませんが、状況証拠ならたくさんあります。誰にでもおすすめできるものではありませんが、好奇心が旺盛な方はぜひ試してみてください。


Thorin Klosowski(原文/訳:兵藤説子/ガリレオ)

Photos by Dagonweb, Jesse Vincent, Miettinen, StuartBrady, Yes0song, Magnus Manske, Damien Pollet.

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