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堀込泰三  - ,,  11:00 AM

ブレインストーミングを再考する: 1度きりのグループセッションには効果なし?

ブレインストーミングを再考する: 1度きりのグループセッションには効果なし?

効果的なブレインストーミングを考える


今から数カ月前、ある友人に、新しいウェブサイトの名前を一緒に考えてくれと頼まれました。かんたんにサイトについて説明したあとで、夕飯でも食べながら何か考えてくれないかというのです。アイデアは多い方がいいので、私の友だちも呼んでたくさんの案を出し、その中からベストなものを選ぼうとのことでした。


ooomf」の創業者としての経験から、このような1回限りのブレインストーミングで出したアイデアは、決して効果的ではありません。これまで会ったクリエイティブな人たちの多くも、ベストなコンセプトが自ら姿を現すまで、ひとりでアイデアを熟成させるのが良いと口をそろえて言っています。たとえそれがサイト名のようなシンプルなものであったとしても。

そこで私は、その友人に同じことをすすめました。時間をかけて自分のコンセプトを吟味してから、人の意見に耳を傾けるべきだと。

この時の経験から、私たちがパーフェクトなアイデアの必要性に迫られたとき、なぜ集団によるブレインストーミングを選びがちなのか、ずっと気になっていました。


■ブレインストーミングの起源

1940年代、広告会社の幹部であったアレックス・オズボーン氏は、従業員の創造力のなさを嘆き、創造力を向上する方法についての実験を開始しました。そして1953年、『独創力を伸ばせ(原題:Applied Imagination)』という本を執筆し、グループブレインストーミングの素晴らしさを説きました。これによると、ブレインストーミングを効果的なものにするには、次の2つの条件を満たす必要があります。


  1. 判断しない(悪いアイデアが出ても怒らない)
  2. 量を重視する(できるだけ多くのアイデアを出す)


とてもシンプルなようですが、問題はこれら2つの原則が忠実に守られているとき、ブレインストーミングの方向性をまとめるのが難しいことにあります。


■グループブレインストーミング中、脳では何が起きているのか?


残念ながら、私たちがよくやっているブレインストーミングの多くは、オズボーン氏の基準を満たしていません。会議の目的はしっかりしていても、どちらかの原則、または双方を満たしていないのです。これには、コントロールしがたい心理学的要素が複数からんでいます。

ブレインストーミングを誤った方向に導いてしまう社会的要素には、以下のようなものが挙げられます。


1. 権力者からの判断を恐れる

上司やその他の上位者が同席する会議でアイデアを述べる際、判断される恐怖を取り除くことは難しいという研究結果があります。ほとんどの会議にはマネジャーや上司、その他の上位者が参加するため、悪いアイデアを口にすれば評価が下がってしまうかもしれません。それを恐れるが故、突飛なアイデアを発言しにくくなってしまうのです。


2. 外向的な人に注目が集まる

集団の中でアイデアを生み出さなければならない状況では、外向的な人ほど発言しやすくなります。一方、内向的な人は、グループディスカッションに参加する前に情報を自分の中で消化して意味を見出す傾向があります。脳機能の画像化研究により、外的刺激が存在する際、内向的な人ほど、脳の中の情報を処理する領域、意味を見出す領域、問題を解決する領域が活性化していることが明らかになっています。

下図に示すように、外的刺激が内向的な人の脳内を移動する距離は外向的な人よりも長く、情報処理や問題解決を司る複雑な領域を経由します。


内向的な人の脳内


神経による処理方法がこのように異なるため、アイデアの内容を問わず、外向的な人の方が内向的な人よりも先にアイデアを発言することになります。そのため、グループブレインストーミングの効果に支障をきたすのです。


3. 集団は恐ろしいアイデアを嫌う

社会がどれだけクリエイティブなアイデアを好もうと、私たちの脳は新しい物に対する恐怖を持つようにできています。コーネル大学、ペンシルバニア大学、ノースカロライナ大学の研究者らは、私たちが実践的なアイデアに価値を見出しやすいのは、リスクを伴う新しいコンセプトよりも親しみやすいからだと指摘しました。

このような考え方のプロセスは、自分の命を守るために生まれ持ったモチベーションによるものであり、制御することは難しいでしょう。判断を誤れば文字通り脳にとって辛い状況が訪れるため、私たちはより安全なアイデアを求めるのです。「Box」の創業者、アーロン・レビー氏による以下のツイートは、アイデアに対する人々の反応をうまくとらえています。


「Box」の創業者アーロン・レビー氏によるツイート


アイデアに対する人々の反応:
悪いアイデア:「うまく行くわけないよ」
良いアイデア:「うまく行くかもね」
素晴らしいアイデア:「うまく行くわけないよ」


■インキュベーション(孵化)期間:忘れられがちなステップ

多くの場合、ブレインストーミングは、1つの答えに到達することを目的としています。すなわち、パーフェクトなアイデアが出なかったブレインストーミングは、失敗とみなされるのです。ところが、創造力を高める最適なプロセスは1つの集団からは生まれないという研究結果もあるのです。

創造的思考に関する理論家、グラハム・ワラス氏は1926年、創造的な思考プロセスに関する最初のモデルを提唱しました。創造的なプロセスは、迅速に移り変わる環境に素早く対応できるような進化の過程から生まれるというモデルです。

ワラス氏は、創造的な思考プロセスを、次の4段階に分けました。


  1. 準備期:ひとりで課題に集中し、その特徴を捉える
  2. 孵化期:課題が潜在意識に刻まれるが、外見には何の変化も現れない
  3. 啓示期:アイデアが前意識から自覚できる意識に移動する
  4. 検証期:アイデアが意識下で評価・拡大・実行される


ここで問題になるのが、1回のグループミーティングでは、これらのプロセスをひととおり経験することができないこと。孵化期は、数日から数週間の期間が必要な場合もあります。

世界中のクリエイティブな人の多くがこれを実証しており、様々な代替案との紆余曲折を経ないかぎり最良の解決策にはたどり着けないと述べています

孵化期は、ひらめきがいつ訪れるかはもちろん、少しでも前進しているかどうかすらわからないため、ストレスが高まることがあります。大手企業やスタートアップによるアイデア創造を支援しているサリー・ホグスヘッド氏は、孵化期を、苦痛へとつづく疑念の期間と例えています


創造的思考の孵化期


それでも、この孵化期こそ、創造的思考における重要なプロセスなのです。アルバート・アインシュタインは言いました。「生産性とは、ムダにした時間の残留物である」と。創造的思考のプロセスに固執しすぎると、素晴らしいアイデアの芽を摘んでしまうこともあります。「AngelList」のジョシュア・スレイトン氏は、次のスライドを使って、生産性に関してはルールを除外することが重要であると説明しています。


「AngelList」ジョシュア・スレイトン氏のスライド


生産性を計画することはできない。

夜明けにひらめく人もいれば、
昼食後にひらめく人もいる。
ずっとひらめかない人もいる。


■ブレインストーミングを再考する

ブレインストーミングのポイントは、ある問題の解決策を考えるために、妨害されない時間を確保すること。つまり、必ずしも集団でやる必要はないのです。


1. ひとりで始めてみる

自分だけでアイデアを思案する時間を設けると、他者の感じ方を気にしなくていいので、よりクリエイティブなアイデアに向けた道が開かれます。『The Year Without Pants: WordPress.com and the Future of Work』の著者、Scott Berkun氏は、人間の想像力を爆発させるためにはひとりで考えることが重要であると述べています。


優れたプログラマー、デザイナー、マネジャーは、ベストなアイデアのほとんどを、自分だけの場所か、デスクとコンピューターのある場所でひとりで働いているときにひらめいています。アイデアを生み出すのに、大人数での会議や手の込んだプロセスは不要なのです。必要なのは、脳と熱意と時間だけ。


ひとりの時間を確保することで、他者に判断される恐怖を取り除き、アウトプットの創造性を高めましょう。


2. 次はグループセッション


ひとりでアイデアを考えたあとは、2人または少グループでのインプットが効果的です。トロント大学の研究者が2008年に発表した論文によると、グループブレインストーミングは、最初のアイデアがある程度熟成してから実施した方が効果的であることがわかっています。言い換えると、まっさらな状態で会議に臨むよりも、ある程度の境界線をひいてからの方が効果があるということです。


■より良いブレインストーミングとは

経験上、私または共同創業者の誰かが、最初のアイデアを十分に熟成してからグループミーティングを開催したときには、アイデアの質や実行ステップに劇的な改善が得られています。「Unsplash」や「How Much To Make An App」などの当社のブログ記事やツールのほとんどは、最初にひとりで考えている間にインスピレーションが訪れ、その後チームとしてコンセプトを議論した結果生まれたものです。

それ以降、効果的なグループミーティングは、次のようなおおまかな形式に従っていることがわかりました。

ここで挙げたすべての項目があなたに当てはまるとは限りませんが、自由に応用してみてください。


  • 脱線も可能:会話中、話の方向がそれても、それで幅広い接続が生まれる可能性があります。中心となるトピックは心の中に残しつつ、時にユーモアや機知を織り交ぜることで、新奇なものが生まれる可能性が高まるという研究結果もあります。
  • 時間は無制限:大量のアイデアが生まれているときに会議を切り上げる必要はありません。逆に、何も生まれてこないときに会議を続ける必要もありません。当社の会議は、2時間に及ぶものもあれば、数分で終わるものもあります。会議の長さにかかわらず、クリエイティブなアウトプットが行き詰ったらときが会議のやめどき。すぐに終わりにしましょう。
  • 無理やり結論を出さない:明確な答えのないまま会議を終わらせるのは苦しいことですが、それが必要な場合もあります。難しい課題に直面したら、それを直視するよりも回避する方がいいこともあります。あなたが最初に思いついたアイデアはベストではないかもしれませんが、しばらく放置しておくことで新しいつながりが生まれ、いいものにたどり着くこともあるのです。
  • ビール歓迎!:ある研究によると、1~2杯のビールは創造力を高めてくれるそうです。当社では、インスピレーション補給が必要な時に備えて、冷えたやつを常備しています!


グループブレインストーミングは決して悪いことではありません。でも、1度きりのイベントとして考えるのではなく、ひとりで考える十分な時間を含む、一連のプロセスの一環として考えてみてはいかがでしょうか。


The myth of the brainstorming session | Ooomf

MIKAEL CHO(原文/訳:堀込泰三)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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