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堀込泰三  - ,,,,,  08:00 PM

SNS予約投稿ツール『Buffer』のつくりかた:創設者が語る、起業の心得や成長過程

SNS予約投稿ツール『Buffer』のつくりかた:創設者が語る、起業の心得や成長過程

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FacebookやTwitterなどのSNSを利用しているけれど、投稿頻度にまったく一貫性がない人って多いのでは? ある日は数回つぶやき、その後3日間放置。かと思えば、急にシェアやリツイートの嵐...。そんなあなたには『Buffer』というアプリがおすすめです。

ツイートやFacebookの投稿をスケジューリングしてくれるので、SNSでのプレゼンスを着実に確立できる便利なツールです(App.netとLinkedInもサポートしており、iOS版とAndroid版が用意されています)。

今回は、Bufferの共同創設者である Joel Gascoigne(ジョエル・ガスコーニュ)氏に、アプリ開発中にインスピレーションを受けたもの、最大の課題、ユーザーが100万人を超えた感想などを聞いてきました。



Bufferのアイデアはどのように生まれたのでしょうか?


ガスコーニュ:Bufferのアイデアを思いついたのは、Twitterを使い始めて1年半ぐらいたったころでしょうか。そのころ私は、刺激を受けたブログ記事へのリンクと引用をツイートするのに凝っていました。そのうちに、フォロワーの皆さんが、この種のツイートを非常に好んでくれていることに気づきました。リツイートもさることながら、その記事や引用に関連した素晴らしい会話へ発展することが多かったのです。そこで私は、このようなコンテンツをもっと頻繁にシェアしようと決心しました。そうすることで、普段会えないようなスマートで面白い人たちともっともっとつながりたいと思ったのです。

そこで、ブログ記事と引用のシェアを増やすことを目標に定め、手動でそれを開始しました。始めてすぐ、「将来のツイートを予約できたらどんなに効率的だろう」と実感し、そのためのTwitterクライアントを使い始めました。でも、ツイートごとに正確な日時を指定しなければならないのがとても不便でした。実際にやりたいのは、正確な日時にツイートすることではなく、「1日に5回」のような方法でツイートすることなのに。時間はどうでもよくて、とにかくツイートを分散させたかったんです。

そこでしばらくの間、自分がツイートを予約した時間をメモに書き留めて、1日5回のツイートを目指しましたが、これがとにかく面倒でした。そこで思いついたんです。「1日に○回」という方法でのツイート予約を、通常のツイートと同じぐらいカンタンにできるようにしたいと。


アイデアを思いついたあと、次にとった行動はなんですか?


ガスコーニュ:当時は別のスタートアップを立ち上げて1年半がたっていて、そちらはあまりうまくいっていませんでした。ユーザーの需要を間違えて捉えていたり、検証をせずに機能を追加してしまったりというミスをたくさん犯していたのです。

そんなとき、エリック・リース氏の『リーン・スタートアップ』に出会い、虜になってしまいました。氏のブログをごく初期のころから購読し、プレゼンの動画もたくさん見ました。そうするうちに過去の経験とリーンスタートアップのアイデアが融合し、新たな気付きが生まれました。この新しいアイデアを自分だけの趣味やツール以上のものにしたかったら、他者がそれを便利だと思うかどうかを試す必要があるのだと。

私はリーンアプローチをとることに決めました。最初に、人々がそんな商品を使いたいかどうかを知りたいと思いました。そこで、商品を作り始める前に、たった2ページからなる下図のような最小限のウェブサイトを作りました。


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これをTwitterでシェアしたところ、当時1700人いた私のフォロワーが、積極的に私のアップデートをシェアしてくれました。そして、かなりの人数がメールアドレスを入力してくれたのです。私はすぐに、各個人あてにメールを送信し、Bufferに対するフィードバックをいただけるようにお願いしました。サイトのアクセス解析も行いましたが、それよりも実際の会話の方がずっと有用でした。

その時点でこの商品について理解している人はほとんどいませんでした。さらに、「使わないと思う」人が大多数を占めていました。でもラッキーなことに、ほんのわずかながら、私と同じことに悩んでいて、解決策を求めている人がいたのです。商品を作り始める前に実施した次のテストでは、実際にこれにお金を払ってくれる人がいるかどうかを調べました。そのために、下図に示すような3ページ目を追加しました。


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これを再びツイートしたところ、さらに多くの人がメールアドレスを入力してくれました。ここでも、数字やアクセス解析よりも、会話を持つことに主眼を置くことにしました。今回は特に、価格に関する会話を心がけました。具体的には、果たしてこの商品にお金を払ってくれる人がいるかどうかを知りたかったのです。

またしても多くの人から、あまり興味がなく、価値を見いだせないと言われました。この経験から、どうやったらもっとうまくBufferを説明できるか、たくさんのことを学びました。ごく少人数ながら、この商品が存在したらお金を払ってもいいと回答してくれた人がいたことも、私にとっては希望の光となりました。そして、実際に商品を作り始めたのです(この様子は以前にブログにも書きました)。


ターゲットとするプラットフォームをどのように選びましたか?


ガスコーニュ:これは私たちにとって、シンプルな判断になりました。私は、この言葉が大好きなんです。


今いる場所で、今あるものを使って、できることをしなさい。

── セオドア・ルーズベルト


いつかは収益を増やして、共同創業者のレオと一緒に飛行機に飛び乗って、サンフランシスコに基盤を構えることを目指していました。でもまずは、当時いたイギリスのバーミンガムで、当時持っていた物を使ってやってみようと決心しました。ターゲットとするプラットフォームも、同じように決めることにしました。つまり、私がコードを組めるプラットフォームだけをターゲットにすることにしたのです。具体的には、純粋なウェブと、シンプルなウェブアプリ、そしてChrome拡張機能から始めました。AndroidやiPhoneアプリの作り方はわからなかったのです。

偶然にもこのような制約は、スタートアップを最も速く検証・成長させるための素晴らしい方法でした。想像してみてください。すべてのプラットフォームで立ち上げようとすれば、それだけリリースが遅れるのです。それは自分が作っているアプリに果たして需要があるのかを知るのが、さらに遅れることを意味します。私はできるだけ機能を削り、幸運にも7週間で最初のバージョンをリリースできました。

もう1つ重要な判断ポイントとなったのが、複数のSNS、特にFacebookをサポートするかどうかでした。私は、当初自分が解決したかった問題のことを考え、Twitterに限定することに決めました。今では、TwitterとFacebookはまったく性質の異なるSNSであることがわかり、Twitterだけで始めたことは正しい判断だったのだなと思います。私たちが目指していたのは、「まあまあ」の機能がたくさんあるアプリではなく、素晴らしい機能が数個だけあるものだったのです。

プラットフォームの問題は、起業して間もない人の相談に乗るときには必ず話題に上がります。私は「最初のバージョンに関しては、とにかく範囲を狭めるように」と助言しています。そうすることで、皆の反応がその機能を気に入ってくれたのか、そうでないのかの二者択一になります、リリース後の反応がわかりやすくなるのです。たくさんの機能をリリースしてからいいものと悪いものを区別していくよりも、人々から愛される1つの機能から範囲を広げていく方が、ずっと簡単だと思います。


もっとも大変だった点はなんですか? また、それをどのように乗り越えましたか?


ガスコーニュ:Bufferを立ち上げたばかりのころ、私はフリーランスのウェブデベロッパーとしてフルタイムで働いていました。Bufferを副業でやるための十分な時間をひねり出すことは非常に難しく、夜中と週末の作業がほとんどでした。限られた時間での開発だったため、とにかく最小限のアプリをリリースすることに決めていました。

やがて、私を成功に導く大きなブレイクスルーが訪れます。日中のウェブデベロッパーの仕事でクタクタになった後、Bufferの作業をしていた時です。フレッシュな状態とはほど遠く、疲れがたまり非生産的になってしまうことがほとんどでした。そこで私は、順序を入れ替えてみることにしました。朝早く(6時ごろ)起きて、フリーランスの仕事を始める前のフレッシュな90分間をBufferの作業にあてることにしたのです。

もし、あなたがスタートアップを立ち上げて、本当に成功を収めたいのであれば、自分の中の優先順位を大切にしてください。私の場合、自分の商品と会社を作り、その仕事に専念できるようになることが最大の目的でした。そこで、Bufferを1日の最初の活動と位置付けたのです。


リリースしたときの気分は?


ガスコーニュ:今振り返ると、大成功だったと思います。私にとっては間違いなくマイルストーンとなる出来事でした。ただし、数値は決してよくありませんでした。最初の1カ月で100人が登録、うち3人が有料会員になってくれました。有料会員からの5ドルが口座に振り込まれたとき、私は部屋の中を飛び回りました。フリーランスで稼ぐお金に比べたら微々たるものですが、自分で作った商品でお金を得たのは、それが初めてのことだったのです。自分の力で拡大できる商品から得られた5ドルは、自分の力ではどうにもならないフリーランスの仕事で得られた数千ドルとは大違いだと思いました。

でも、100人の登録と3人の有料会員ではとても成功とはいえません。結局、フリーランスの仕事を辞められたのはリリースから6カ月後のことでした。私たちは地道に前進を続け、共同創業者のレオは、コンテンツマーケティングによって勢いを得る方法を模索していました。私たちのマインドセットがもっとも変わったのは、1回だけの「ビッグバンローンチ」ではなく、「たくさんのローンチ」アプローチに切り替えたことでした。そうすることで、3~4週間に1回は新機能を発表、またはマイルストーンを達成し、何らかの形で報道されることを目的としました。


ユーザーの要求や批判にはどのように対応していますか?


ガスコーニュ:創業当初から、ユーザーとの対話にはかなりの時間を割き、迅速かつ親切なサポートをすることを心がけてきました。これが今でも私たちのビジョンにおける重要な役割を果たしていて、実際に私たちのチームはカスタマーサポートにリソースの25%をあてています。その他のメンバーも、定期的にサポートにあたっています。

毎月1回、「Happiness Report」というレポートを発行して、カスタマーサポートの運営状況に対するすべての見識と、実際の数値を共有しています。たとえば、2013年8月には4335件のメールがやり取りされ、うち52%は1時間以内に回答を返信しました。また、98%が対応に満足と答えています。

現在100万人のユーザーがいますが、私たちはその1人1人に対してファンタスティックなサポートを提供することを約束しています。それを実現するために、ハードワークと優れた人材の確保は欠かせません。それからたくさんのツールも利用しています。メールでのサポートには「Help Scout」を、Twitter経由でのサポートには「Sparkcentral」といった具合です。これらの素晴らしいツールがなかったら、私たちはサポートの海におぼれてしまうでしょう。

これにはチーフ・ハピネス・オフィサーのキャロリンも賛同してくれると思います。どちらのツールも共有受信箱を用意してくれるので、チーム全員が同じ受信箱を共有できます。にもかかわらず、お客様に対しては1対1の関係を保つことができるようになっているのが素晴らしいところ。たとえばHelp Scoutの場合、整理番号のようなシステムはなく、お客様からは当社のサポートスタッフ1人と通常のメール交換をしているように見えるので、評判は上々です。

Bufferは共感と謙遜を大切にしていますが、これは批判のメールをいただいたときにも役立ちます。メールを受信したとき、それをリアルな人間が時間をかけて1語1語入力したものであることを私たちはつい忘れてしまいがちです。私は、批判メールを受け取ったら何度も感謝の言葉を述べます。メールの送信者は、何かに不満で、わざわざ時間をかけて私たちに連絡をしてくれている。つまり、私たちのことを気にかけてくれているのです。どうでもいいと思っていれば、連絡をしてきてはくれないはず。そう考えると、批判というものはとても有益な情報です。そこでお客様の視点に立って感情を共有することで、声の大きい批判家の方々が熱烈な支持者に姿を変えてくれることだってあるのです。


現在は「新機能」と「既存機能」の開発に割く時間の比率はどれくらいですか?


ガスコーニュ:いい質問ですね。このところ私たちも、そのことをずっと考えています。新機能や新商品を増やし過ぎれば、いずれ停滞を招きます。かといって既存の機能に集中しすぎれば、成長は遅くなるばかり。そこで、バランスが重要になってきます。以下に、共同創業者と私でブレインストーミングをしたときの写真をお見せします。


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このように、新機能と既存機能の改善について、私たちは5:5のリソース配分を目指しています。また当社には、すべてのエンジニアが定期的なカスタマーサポートを実施するという文化があります。そうすることでエンジニアは、自分たちが作った機能をリアルなお客様がどう使っているかを知ることができます。同時に、バグや混乱を発見しやすくなり、修正もずっと早くできるようになります。そして、10%の時間はリファクタリング、つまり「庭いじり」に充て、時間をかけながら自分たちのコードベースを、扱いやすいものに変えていく作業をしています。


同じような挑戦をしたいと考えている人に対して、どのようなアドバイスをしますか?


ガスコーニュ:初めての起業の場合、とにかく解決したい問題点を明らかにすることに注力しましょう。すでに何かを見つけていても、「まだ何も見つけていない」と想定することが重要です(そのために、検証を徹底的に行ってください。人と話し、ユーザーからの反応があることを確認するといいでしょう)。

もう1つ、自分が立ち上げたスタートアップにおいて、フルタイムで働けるようになる方法を模索してください。私の場合、商品に課金することでとにかく早く収益を上げることでした。最初に私がイギリスで起業したとき、Bufferに全時間を投入できるだけの資金はありませんでした。私たちが45万ドルの資金を調達できるようになるまでに、ユーザーはすでに55000人に増えており、収益は月1万3000ドルに成長していました。この勢いがなかったら、資金調達は非常に困難を極めたことでしょう。だから、何かを始めるのであれば、人々がお金を出したいと思えるものを作ることを心がけた方がいいと、私は思います。


Tessa Miller(原文/訳:堀込泰三)

  • ,,,, - By

    友清哲

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