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印南敦史  - ,,,  07:40 AM

新しさを失わない70年代家電が、現代の消費者に訴えかけるもの

新しさを失わない70年代家電が、現代の消費者に訴えかけるもの

70年代アナログ家電カタログ メイド・イン・ジャパンのデザイン!


70年代アナログ家電カタログ メイド・イン・ジャパンのデザイン!』(松崎順一著、青幻舎)は、ふだんここでピックアップしているビジネス書などとは毛色の異なる一冊。

その名のとおり、70年代アナログ家電のカタログを「オーディオ」「テレビ」「ホーム家電」の3カテゴリーに分けてフルカラーで約530点も掲載した書籍です。当然のことながら「読む」というよりは「見て楽しむ」タイプなので、書評のしようもないのですが、それでも取り上げる価値があると感じています。



若者を魅了する紙メディア


家電のカタログはいまでも発行されており、最新のものは家電量販店などに行けば簡単に手に入ります。しかし情報量が限られていた70年代に、家電カタログが果たした役割の大きさは現代の比ではありませんでした。

たとえば、いまでは信じられない話ですが、当時の若者は音楽を聴きたくても現在のように自由には聴けない環境にありました。なにしろ数少ないソフトのひとつであるLPレコードは、1枚が2500円前後。頻繁に買える額ではなく、そうなるとラジオ(特に音質のよいFM)に頼るしかなかったのです。

そんななか、中学生から大学生までの音楽ファンを魅了したのがコンポーネントステレオやラジカセ。特にステレオにくらべれば比較的安価だったラジカセは、あっという間に若者のマスト・アイテムになりました。

そして、そのような状況下で重要な役割を果たしてくれたのがカタログだったのです。まずはカタログをもらってきてページをめくり、欲しいアイテムに目星をつけるという行為自体が楽しかったわけで、いわば家電カタログは若者を魅了する紙メディアだったということ。その点について、著者はこのように記しています。


紙は印刷された段階である使命を持つ。そして長い期間を経たものは実際に手に取ると更に命が宿っている感じがした。そのカタログを体系化することによって、日本の家電プロダクトの貴重なアーカイブになったのである。
(「おわりに」より)


デザイン的なクオリティ


また多くのユーザーの注目を浴びるメディアだっただけに、デザイン的なクオリティの高さにも、たかがカタログと侮れないものがありました。最先端のラジカセやステレオを中心とした部屋のイメージ写真がふんだんに掲載され、モデルや芸能人も起用され、若者の物欲を効果的に刺激したのです。そしてそれらは、いま見なおしても充分に刺激的です。時代がひとまわりして、70年代のそれらのなかには現代の感覚でも新しく感じるものが少なくないのです。また時代性が如実に反映されていたため、時代を読み解く資料としての価値もそこにはあったように思います。


日本を代表する家電蒐集家


ちなみに著者は、おそらく日本で唯一であろう(世界で唯一かも)「家電蒐集家」。日本製ラジカセやレトロ家電の魅力を伝えるため、おもに70年代の近代工業製品を発掘、蒐集、整備、カスタマイズして完璧な状態にし、「デザインアンダーグラウンド」というサイトで販売している人物。家電を使用したイベントやディスプレイ展覧会なども積極的に行っている"レトロフィッター"です。

次々と新しい製品がマーケットに投入され、情報過多を余儀なくされている私たちですが、ときには歩みを止めて本書のページをめくってみるのも悪くないと思います。そうすればきっと、日本の家電黄金時代の空気感のなかから大切なものを感じ取れるはずだから。

第一、難しい理屈以前に、本書はただ眺めているだけでも楽しめます。初版がすぐに売り切れ、発売直後に重版がかかったそうですが、充分に納得できる話。ぜひ手にとってみてください。


70年代を中心とした百花繚乱といってもいいほど多彩な家電が登場した時代は、後にも先にもこのときだけだと思っている。(中略)しかしこのビジュアル集には何の先入観もいらない。僕の目線とは違う様々な方に時代や思いを自分流に読み取って頂けたらこれほど嬉しいことはないのである。
(「はじめに」より)


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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